「水曜どうでしょうな夜」トップ>水曜どうでしょうドラマ「四国R-14」とは?水曜どうでしょうドラマ「四国R-14」とは?
『水曜どうでしょう』では、ミスターこと鈴井貴之が映画を撮るということで、
■水曜どうでしょう関連リンク
番組を休止していた時期があります。
その間に、それに触発されてか、ドラマを作ろう、ということになって作られたものが、
「水曜どうでしょうプロジェクト2000 四国R-14」。
日頃見ている『水曜どうでしょう』とは、全く違った雰囲気の怪奇ドラマです。
これを作るにあたって、事前に、大泉洋、安田顕、森崎博之の3人が呼ばれ、
それに、藤村D、嬉野Dが加わり、ゼロからのドラマ作りが始まります。
最初は、HTBで2回ほど台本会議をし、案を出し合っていましたが、全く決まらず、その翌日、
定山渓温泉の宿で缶詰となって、5人それぞれが脚本を書いて、その中からいいものを選ぶ、
ということになり、最終的に、嬉野Dが書いたものが採用されました。
それぞれの考えていた内容については、こんな感じのようです。
・大泉洋…若者たちが旅に出る話。途中で、山賊が出てきて、戦いを繰り広げる。
(最初は、一人の男の旅という設定でしたが、変わったようです)
・森崎博之…トリックのある(?!)ハードボイルド。暗闇の中で倒れている一人の男が、
自分が誰だか分からず、自らの存在を自問自答する。
・安田顕…ある男の日常生活。あるサラリーマンの男が朝、家を出て、そして帰ってくるまでの話。
・藤村D…パニックもの。ビルの一室に迷い込んだ男たちが、正体不明の何者かに追われる
恐怖の一夜。
・嬉野D…怪奇モノ。これが選ばれたので、説明は不要ですね。
(この時、徹夜で脚本を完成させたのは、ヤスケンだけだったそうです。
その頭出しがチラッと明かされていますが、ドラバラ鈴井の巣「VS〜禁断の対決企画〜」の
脚本のようですね)
嬉野Dが書いたものは、『水曜どうでしょう』の中で放送された「四国八十八箇所U」のロケ中に
起こったある出来事が元になっています。
それが、「天皇寺高照院」(ドラマでの寺名は「円上寺金剛院」)での、不可解な出来事。
撮影後に、デジカムの停止ボタンを押す前に、異常な音を発して勝手に止まったり、
境内前で撮影したはずの映像がなかったり、境内の外(入り口)ではライトがつかず、
撮った映像は映像が乱れ、音声もほとんど入っていなかったのです。
挙句の果てには、25度に設定されていた車のエアコンから、冷気が…。
(藤村Dがドラマのための下見に行った時も、デジカムが異常音を発して止まるという、
怪奇現象が起こったそうです)
しかし、それだけではなかったわけようです。
放送されなかったものの中に、嬉野Dしか知らない怪奇現象があったとか。
その事が明かされたのは、「カブ西日本の旅」の九州・湯布院でのロケ中のこと。
実は、映像は映っていたのです。映っていたけれど、誰にも見せてはいけない、ということで、
とっさに、嬉野Dが消してしまったのだそうです。
(ドラマでは、藤木=藤村Dが消したことになっています)
そして、写真のことや、(嬉野Dの)奥さんのことなども、事実を元に設定されているようです。
事実だから、リアリティがあるわけですね。
ちなみに、「R-14」というのは、「ロール14」という意味です。
これは、そのロケで撮影したテープの番号のことで、四国ロケで撮られたものだったので、
「四国R-14」となるわけです。
●ストーリー
北海道のあるローカルテレビ局に勤める藤木と上島。
彼らの担当する番組は、ローカル制作としては、異例の人気を博していた。
そんな折、編成部の小宮から、ドラマ制作の話がもちかけられる。
しかし、藤木には、どうしても忘れることのできないことがあった。
四国八十八か所巡礼のロケ中に、ある夜更けの寺院で体験した奇妙な出来事である。
撮影中、照明が突然消え、カメラが異常な音を発して停止。テープを確認してみると、
今撮ったはずの映像が消え去っている。気を取り直し、もう一度撮影すると、
今度は、画像が奇妙な乱れを起こしていた・・・あの出来事。
このことは、「怪奇現象」として、彼らの番組の中で扱われ、放送された。
でも、全ての原因は、カメラの故障であり、テープの傷である・・・みんな、そう思っていた。
しかし、この出来事の中には、実は、藤木だけが知っている、もうひとつの隠された事実があった。
四国ロケ14本目のテープに隠されていた事実。 藤木は、その出来事を、番組にする決意をし、
上島に真実を打ち明ける。 そして、ふたりは、あの出来事を体験したもうひとりの男、
出演者の大沼を連れて、結末の見えない、原因究明の旅へと向かうのである。
●キャスト
大沼陽…大泉洋(TEAM NACS チームナックス)
藤木ディレクター…森崎博之(TEAM NACS チームナックス)
上島ディレクター…音尾琢真(TEAM NACS チームナックス)
編成部:小宮…安田顕(TEAM NACS チームナックス)
エキストラ全部・・・戸次重幸(旧:佐藤重幸)(TEAM NACS チームナックス)
上島の妻…小野優子(HTBアナウンサー)
●個人的な感想
最初に『水曜どうでしょう』を見たのが、まさに、「四国八十八ヶ所II」でした。
そして、すぐに「四国R-14」を見たため、雰囲気の違うドラマを作ったなぁ、くらいの気持ちで
見たのを覚えています。でも、特に違和感なく、普通のドラマとして見ました。
(ちゃんと全話見たので、何か、ひきつけるものがあったのは確かです。
特に、キャストは気になりました。さすが、演技派のナックスさんですね)
大泉さんやTEAM NACSのことをほとんど知らなかったので、その時の印象はちょっと薄い
のですが、今、改めて、見直してみると、『水曜どうでしょう』やTEAM NACSにかなり愛着が
沸いているので、とても楽しく見られました。
しかも、『水曜どうでしょう』内で起こった出来事をもとにしている、というのだから、感慨深い。
ストーリーの終盤近くまで、ホラー要素がとても強いので、怖いもの嫌いの人は途中で
見るのをやめてしまう人がいるかもしれません。でも、最後まで見て欲しい。
ものすごく、泣けるからです。私は、何度か見ていますが、何度見ても泣いてしまいます。
「霊はね、会いたがっている人がいるから、会いにくるの…」
そういうのって、すごくいいじゃないですか。
それで、幽霊が怖くなくなりました、という嬉野Dの気持ちが分かるような気がしました。
その瞬間、In the Soupの「川」が流れると、グッときますね。
見終わると、こころが温かくなる、そんな作品が、「四国R-14」です。
そういえば、真面目なストーリーですが、『水曜どうでしょう』目線で見ると、ホラーシーンでの
大泉さんの顔が、ところどころ笑えてしまいました。
まあ、それも『水曜どうでしょう』への愛のお陰でしょう。
エンディングのお遍路の面白映像も、『水曜どうでしょう』ならではの楽しさが盛り込まれています。
そして、忘れてはならないのは、ドラマ本編の前後に放送された、メイキング特集。
TEAM NACS全員が並んでいる映像は、地方藩士にとっては、貴重ですよね。
そして、NG集や特殊効果ネタばらしなど、こちらも見どころ満載でした。
(「佐藤重幸を探せ!」(現在は、戸次重幸)なんて、面白い企画もありました)
この「四国R-14」は2001年にビデオ化されているのですが、現在は絶版となってしまっています。
ぜひ、DVD化して欲しい作品ですね。
●公式サイトの「番組スタッフからのメッセージ」より「四国R-14」関係の記事
・ドラマ制作通信 VOL.1
・ドラマ制作通信 VOL.2
・ドラマ制作通信 VOL.3
・ドラマ制作通信 VOL.4
・ドラマ制作通信 VOL.5
・ドラマ制作通信 VOL.6
・ドラマ制作通信 VOL.7
・ドラマ制作通信 VOL.8
・どうでしょうドラマの全貌・遂に公開!
・みなさんお元気ですか。どうでしょう班です。
・ついに、その日は来ました。
・ドラマ・スペシャル 「四国R−14」 予告編
・不可思議な事件が、もうすぐ、はじまる。
・ドラマ制作通信 VOL.9
・11月22日放送 「四国R−14」を100倍楽しむ方法!
・11月29日放送 「四国R-14」第一夜
・12月6日放送 「四国R-14」 第2夜
・ちょっと不思議なこと
・12月13日放送 「四国R―14」 第3夜
・いよいよ・・・
・12月20日放送 「四国R-14」最終夜
・佐藤重幸くんを探せ!クイズ!
・たくさんのご意見をいただいて。
・1月24日放送 メイキング・オブ「四国R−14」その1
・水曜どうでしょう公式サイト
・CREATIVE OFFICE CUE
・TEAM NACS OfficialSite
・HTBオンラインショップ
・CUEオンラインショップ
・楽天市場
・Amazon.co.jp
・OnGen USEN MUSIC SERVER