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PSP「Jewelic Nightmare(ジュエリック・ナイトメア)」

PSP「Jewelic Nightmare(ジュエリック・ナイトメア)」のプレイ感想・攻略です。

【ストーリー】
月のない静かな夜。“夢”の中で、不思議な古城に迷い込んだ主人公は、
見目麗しい男性の姿をした5人の宝石と出会う。
“次の満月の夜までに、自分に相応しいと思う宝石を一つだけ選べ“
と城主から命じられたものの、
宝石たちは『冷酷』『野獣』『ドS』『策略家』『ヤンデレ』という
あまりにもドギツイ性格の奴らばかり!
時を同じくして、主人公は“現実”の世界でも
何かに導かれるように5人の男性たちと出会う。
彼らはなんと“夢”の世界の宝石たちと瓜二つ。
でも宝石たちとはまるで真逆の、爽やかで素敵な男性たちだった!
彼らは同一人物なのか? それとも別人なのか?
もし同一人物であれば、一体どちらが彼らの真実の姿なのか……?
昼は爽やかで穏やかな彼らと、夜は過激で礼儀知らずな彼らと過ごす中で、
謎に満ちた『超ギャップ』な日々が、今、幕を開ける――!!

【キャスト】
月代みちる:主人公(声なし)
アダマス/皇征一郎(すめらぎせいいちろう):KENN
ルー/徒狩紅(とがりこう):柿原徹也
サフィ/澄原蒼史(すみはらあおし):鈴木裕斗
エメル/泉翠巧磨(せんすいたくま):吉野裕行
アレン/彩瀬七魅(ななせあやみ):羽多野渉
カルミナ城主:津田健次郎
澄原オーナー:上別府仁資
橘真咲(たちばなまさき):庄子裕衣
マチュラ:藤原祐規

人間と宝石の二面性という設定は面白いと思いますが、
いかんせん、前半で恋愛モードに入りにくいこと、
後半は、全体的にストーリーが少し平凡だったことが少し残念でした。
寝たら世界を移動という展開も、ちょっと都合がいい感じでしたね。

攻略キャラの性格とかは、まあ悪くなかったと思います。
1人の声優さんがまったく違うキャラを演じているのが楽しかったです。
エメルは、人間の口調もちょっと似てましたね〜。
まったく違うキャラであって欲しかったかな、と少し残念な感じもありますが、
吉野さんが好きなので、充分楽しめました。
主人公に関しては、乙女的なセリフや思考がいまいち受け付けませんでした。
(ストーリーを進めていくうちに、慣れてはきますが。笑)
サブキャラでは、真咲がすごくいいキャラでした。

キャラ絵は悪くはないのですが、キャラたちの私服はいま一つでした。
特に、主人公の私服だけは古臭いですね。「ドラえもん」のしずかちゃんかと思いました。(笑)
後は、制服のスカートとズボンもいまいち。宝石たちの衣装は空想的なので思ったよりはいいと思います。


攻略の感想 ※ネタバレ。

※総合的な感想は一番下に記載。

1〜3章は共通ルートで、各キャラがまんべんなく登場し、好感度の上げ回数も同じです。
4〜5章はペアルートで、人間と宝石がセットになった個別ルートに入ります。
6〜7章は毒・蜜ルートで、人間と宝石のそれぞれの個別ルートに入り、
さらに、それぞれにグッドエンドとバッドエンドがあります。
さらに、共通バッドもあります。

ペアルートに入るには、対になるキャラ2人の好感度を上げていく必要があります。

好感度は、ペンダントを使用しない時は2択で、金色が好感度アップ。
ペンダントを使用すると、さらに2つ増えて4択となります。
ピンク色は金色よりも高い好感度アップのサインです。
ということで、狙った相手にはペンダントを使用して、ピンク色の選択をすること。

1度ストーリーをクリアすると、History(ヒストリー)が追加され、
好感度を自由に設定して好きな章から始められるので、
1周目は好きなようにプレイしていけばO.K.です。

・1〜3章と共通部分の感想

いきなりカルミナにいて、みちるは夢の中だと感じている模様。
しょっぱなから、主人公の思考やセリフになぜか同調できないんですけど…。
乙女チックな感じのセリフのせいか、ちょっとイラッとするんです。(苦笑)
そして、城主から満月になったら5つの宝石の中から1つ選べと言われます。
前フリなくこの流れなので、どうも説得力がないですね。
5人の宝石たちはいい男(少年)ばかりですが、性格に難あり、と。
(個々のエピソードと感想は個別ルートに記載)

そして、カルミナと現実を行ったり来たりすることになるのですが、
どちらも、眠くなるともう一つの世界に飛ばされるという流れです。
カルミナでは鐘の音が鳴ると、現実ではたいていはベッドに入ると、です。
ちょっと都合のいい設定ですね。

おばあちゃんから貰ったみちるの持つペンダントがキーアイテムで、
人間や宝石との好感度を上げるのに使います。
そして、人間と宝石を見比べるうちに、最初は違うと思っていたのに、
ふとした仕草や表情が似ている、と感じるようになっています。

宝石も人間もまんべんなく接触してくるので、誰に一番好感を持てるかなんて、
全くなく、それで1人を選べというのは無理があるかと。普通なら、
誰か1人の好感度を上げると、その人が頻繁に登場してきて、
徐々に、乙女モードに入るものなんですけどね。
ということで、3章までは、誰が一番印象に残るか、というのはありませんでした。
唯一、キャラを指名する場面が2ヵ所あります。
最初は、誰に守ってもらいたいか、2つ目は、賭けの褒美に5つ鍵から1つ選ぶというものです。

みちるの親友の真咲はいいキャラですね〜。主人公に愛着が持てないせいか、
サブキャラの彼女がものすごく大好きになりました。(笑)
甘い物好きで食べることが幸せだったり、巧磨に妙なライバル心を燃やしていたり、
主人公のことを心配してくれたり、試験勉強をしなくても頭が良かったり、
なんとも個性的な女の子です。

カルミナでは、城主と話したり、宝石たちと話したり、城主と宝石がカードゲームをして
その勝者を当てて、特別な鍵を貰ったりします。

セットルートに入る直前では、みちるが宝石を選ぶというところで
カルミナでマチュラやクズ石との戦いがあり、マチュラが城主を刺したことで、
カルミナの状況が変化。城主は死んではいないのですが、力が弱くなり、
以前、カードの勝負の褒美としてくれた「鍵の種」が変化して「毒蜜の鍵」となり、
傷付いたカルミナでの攻略キャラを助けるという流れになります。
この戦いで、攻略キャラ以外の宝石たちが、人間の姿の時に全員が寝坊して、
さらに、夢の内容はあやふやですが、みちるに何かあったことだけは覚えていて、
みんなが心配して聞いてくれるシーンが入ります。
このあたりから、人間側の一部の嫌な記憶が欠落していることが分かりますね。
それが、宝石となっているという設定です。

カルミナでは、攻略キャラ以外の宝石たちは、広間から出られないという状況に。
廊下には出られますが、歩き回っていると必ず広間に戻る、と。

・アダマス/皇征一郎ルート

アダマスは、アダマントの変化名。ダイヤモンドのことです。
頑なに誰も近づけないという感じの性格で、みちるのことも、
最初から、興味がないからカルミナから去れ、と言っています。

征一郎は、ケーキカフェ「Felice(フェリーチェ)」でパティシエとして
働いている24歳の青年で、ケーキが美味しいことと顔が美形なこともあって、
お店は大盛況です。ここに、甘い物好きの真咲の提案で、バイトに入ることに。
そんなに大きな店でないのに、紅を含めた働ける時間が限られる高校生3人を
一度に雇うってところに少し無理を感じますが、まあスルーします。(笑)

途中で登場するマチュラという普通のクズ石とは違う石は、
アダマスにやたらと執着しています。というのも、征一郎の過去と繋がっているから。
他のルートではさらっと邪魔する存在くらいですが、彼の正体はこのルートのみで
分かるようになっています。

セットルートに入ると、アダマスの傷を治すために、征一郎の持ち物に触れて、
欠片を集めるという作業が3回あります。
落ちていたピンクのスカーフ、ロッカーに仕舞い込まれていたトロフィー、
征一郎が高校生の時に書いたレシピノート。
過去を知るうちに、征一郎のことを調べ始めたりして、
父親ば病死したことをきっかけに、パティシエになる決意をしたこと、
父親と懇意だったオーナーが自分の店に誘ったこと、双子の弟が天才的な兄の征一郎に対して、
卑屈になっていったことなどが分かってきました。
征一郎の方は、みちるたちが面接に来た時、差し入れのケーキを美味しそうに食べる
みちるを見て、パティシエを辞める決意が変わったことを告白。
父親の思いと弟との確執が重く、自分のしたいことが分からなくなっていたんですね。

カルミナが変化してから、アダマスの硬化した態度が徐々に変わっていきましたね。
みちるを手放したくないという想いを口にし始めます。
そして、マチュラとの対決で、自分はみちるのためだけに美しく輝く輝石である、と。
ここで、マチュラが城主に、お前はアダマスのフォルスだと言われたため、
アダマスを憎むようになったことが判明。
以前から、顔が似ていると言っているように、マチュラは双子の弟なんでしょうね。
(もしくは、アマダスが作り出した弟像かな)

ここで、アダマスを助けたいと願うと、征一郎がカルミナに引き込まれます。
夢で何度か来ているはずなので、自分の気持ちに整理がつけるために
征一郎がマチュラに向けてのセリフを言い放ちます。「おまえは、俺にはなれない」と。
自分が天才であることを自覚するセリフは、ちょっと上から目線的で嫌な言い方ですが、
言いたいことは、俺もおまえにはなれない、ということでした。
マチュラもそれを納得したかのように消えましたね。

その後は、城主がいる部屋へ3人で行き、簡単なネタバレがあります。
鍵の鍵は、征一郎を内側から閉ざしていた心の鍵であること、
宝石は人間の中にある抑圧された心であること、儀式を行うことで
宝石は現実の人間と統合すること、儀式を邪魔されてより長くみちると過ごしたことで、
宝石に自我が芽生えてしまったこと。

2つの自我を統合することで何が起こるか分からないという展開ですが、
それぞれが納得して、儀式を行うことになり、ここから個別ルートに。
表にはどちらか一方が表れますが、もう一方も心の中にいる状態です。
毒ルートは宝石が表に、蜜ルートは人間が表に。

毒ルートは、姿は征一郎ですが、話し方はアダマスそのものです。
ちゃんと記憶も共有できているので、生活に支障はありません。
そして、この世界でどう生きていくのか考え始めます。

アダマスが選んだのは、フェリーチェを辞めるということ。
とりあえず、フェリーチェは休業となります。
アダマスが何を悩んでいるかというと、自分が変わったと思い込み、
みちるの隣にいられればいいと思っていたけれど、実は変わっていなくて、
今もひとりで生きていると感じていることでした。

それから、アダマスと連絡が取れなくなり、不安な日々をすごすみちる。
しかし、ある夜、アダマスからフェリーチェに来るように電話があり、
すっ飛んでいくと、そこには巨大なコフレ(ケーキ)が。
例のアイデアノートで作ったものです。
自分が特別であると認めることで孤独になる、その孤独を埋めたくて日常へ埋没する。
でも、みちるが隣にいてくれれば寂しくないから、自分のやりたいようにやる、
という決心がついたということのようです。

グッドエンドは、アダマスが世界的なパティシエコンクールで優勝し、
本場フランスの有名店への留学することになり、最大5年行きたいと思っているので、
みちるが卒業する2年後に2人で行くことにし、待っている2年間は、
日本にある直営店で働くことになりました、と。

バッドエンドは、アダマスとの距離が縮まらず、フェリーチェが閉店して1年後、
紅が見せてくれたスイーツ通信で、アダマスの近況を知ることになります。
本場フランスでコレクションを総なめして注目されています。
ライバルは自分自身、成功を報告したい人は満月(みちるのこと)、
先日のコンクール作品は「月姫に捧げるジュエリック・コフレ」。
気持ちはお互いあるのに、距離は遠いというものでした。

蜜ルートは、姿も話し方も征一郎です。過去の自分を許し、今の自分を認めて、
新しい道を歩き出したいと思っています。そして、みちるに付き合ってください、と。
でも、自分の気持ちの整理もあるから、返事は後で、ということになりました。
気持ちの整理というのは、フェリーチェを辞めるということです。
自分が本当にやりたいことがパティシエなのか考える時間が必要ということですね。

グッドエンドは、征一郎から招待状が届き、指定の時間にフェリーチェに行ってみると、
テーブルには、ペストリーやデリカ、ミニパイなどの惣菜系が。
そして、フェリーチェの定番であるコフレ・フレジエもありますが、
父親のレシピ+弟とのアイデアで作られた征一郎にとっての最高の味になっています。
そして、再度、愛の告白タイムヘ。お互いの気持ちが通じ合ったところで、
征一郎からキスをしようとしますが、照れてためらってしまったため、
みちるの方からキスする流れに。

と、この様子を裏で紅と真咲が覗き見てました。(笑)
彼らも招待状をもらって、時間差でやってきたのですが、30分前に到着していた、と。
他にも、巧磨・七魅・蒼史・オーナーも招待されています。
その後は、フェリーチェの新メニューの試食会が始まったのでした。
ついでに、ハッピーアワー(お酒類とのセットで安く提供する時間帯のこと)の提案も。

一ヶ月後、新メニューを加えて、フェリーチェの営業が再び始まります。
例の雑誌記者もやってきて、例の如く嫌味を言い始めますが、
何だかんだで、応援しているらしく、記事を書く気のようです。
そして、ついに弟が登場。顔出ししませんが、双子なので、征一郎を想像すればいいですね。
邪道だといいつつ、喜んでいる様子。弟に会う勇気を出すために、
みちるに頭を撫でられる征一郎なのでした。

バッドエンドは、征一郎からの招待状を見つけたのが遅く、
指定の日時を過ぎてしまっていたため、電話で謝りますが、時既に遅し。
征一郎は、自分にはみちるを幸せにできないと感じたらしく、
みちると会う前の、何も感じないように生きてきた時に戻ると決意した模様。
パティシエは続けるけれど、みちるとは会わないと決めたようです。

その後、フェリーチェは閉店したままで、征一郎はふたつ隣の駅にできた
新しいビルの中にある老舗パティスリーのサロンで働いていて、相変わらずの人気っぷりです。
父親の味を守っていくことにしたようです。

・ルー/徒狩紅ルート

ルーは、ルビーの変化名。俺様気質で、オレ様を選べ、と言い続けています。
みちるのペンダントに反応して襲ってしまったり、みちるがカルミナで目覚める時に
一緒のベッドに入っていたりと、少しドキッとする行動があります。

紅は、普通の元気な16歳の別の学校の高校2年生。
甘い物好きということで、バイトに応募してきました。
女の子慣れしていなくても、さりげなく車道を歩く気配りができる
好感度の高いキャラですね。

セットルートに入り、ルーの傷を治すために、紅の持ち物に触れる流れに。
今回は、ミサンガ・カバン・携帯です。
紅の悩みは、中学時代に陸上の大会中に無理をして足を故障して走れなくなったこと、でした。
昔の仲間の電話にも出たくなくて、全てのアドレスを消し、
名前のない番号には出ないという拒絶の意志があったわけです。
その時の友人やその友人の高校での陸上部仲間が、紅にやたらと接触してくるのが
正直、ウザイですね。足の故障で苦しんでいるのは本人なのに、諦めるな、と
安易に訴えてくるのは、イラッとしましたよ。(笑)
例え、手術すれば治るかもという流れであっても、それを決断するのは本人ですし、
後押しするにはちょっとしつこすぎましたね。
しかも、自分の試合を見て夢を思い出せ、というような展開もドン引きです。

紅と友達の友達が揉めている時、トラックが突っ込んできて、みちるが…。
あ、死んでません。(笑)
これで、みちると紅がカルミナへ飛ばされました。
みちるが無事な姿を見て、思わず抱きしめる紅でしたが、間に合わなかったことを
すごく悔いているようです。でも、ギュッと抱きしめて心配してくれる姿に感動ですね♪
この直後、マチュラが現れ、塔から城の中へ逃げ、絶体絶命のピンチで
ルーが助けてくれました。
その後は、オレの女というルーとそれを失礼だという紅のちょっと微笑ましい会話が。

毒ルートは、トラックに引かれそうになった直後に戻り、ルーがみちるの身体を
触って確認した後、すりむいた膝を舐め始めました! これは、大胆な行動ですね〜。(笑)
フェリーチェに戻り、その日はオーナーの車で自宅まで送ってもらうことに。
そのことで、心配性の紅の母親が次の日に病院へ行け、というので、
ついでに、みちるとデートすることに。ここで、故障した足との付き合い方を教えてくれました。

フェリーチェにケーキを食べに行く途中、友達の友達がまたしてもやってきて、
完全に不機嫌になったルーが頭を冷やすために、別れてどこかへ行ってしまい、
凹んだみちるがひとりでフェリーチェに行くと、様子を察した真咲がナイスな行動に。
頼んだものを蒼史が持ってきてくれるのですが、「フレジエとアッサムと、ボクです」。(笑)
最後の「ボクです」に思わず笑ってしまいました〜。真咲がそう言えと言ったそうな。
仕事中の自分は慰めてあげられないから、とりあえず、ということでした。

グッドエンドは、次のバイトの時、ルーが足の手術ためにフェリーチェを辞め、
アメリカへ行くという話を聞かされます。これで別れることになると思ったみちるが
シュンとしていると、ここでルーから熱いキス。
引っ越しは一時的で、治療中だけということでした。
お互いに愛を確認し合えたので、遠距離でも頑張れる、という感じですね。

1年以上後、ルーから電話をもらって公園に行くと、帰国してきたルーの姿が。
みちるは、アルバイト代をアメリカへ行くために貯金していたのですが、
先に顔を見せに来てくれたようですね。
まだ本格的ではないですが、走れるようになり、迎えに来た、と。

バッドエンドは、ルーはフェリーチェをを辞め、足の手術をするために、
アメリカへ行くことになりました。手術が成功したら、海外で夢を叶えるつもりだから、
お互いに自分の人生をがんばろう、と。それをみちるが知ったのは、
閉店後にオーナーに渡されたルーからの手紙で、その頃には紅はアメリカへ旅立っていました。
ルーと別れて1年以上後、真咲が月間スポーツ誌を見せてくれました。
アメリカ在住の期待の日本人として、リハビリから復帰を目指す内容でした。
一方、みちるは製菓の勉強を考えていました。

蜜ルートは、トラックの事故後、征一郎と七魅が駆けつけてくれ、事後処理をしてくれました。
そして、みちるは紅におんぶされて、フェリーチェに。
ここで、紅が心配性の母親のことを話すと、オーナーがしばらくはカウンター作業をと
提案してくれて、オーナーからはラテアートの手ほどきもしてもらうことに。

帰り道、ルーがみちるにした恥ずかしいことを謝る紅。一方でムカつくとも。
自分も名前で呼びたいし、好きだっていうのも我慢していた、と。
みちるの方は、自分の気持ちがまだ分からない状態ですが、
真咲と仲良く話す紅を見て、徐々に好きだという気持ちに気付きます。
この時、友達の友達が謝りついでに、陸上大会の日を伝えて行きました。

ケーキデートの日、結局、途中で大会会場へ行く流れに。
紅の友達が走るところで、足を故障していることに気付いた紅が、
今走るのを止めるのと、二度と走れないのと、どちらがいいかを問いますが、
紅にも友達の気持ちが分かってしまうため、自分用の処方された痛み止めと湿布と
テーピングで助けてあげることになるのでした。

帰り道、足の故障のことを忘れるために夢中になれるものを探していたこと、
フェリーチェやみちるを夢の代わりにしようとしていたことを話してくれました。
やり直すということで、改めて、どれだけみちるが好きかを告白し、
みちるからも好きだと言うと、紅からキス。この直後、ミサンガが切れました。

グッドエンドは、1年後、相変わらず、2人はフェリーチェでバイトをしています。
紅は、スポーツ選手をサポートする選手トレーナーを目指し始め、
大学に受かったら、一人暮らしを始めると宣言。それは、みちるが気軽に
遊びに来れられるようにするためでした。
みちるの方はまだ目標が見つからないのですが、紅がオレのお嫁さんとかになれば、と。

バッドエンドは、紅から選手トレーナーか療法士になる勉強を始めたから、
フェリーチェを辞めることを告げられました。
自分から離れると感じたみちるが、行かないでと言いますが、
今の自分は胸が張れなくて、好きだと思う度にしんどくなる、と。
というか、まだ高校生だし、みちるだってそれほどのものではないので、
別れる理由としてはかなり弱いですね。
翌日、泣き腫らした目を真咲に察せられて、遠まわしに慰められたのでした。
好きすぎて終わる恋愛を表現したかったようですが、いまいち。

・サフィ/澄原蒼史ルート

サフィは、サファイアの変化名。優しくしたり、意地悪を言ったりしていて、
基本的には小悪魔系な少年ですね。みちるのことは、お姉さんと呼んでいます。

蒼史は、オーナーの甥で14歳の青少年。口数は少なく、写真を撮るのが趣味。
公園でマジックアワー(太陽が沈むまでの短い時間のこと)を一緒に見たことで、
みちるに興味を持ち始めます。サフィと同じく、お姉さん呼びです。

セットルートに入り、サフィの傷を治すために、蒼史の持ち物に触れる流れに。
今回は、携帯・カメラ・カメラケース(連射ケース)です。
蒼史の悩みは、カメラマンの父親に憧れて、父親と同じカメラを買ってもらいましたが、
その父親は家を出てしまい、その理由も聞くことができません。
好きなカメラを使うと母親が悲嫌な顔をするので、葛藤に苛まれていたのでした。

カメラを捨てると決意して、蒼史が公園に埋めようとしたのをみちるが止めようとすると、
カルミナの森へ飛ばされました。同時に、サフィも同じ場所に移動させられていて、
蒼史とサフィのご対面。最初、サフィが蒼史を「紛い物」呼ばわりしていますが、
城主から事情を聞いた後は、自分の方が紛い物だった、と。
蒼史の一部だから、どちらも本物なんですけどね。
森では、マチュラに襲われ、サフィは能力を使って、蒼史はカメラのフラッシュで
助けてくれますが、マチュラにカメラを奪われ、みちるがそれを取り戻そうとします。
結局は、サフィがマチュラを追い払って取り戻すことができます。

毒ルートは、元の公園に戻り、戸惑うサフィからカメラを借りて写真を撮ることで
自分が蒼史の姿であることに気付きました。
母親の心配が気が重いけれど、明日になればまたみちるに会えるという喜びが。
次の日、学校まで会いに来ちゃうくらいです。すごく可愛いんですけど♪
母親には父親のことを教えてもらえなかったので、自力で探すことに。

サフィから、父親がまだカメラマンを続けていたことや写真展へ行けば会えるかも、
ということを聞いた後、写真展へ行くと、父親と女性とベビーカーが…。
いや〜、この設定はいまいちですね。カメラが好きで戻って来なくなったのではなく、
他に女ができたから、っていうのはないわ〜。しかも、子供まで。
こいつはろくな男じゃないっ!と断言しちゃいますよ。(笑)

父親に声をかけられず、カルミナに帰りたいとサフィが言うと、
おばあちゃんのペンダントでカルミナへ飛ばされます。
そこには、宝石たちの幻影が現れますが、すぐに消えてしまいます。
それでもカルミナに残るとサフィが言い張ると、それならみちるも残る、と。
ここで、みちるから好きだと告白。そして、泣き笑いしながらサフィがキス。

グッドエンドは、その後、蒼史と付き合うことになり、
毎日(?)校門まで迎えに来てくれています。
まだ中学生ですが、みちるは自分のものだとアピールすることも忘れていません。(笑)
帰り道、父親に手紙を出したら返事が来た、と。短い謝罪の文章と
まだ赤ちゃんの頃の蒼史と母親の写真が同封されていて、
この時は本当に愛されていたと知って、スッキリしたのでした。
そして、これからも写真を撮ることを決意。
最後のスチルは、蒼史の瞳がサフィの瞳になっていましたね。
そして、永遠の愛を誓うサフィなのでした。

バッドエンドは、父親の今を知った後、カルミナに戻ってきたサフィは、
現実で、人は寂しさや孤独からは逃げられないと知り、自分は弱いままだったから、
他の人と距離を感じ、サフィだけがカルミナに残るのでした。
別れ際に、蒼史のことをよろしく、またあなたに恋するはずだから、と。

現実に戻り、何も覚えていない状態の蒼史。みちるはひとりでカルミナにいる
サフィのことを思うのでした。

蜜ルートは、公園に戻ってきた蒼史は、写真を撮ることが好きだという気持ちを
母親に伝えてみる、みちるとの思い出を写真に残したい、と。
そして、手を繋いでフェリーチェに帰ると、母親が待っていました。
この後、2人は家で話したと思われます。

蒼史は、父親が自分たちのことを好きだったのか、ということだけを母親に聞くと、
答えない代わりに、赤ちゃんの蒼史と母親の写真を見せてくれた、と。
それを見て、父親の愛情を感じたということです。
いつか、父親のようなカメラマンになりたい、と思ったようです。
この後、みちるのお陰で、蒼史もサフィも救われた、好きです、と愛の告白。
みちるからも告白すると、お付き合いしてくださいと蒼史に言われました。
ちゃんとしたのって、今回が初めてですね。

グッドエンドは、1年後、彩魅のところで髪の毛をセットしてもらうみちる。
高校生になった蒼史は、カメラマンとしての修行も始め、
学生生活との両立の少ない合間で、デートをしています。
現れた蒼史は身長が伸びていますね。
キスした後、青空とみちるを撮ることになったのでした。

バッドエンドは、父親の撮った写真を見て、父親を越えるカメラマンになるために、
中学を卒業したら、すぐに業界に入ると決意する蒼史。
高校に入ってからでも遅くはないのではと戸惑うみちるですが、
蒼史には反対しているようにとられてしまいました。

春になり、蒼史は母親を押し切って、街を離れ、ひとり暮らしをしているようです。
当然、カメラマンの修行をしているということですね。
そして、別れたきり、一度も連絡はとっていません。
蒼史がいない生活の中で、みちるは蒼史の夢が叶うように応援するのでした。

・エメル/泉翠巧磨ルート

エメルは、エメラルドの変化名。口調は丁寧で優しいのですが、
意外と腹黒いのではないかと思わせる内面を滲み出しています。
エメラルドには僅かに赤い鉱石が含まれていて、これがエメルの性格と
ダブらせた表現となっています。
最初は、みちるを利用して、城主を出し抜こうとしています。

巧磨は、おじいちゃんみたいなマイペースな性格の18歳の高校3年生の生徒会長。
本が大好きで、図書館の本は彼が決めて入荷しているようです。
世界に名だたる泉翠グループ会長の御曹司の割には、おっとりさんですが、
父親が学校前まで迎えに来た時、ちらっと本当の顔が見えます。
フェリーチェの常連で、オーナーのコーヒーが好きです。
途中のエピソードで、作戦を使いつつも、背負い投げで体操拭く泥棒を
投げ飛ばすという、力技も見せています。

そして、なぜか、真咲がライバル視していますね。でも、最終的に
巧磨のオススメの本を片っ端から読んでしまっています。
それがまた悔しいらしいのですが。(笑)
そして、巧磨の99%はのほほん成分で成り立っていると評価しています。

セットルートに入り、エメルの傷を治すために、巧磨の持ち物に触れる流れに。
今回は、眼鏡・鉱物図鑑・時計です。
巧磨の悩みは、泉翠グループ会長だった大好きな祖父が父親に
地位を蹴落とされるだけでなく、家まで追い出されたこと、
祖父の遺品の眼鏡を手放さなかったこと、
子供の頃、親友だと言ってくれた男の子の父親が計画倒産でリストラされて、
転校直前に恨み言を言われたこと、父親が自分も無意識で計算・打算で
人と付き合っていると指摘されたこと、などでした。

途中で、巧磨がみちると友だちになりたいと言い出しますが、
みちるがもう友だちだと言うと、照れながらも喜んでいます。
親友に罵られてから、人との距離を置いていたという感じでしょうか。

巧磨の記憶が戻る度に、これまで抑えていたことをやり始めます。
朝の挨拶運動、企業とタイアップして生徒の夢を叶える手伝い、と。

今回は、エメルが先にカルミナや宝石たちの存在を知る展開ですね。
カルミナの書庫の本は、みちるには白紙なのですが、宝石たちには読めるようです。
ここで、書庫にある膨大な著書が城主の記憶であること、
宝石たちが別の世界に住む人間の写し身であること。
エメルは、ずっとこの世界の秘密を知りたいと願い、みちるを利用していたのですが、
知ってしまうと、残酷な内容だったことに絶望しているようです。

学校で巧磨の父親と遭遇し、父親を嫌いだという気持ちを思い出した巧磨は、
図書室へ逃げ込み、追いかけたみちるも一緒にカルミナへ飛ばされます。
ついたのは書庫。ここでエメルとご対面です。エメルの方はすぐに自分の本体だと察します。
ここで、エメルがカードゲームを始めようと言い、みちるにどちらに掛けるか持ちかけます。
完全に、みちるの気持ちを知ろうとしている行動ですね。

勝敗が分かる前に、城主のところに導かれ、城主の口から改めて聞かされます。

毒ルートは、図書室に戻り、バイト先のフェリーチェへ。
エメルと巧磨はどちらも口調が似ているので、声のトーンで判断ですね。(笑)
他のキャラほど差がないのが少し残念かな。
エメルは、巧磨を見た時、とうとう死神から鎌を振り下ろされる時が来たと恐怖を感じたけれど、
カードゲームで、みちるが自分を選んでくれたので、諦めが希望に変わったようですね。
そして、僕を生かしてくれてありがとう、と。

次の日のデート中、巧磨の父親が倒れ、巧磨は赤字一歩手前の泉翠グループを
自分の手で復活させてやろうと決意。その後、アメリカの企業との会議に
勝手に巧磨が出たことを怒った父親が学校に乗り込んできました。
しかし、グループの株は自分に与する人の手にあるので、
実権は自分が握っていること、父親はもう用済みであることを伝えます。
これは、自分が悪役になって、父親に治療を受けさせる作戦だとみちるが指摘していますが、
ちょっと分かりにくいですね。

一度、カルミナへ戻った時、宝石たちがいないことを確認した後、
クズ石たちの様子を見に行きましたね。巧磨の優しさがエメルにあることが分かります。
そして書庫で、カルミナの滅びを止める方法を発見。
ここでふと、エメルが城主になると言ったらどうするかと聞かれます。
現実を捨てて、カルミナで生きるという展開は、これまでの他ルートからでは
想像できない流れですね。

現実で、エメルから、一ヶ月会社に関わるから会えない、と言われ、
一ヵ月後に再会。フェリーチェに行く途中で、
泉翠グループがアメリカの企業と提携をして事業拡大したことで、
リストラを止められたことを謝りに来た男子生徒から聞かされます。
それは、彼の父親の実力だとフォローするところが微笑ましいですね。
ちなみに、生徒たちの企業プロジェクトも復活しています。

帰りに、エメルからカルミナの城主になることを告げられました。
生徒会の引き継ぎと会社は父親の手に返して、準備は整っています。
ただ、みちるが気付いているようなので、告げてから行くことにした、と。
自分には現実は物足りない世界だから、カルミナで城主になる決意をしたようですが、
たとえ用済みだからと切り捨てていい存在などない、というのが本音です。
クズ石たちをこれほど気にかけているのは、男子生徒のような人間の
心の一部がクズ石となってきているのかな、と思ったのですが、どうなんだろう。
エメルが迷うのは、城主になった者があの世界から出られるか、
前城主のように、誰かを招くことができるかということです。
ここでみちると別れたら、一生会えない可能性あり、ということですね。
当然、ついていきますとも。(笑)

グッドエンドは、カルミナに戻り、クズ石たちに仕事を指示するみちる。
そして、2人の愛で森が広がっていると、書庫の本から分かったようです。
外に出て森を歩きながら、クズ石をより高い知性に導くことができれば、
カルミナはひとりで繁栄できるだろう、と。
そこで、朝陽が昇るという奇跡が。そして、愛を語り、キスをするのでした。
今回のエンドは、これまでにないパターンで面白かったです。

バッドエンドは、一ヵ月後、巧磨からアメリカへ転校することを告げられます。
退院した父親は経営を安心して任せられないから、自分がアメリカの提携会社との
仕事を現地で進めなくてはならないということです。
カルミナの話も出ますが、非効率だから、自分が望まない限り行かない、と。
結局、自分は父親と同じで、全てを計算し、最終的に効率を重視した
判断を下す人間だったということでした。
好きだという気持ちは残っていますが、会わない理由は教えてくれませんでしたね。
いつか、自分の考え方がみちるを傷付けるの、もしくは、自分が傷付くのを
恐れているのかも。

1年後、巧磨はアメリカの大企業のトップも兼任するというニュースが。
フェリーチェで真咲に慰められながら、涙を流しながらケーキを食べるのでした。

蜜ルートは、図書室に戻ってきた巧磨から、自分は、打算的な「エメル」を
殺したかったと告白されました。でも、みちるが「エメル」を守ろうとしてくれ、
拾い上げてくれたことに感謝しているとも。

フェリーチェの帰り道や次の日のデートで、自分の夢が鉱物学者であること、
その夢を叶えようとしていること、鉱物の研究が人の役に立つこと、
その未知の可能性を見つけ出して、引き出すことがやりたいこと、などを
語ってくれました。

巧磨の父親が入院したことで、巧磨は父親にある賭けを持ちかけます。
入院中の一ヶ月、グループの会長業を代行で、業績を引き落とすことなく
無事にやり遂げたら、自分のワガママ、自分の将来を好きに決めさせて欲しい、と。

ある日、父親の圧力で企業プロジェクトが全て白紙になったことが分かります。
それは、父親が巧磨が三流大学である地方大の地球科学部を進路に選んでいる
ことを知ったからです。

一ヵ月後、無事に会長代行を務め終え、陽嶺大学と泉翠グループが
共同でレアアースを従来の数十倍の効率で取り出す技術を開発したというところまで
やってのけました。巧磨は、グループが赤字一歩手前だと知り、立て直しを考えますが、
今をしのぐだけではダメだから、グループの未来に繋がる一手を考え出したようです。
それが、レアアース事業です。その手腕を父親が恐れ、自分が祖父を蹴落としたように、
巧磨に蹴落とされると思ったようですが、それを利用して、
生徒会の夢を叶えるプロジェクトのパートナーになってくれれば、
今後、父親の邪魔はしないと持ちかけたということで、
白紙問題もレアアース事業でリストラされた人たちの問題も
自分の進路さえも解決してしまいました。
ここで、巧磨が大好きだと告白。それが、友だちではなく、夫婦として、と
フォローするところが、ちょっとビックリですね。恋人はスルーなの?(笑)

グッドエンドは、みちるの卒業式の日、真咲との会話で、
みちるが巧磨と同じ大学に通うことが分かりました。
校門で待つ巧磨がみちるをお姫様抱っこ。巧磨の性格からは想像できませんね。
この後は、一緒に住む予定のようです。結婚という言葉もちらついていますが、
まあ、すぐにということはなさそうです。

バッドエンドは、久しぶりに会った巧磨は、悲しげな顔でみちるに一冊の本を渡して
迎えに来た父親と共に去っていきました。後で、その本に挟まったしおりには、
父との賭けに負けたこと、父親の圧力でグループ内での自由が利かなかったこと、
レアアース事業は最後のあがきだったことが書かれています。
この後、真咲から、巧磨がこれ以上みちるを守れないから、後はお願いします、
と頼まれたことを聞かされたのでした。

・アレン/彩瀬七魅ルート

アレンは、アレキサンドライトの変名。独占欲と庇護欲が強く、
しかも、性格の起伏が激しいので、泣いたり、怒ったり、優しくしたりと忙しく、
言動が子供っぽいです。ルーなどにウザがられると、エメルがなだめるというのが
アレン対策という感じでしょうか。
みちると一緒にいると安心すると、ピッタリくっついていることもあり。

七魅は、ケーキ屋の近くに店を持つ27歳のカリスマ美容師。
性格は温和で、女性に持てそうな感じです。
みちるの髪の毛をいじりたくて約束をこぎつけています。
フェリーチェの常連で、マロンブランが好きです。
他ルートでは、みちるが悩む時に察してくれることが多い感じですね。

セットルートに入り、アレンの傷を治すために、七魅の持ち物に触れる流れに。
今回は、手鏡・妹の手紙・妹に作ったワンピースです。
七魅の悩みは、早くに両親を亡くし、病気の妹・美波とも引き離されたくなくて、
自分が面倒を見ると意地を張り、半分は妹のために、
高校3年生の時に美容師として働きながら、病院にいる妹のところに通っていましたが、
妹が頻繁に会いに来なくていいと拒否するようになったので、
思春期なのかとメールや電話でのやりとりを多くするようになります。
しかし、一昨年、妹が死んでから、妹が自分のために距離を取っていたことを看護師から聞き、
ずっと後悔しています。妹の願いは、自分が死んでも兄がちゃんと幸せに生きてくれるように。
そんな妹の優しいウソに気付かなかったことへの後悔、毎日会いに行けばよかったという後悔、
独りぼっちになってしまった悲しみなどが、心に重くのしかかっていたんですね。
後で、おじさんから聞いた話では、もう余命が少ないということだったので、
それを察した妹が、兄の幸せを願ったんでしょうね。

その心労が祟ったのか、カルミナの異変後の七魅は、体調不良で倒れたりしています。
さりげなく、手料理を希望されて、部屋に行くまでの仲になります。
その後は、みつるの服を作ろうと言い出します。

宝石の欠片でアレンが傷付くと、様子がおかしくなっています。
最初はぼーっとした様子ですが、急に感情的になって、一人になりたくないとか、
約束したのにとか、気性がより激しくなり、みちるの首を絞めようとする場面も。
3つ目の欠片を持っていった時、他ルートにはない展開がありましたね。
それは、欠片を拒否。これが、アレンと七魅にとんでもない影響を及ぼします。
一瞬、アレンの部屋で七魅が見えたことがきっかけかな。

ある夜、カルミナへ行くと、アレンのベッドになぜか七魅が…。
夢だと思っている七魅は、みちるを抱きしめて、一緒に寝て欲しい、と。
現実に戻ると、今度は七魅が店に来ていないと知り、部屋へ行くと、
部屋でうずくまっているアレンの姿が。夜しかないカルミナしか知らないアレンは、
昼間の光を恐れて、泣きながらカーテンに包まっていました。
アレンを落ち着かせて名前を呼んでいたら、アレンが抱きついてきた直後に、
アレンが消えて七魅が出現。
七魅が熱を出していたので、看病する流れになります。(アレンも熱が出ていましたね)

美容室で看病のお礼でカットする直前、カルミナに行った時の夢の話をしていたら、
アレンという名前で、2人はカルミナのアレンの部屋へ飛ばされます。
七魅を敵と認識したアレンが攻撃しようとしますが、みちるが制止。
七魅を取られそうだと感じたのでしょうか、消えたいと思っていたアレンが
最期までみちるの傍にいたいと口にすると、3つ目の欠片が吸収されました。
後は城主からの話、統合へ。

毒ルートは、美容室に戻ってきた2人。七魅は中にいて情報を共有してはいるようですが、
アレンの本質は変わらず、七魅として生きていくことに戸惑っています。
あくまでも、自分はアレンなので、みちるにもアレンとして見て欲しいと言う感じですね。
上手いことアレンを説得して、この世界で暮らせるようにみちるのサポートが始まります。
中身がアレンのままなので、征一郎に対して、アダマスも美味しいケーキを焼けたら
みんなと仲良くできたのに、と口にしちゃっています。一応、征一郎がアダマスではない
という認識はあるんですね。

仕事以外は、ずっと一緒にいられると思っているアレンですが、
みちるが七魅の部屋にずっといられるわけもなく、とりあえず、
真咲に頼んで、土日はアレンと一緒にいられるようにします。
ベッドに入るのも一緒にという流れになりますが、アレンが無邪気で子供っぽいので、
微笑ましくなってしまいました。(笑)
そして、みちると一緒なら、朝日も好きになれそうです。

仕事に出たと思ったら、カメラマンと仕事の内容で揉めているから来て欲しいと、
美容院のスタッフから電話が。現場に駆けつけ、みちるが話し合ってみたらと
アドバイスすると、とりあえずその場は話がまとまりました。
その後、七魅の部屋でアレンが統合したことが分かります。
自分がアレンだけど、七魅でもあると自覚しています。
これまで、アレンは、自分と正反対の大人の七魅が嫌いで、
みちるも七魅が残った方がいいと思っているのでは、と思っていたようで、
それが統合の邪魔をしていたようです。
でも、みちるは頑張るアレンが好きだと気付き、アレンもみちるが大好きだ、
みちるのために強くなって、ずっと守る、と。
ほっぺにキスしちゃった、と無邪気に笑うアレンって、すごく可愛いんですけど♪

二週間後、フェリーチェで真咲の前に座る2人。
アレンが、みちるとお付き合いさせて頂いてます、と。何で真咲に報告?(笑)
すでに、みちるから報告されていますが、どうしても、自分の口から言いたかったようです。
どんどんエスカレートして、真咲がお父さんか神様のような立場になってますね。

帰り道、アレンにハリウッド映画のオファーがきていることを聞かされますが、
みちると離れるのは嫌だからと断ったそうな。また話が来た時は一緒に行こう、と。
愛する人が世界の中心というのがいいですね。

グッドエンドは、アレンの仕事での活躍は目覚しく、引っ張りだこ状態です。
例の喧嘩したカメラマンが、一番の仕事仲間になっていて、
喧嘩しながら楽しくやっていて、今度、みちるとアレンの写真を
撮ってくれると約束したそうです。
カメラマンとの最初の仕事の結果は、アレンの勝ちでしたね。
街の大型ビジョンでそれが分かると、アレンがみちるをお姫様抱っこしてキス。
アレンが純粋なので、人前でのキスもあまり恥ずかしくないようです。

バッドエンドは、仕事から戻ったアレンは、仕事を頑張ったのに失敗したと泣き出します。
周りの反応が怖いから、カルミナに帰りたいと言い出したため、
みちるも帰してあげたいと願うと、2人はカルミナへ。
城主も宝石たちの姿はなく、広間も破壊された状態。外に出ると、森が収縮しています。
カルミナがいつか闇に飲み込まれるだろうから、現実へ帰ろうというみちるですが、
アレンはカルミナに残ると決意し、みちるに別れを。
しかし、アレンの傍にいたいと願うみちるは、現実へは戻らず。
この世界が終わるまで一緒に暮らすことになるのでした。

カルミナで、一緒にいられて幸せだと語る2人。滅びの時を迎えても、
ずっと離れることはないと思うみちるなのでした。

蜜ルートは、美容室に戻ると、連絡が取れないと心配したおじさんが登場。
美波をお前に任せたのは失敗だったと言われて、アレンのように激昂する七魅。
みちるが間に入ったお陰で、それ以上揉めることはありませんでしたが、
どうやら、アレンはちゃんと統合されているようです。
七魅は、アレンの幼さや弱さは自分だと自覚していて、だから憎めない、と。

この後、七魅からある協力を依頼され、フェリーチェの面々も協力をすることに。
妹がよく絵に描いていたウェディングドレスを作って、三回忌にみちるに着せて、
妹が死んだことをへの心の整理をつけるためでした。
三回忌では、本当なら通夜の時に着せてやるべきだったと思っていますね。
帰り道では、自分が妹を守っていると思っていたけれど、
本当は妹に支えられていて、妹に依存する兄を想って、
七魅が独りぼっちになっても大丈夫なようにしてくれんだたと語ります。

未婚女性が花嫁衣裳を着ると婚期が遅れると知ったみちるですが、
七魅がお婿さん候補に立候補するらしいので、行き遅れることはなさそうですね。
そして、正式に付き合って欲しいと言われた後、キス。
キスの前に目を閉じたことが、みちるの答えです。

ドレス作成のお礼として、フェリーチェ開店2時間を七魅が貸切り、
真咲・紅・蒼史・みちるがご馳走してもらっています。
征一郎は厨房に戻り、オーナーは飲み物を作ってくれています。
その場に、何故か巧磨がいることに、真咲と紅が疑問を抱いています。
巧磨は、七魅たちがフェリーチェに来る途中で声をかけたため、
運よく誘ってもらえた人でした。真咲のツッコミ、最高。(笑)

ここで、紅が七魅とみちるが仲がいいことを指摘すると、七魅が交際宣言。
紅が驚いた後、厨房にいる征一郎がビックリしたのが笑えました。
真咲も報告されていないようでしたが、2人を見ていれば一目瞭然だったようです。
男連中は鈍感、ということですね。
七魅の部屋に戻ってきて、先ほどの交際宣言は牽制だったと分かりました。
男性陣と仲良く話すみちるを取られそうな気がしたんだとか。
愛されている証が欲しいと詰め寄ってきますが、クリーニングに出した
ウェディングドレスが配達されてきました。
それを思い出の箱にしまおうとしたら、初めて見る美波の手紙が。
一時帰宅では照れて渡せなかったから、箱に入れておいたというもので、
自分のために生きてください、絶対に幸せになってね、という内容でした。
もちろん、必ず幸せになると違う七魅。

その後、七魅は美容師をしながら、服飾の専門学校に通う決意をします。
ドレス作りが楽しかったことと、自分のために生きることを考えて、です。
その後のデートでは、ペアリングを購入。みちるが選んだのは、
アレキサンドライトの指輪でした。

グッドエンドは、二年後、七魅は専門学校を卒業し、フリーのスタイリスト兼
ヘアメイクとして業界で注目を浴びる存在になり、忙しい毎日です。
それでも、みちるが部屋で待っていてくれるから、癒されに必ず帰って来るんだ、と。
次の仕事のコレクションが成功したら、一緒に暮らそうと言われました。
っていうか、結婚しちゃえよ〜。(笑)

バッドエンドは、愛されている証が欲しいと詰め寄ってきた時、
ちょっと怖いと感じてしまったみちる。これで、自分の余裕のなさに気付いた七魅。
その後、メールや電話はしても、顔を合わせてない日が続き、
真咲に後押しされて美容室に行くと、七魅が2日前から連絡が取れない、と。

部屋に行くと、七魅のおじさんがいて、七魅は出て行った、と。
どこに行ったのかも分からない模様。おじさんに預けられた七魅の手紙には、
顔を見ると揺らぐから黙って行くこと、三回忌で気持ちの整理がつけられなかったこと、
こんな状態ではみちるを傷つけてしまいそうで怖いこと、自分を忘れて
幸せになって欲しい、と書かれていました。

・カルミナ城主ルート

う〜ん、まさか、城主との恋愛が存在するとは。(笑)
津田さんの声はいいので、もうちょっと若かったら良かったんですけどね〜。

これまでのルートで、ちょっと疑問に思ったところは、
オーナーがみちるのペンダントに少し反応したことですね。
城主がエスプレッソを飲んでいるところからも、オーナーが関係していることは
予想できましたが、顔も声も違うので、オーナー自身ではないのか?と。

宝石を選ぶ夜、城主と廊下を歩いていると、跪いてみちるの手の甲にキスをして、
私は常にそなたと共にある、と。
マチュラに刺された城主を想う気持ちが、そのままカルミナにとどまらせる流れに。
以前、城主にもらった鍵の導きで、外に出ると、そこには満月が。
いつの間にか、ペンダントがひび割れています。
そして、鍵が月の光を吸い込んでいるかのよう。
その後、城主の部屋に行きますが、姿はなく、壁にはペンダントをした若い女性の肖像画が。
絵に近付くと、恋人たちの会話が見えました。
オーナーとみちるのおばあちゃんのようですね。

今回は、寝坊したみちるは学校には行かず、真咲からノートを借りるという名目で、
フェリーチェに向かうと、途中で寝坊した蒼史・紅・七魅・征一郎と遭遇します。
店は臨時休業となっていて、中でお茶をする流れに。
後で真咲が合流してきて、巧磨も寝坊したことを知ります。
ここで、真咲に少しだけカルミナのことを告白していますね。
真咲の不思議スイッチでは、楽しい夢を楽しめ、ということでした。
これまでのルートでも分かるように、真咲は小説を書くことが趣味(?)みたいですね。

そんな話をしていたら、城主の姿を発見。みちるにしか見えていないようで、
追いかけて話を。城主は、カルミナで眠っていて、夢を見ていると思っているようです。
自分の中に月の力が満ちていることを不思議に思うと、みちるが屋上でのことを説明。
城主との会話で、城主がみちるではなく、誰か別の人を見ていると感じたところで、
消えてしまいました。

カルミナに行けず、悶々として学校をサボってフェリーチェに行くと、
オーナーが何も聞かずに色々な話をしてくれました。
ついでに、オーナーがペンダントに触れたことで、過去映像が発生。
みちるの祖母がオーナーの初恋の女性だったこと、ラテアートは祖母のために練習したこと、
緊張しながらデートに誘ったこと、みちるの祖母はカプチーノとショートケーキが好きだったこと、
当時は、征一郎の父親がケーキを作っていたこと、ペンダントは祖母が大事にしていたもの、
などが分かりました。

てっきり、ペンダントはオーナーがプレゼントしたものかと思っていましたが、
そういうわけではなかったようですね。
そして、ペンダントが恋をしているというのは、城主そのもののことだったようです。
祖母の想いがペンダントに込められているのではなく、ペンダントが祖母に恋している、
ということなのかな。現実でのデートで、みちるの気持ちが城主にあることが分かってきますね。

カルミナに戻ると、宝石たちから状況を聞きます。
クズ石が門を壊して入ってこようとしているので、自由に動き回れるみちるが城主を探し、
宝石たちがクズ石の相手をすることになりました。
城主は部屋で目を閉じていましたが、生きていましたね。
みちるが抱きついて心配したと言いますが、カルミナが終焉を迎える時が来たようです。

この後、カルミナができた理由を聞くことになります。
一言で言うと、その祖母の願いを叶えてあげたくて、カルミナを作り、
みちるに真実の恋を成就させてあげたいということでした。
(オーナーと祖母が結ばれなかったのかは分からないですね)
5人の宝石は、みちるが出逢う男性の内面を具現化したものでした。
っていうか、真実の恋の可能性を持つ相手が、同時期に5人も現れるって…。(笑)
宝石たちと接して相手の本性を知った上で、相手を選べば、それは真実の恋、ということです。
マチュラは、ダイヤモンドの魂(アダマス)と間違ってしまったために、
カルミナにくることになったようです。双子ですから、間違われたんですね。
城主に力を与えられてしまったため、他のクズ石とは違う存在になってしまった、と。
かなり気の毒すぎるんですけど…。

その話を聞いた後、それでもカルミナに来られて良かったというみちる。
それは、城主に会えたからです。城主の方も、身勝手だと思いながらも、
みちるが来るのを楽しみにしていたようです。
そして、宝石たちを統合させて、カルミナを終わらせることに。
最後に自分の存在した証として、名前を教えてくれたようですが、聞き取れませんでした。

試験勉強をしようと図書室に行くと、ペンダントの石が何か気になり、調べると、
ムーンストーンだと判明。愛を伝える石だそうです。
石の語源が「セレニテス」だと知った時、城主の名前がそれだと気付きました。
ペンダントを握って呟くと、カルミナへ。部屋に行くと城主がいて、呼ぶと目覚め、
カルミナや自分が消えていないことに驚いています。
みちるが自分の気持ちを告白すると、自分は人ではないからと拒否。
それでもみちるのプッシュで、最終的には名前を言い当てられ、
これまで夢だと想っていた現実でのことが夢ではなかったことを知り、
2人の心は結ばれたのでした。

グッドエンドは、それからは、現実とカルミナを行き来する生活を送っています。
現実であったことを城主に話して聞かせています。
(ペンダントを通せば見られるようですが、聞くことを楽しんでいます)
ちょっと宝石たちと統合した人間に嫉妬気味なのを察したみちるが、
自分がすきなのはセレニテスだけだと何度でも言うというと、
適わないといいながら、ベッドで何度もキスをするのでした。

バッドエンドは、城主の責任ではないというみちるですが、
みちるに巻き込んだことを謝り、幸せを願いつつ、城主はカルミナを終わらせるのでした。
現実に戻り、カルミナのことはすっかり忘れ、城主とのことも嫌な夢として
内容は忘れてしまっています。しかし、朝の空に月を見つけ、何故か涙を流すのでした。

総合的な感想

宝石を選ぶまでが、均一すぎるストーリー展開なのは残念ですね。
誰かに肩入れしたくなる内容ではないので、恋愛モードに入れませんでした。
後半からは、個別ルートになり、ストーリーとしては分かりやすく、
甘さも少し上がっています。でも、どのルートも欠片を集めて、真実を知ることで、
そのキャラを何となく好きになっていく、という同じ展開すぎましたね。

ほとんどのバッドエンドが、グッドエンドの派生でしかないのお残念。
そのグッドエンドも、ありきたりで印象が薄い気がしました。
エメルのカルミナで暮らすオチが一番良かったかな。
後は、アレンと七魅のいる場所が、現実とカルミナと入れ替わったところも
ちょっと意外性があって良かったです。
城主が攻略対象だったのはかなり以外でした。てっきり、ネタバレ程度かと思っていたら、
2つの世界を行き来するオチになっちゃいましたね。
城主の見た目が若くないのがかなり残念です。

取りこぼしがちなスチル

・第1章の2/8Moonのサフィとの会話で、ペンダント使用「ごめんなさい」でサフィスチル1枚。
・第2章の3/8Monnのアレンとの会話で、ペンダント使用「カルミナのこと」でアレンスチル1枚。
・第2章の2/8Moonの紅との会話で、ペンダント使用「やさしいね」で紅スチル1枚。
・第3章の7/8Moonのエメルとの会話で、ペンダント使用「あれくらい大丈夫です」でエメルスチル1枚。

好感度の上がらない選択肢にあるスチルです。
どれも、ペンダントが光って、宝石たちが発情するシーンです。(笑)
ルーはストーリー内で見られますが、アダマスだけはなかったですね。

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