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PSP「花咲くまにまに」

PSP「花咲くまにまに」のプレイ感想・攻略です。

【ストーリー】
主人公、七緒は現代で暮らす普通の高校生。
ある日、七緒は近所の神社で催されていた夏祭りに出掛けたことが
きっかけで過去にタイムスリップしてしまう。
飛ばされた先は激動の時代といわれた江戸。
目を覚ますと見知らぬ土地、異様な風景。
現代とは明らかに違う江戸の町並みを目の前にした七緒はひどく動揺し、困惑する。
現代への戻り方も分からず途方に暮れていた時、倉間と名乗る一人の
青年に出会い手助けをして貰う。最初は戸惑うも、江戸の町で行く当
てもない七緒は倉間の好意に甘え、知り合いの見世だという
“特遊郭「万珠屋」”へ身を寄せることとなる。
従来の遊郭とは違うその特別な見世で、七緒は少しずつ万珠屋の秘密や、
そこで働く人々の内情を知っていき、彼らとの距離を縮めていくのだった。
触れたいのに、触れられない。
伝えたいのに、伝えられない。
変えられない事実へのもどかしさ。
裏に隠れた『真実』と『志』。
運命という大きな輪廻の中で七緒は様々な想いに触れて成長していく。

【キャスト】
望月七緒(なお):主人公(声なし)
谷和助(わすけ):鈴村健一
白玖(はく):櫻井孝宏
藤重宝良(たから):岡本信彦
藤重辰義:保志総一朗
倉間楓:浪川大輔
藤重燈太:皆川純子
赤根武人:宮野真守
浅野長政:木内秀信
藤重清次郎:楠大典
清菊:甲斐田裕子
鈴音:内田真礼
坂本龍馬:阪口周平
西郷隆盛:蓮岳大
周防利吉:上田燿司
高杉晋作:ネタバレになるので、一番下に記載。
桂小五郎:ネタバレになるので、一番下に記載。


幕末のお話です。「薄桜鬼」で新選組ファンになり、ちょっと幕末を勉強していたので、
倒幕派のキャラの設定には少し(大分?)目をつぶるところもありましたが、
各キャラは個性もあって好感度も高かったので、こういう世界感ということで楽しめました。

全体的に、ストーリー展開や文章がしっかりしているので、
他の乙女ゲームよりぐっと入り込みやすかったです。
ただ、ストーリーが進むに連れて、幕末を知らない方がもっと楽しめたのかなぁと思いました。
(ストーリーを知っていると先が読めてしまうので)

主人公に関しては、性格はそんなに出すぎず引っ込みすぎずな感じで、悪くはなかったと思います。
ただ、特遊郭の中での出世がシンデレラストーリーすぎましたね。
しかも、みんなが可愛いと褒めちぎられるのも、ちょっとどうかな、と。
性格も含めて少し地味目な感じがするのですが。恋愛の甘さは普通くらいだと思います。

システムで良かったところは、自動簡易セーブですね。
もちろん、手動でもできるので、どちらにしても便利でした。
残念なところは、主人公の名前をデフォルトにしていても、名前を呼んでもらえないこと。
これは乙女ゲームにはかなり大事なところです。
そして、スチルを保存できないことも残念。今時にしては、ちょっとあり得ないか、と。


攻略の感想 ※ネタバレ。

※倉間楓ルートは、他の4人のうちの1人のベストエンドを見ると解放される。
※総合的な感想は、一番下に記載してあります。

※エンドには、ベストエンド・ノーマルエンド・バッドエンドの3種あり、
 さらに、共通バッドエンドがあります。
 ベストエンドは、好感度を満たし、各キャラによってステータス(パラメーター)が一定以上。
 ノーマルエンドは、好感度かステータスを満たしていない。
 バッドエンドは、好感度とステータスが共に不足している。
 共通バッドエンドは、全員の好感度かステータスが不足しているか、両方が不足している。

★ベストエンドのステータス条件
・谷和助…全てが120以上。
・白玖…魅力が200以上。
・藤重宝良…体力と知力が200以上。
・藤重辰義…作法と技芸が200以上。
・倉間楓…技芸が200以上。

★ストーリー関連の大尽の色
・谷和助…赤
・白玖…紫
・藤重宝良…黄
・藤重辰義…青
・倉間楓…黒


・谷和助ルート

まず、誰かが火事の中、ある見世(みせ・この場合は妓楼のこと)にかけつけ、
2階で女性から赤ん坊を預かるというシーンから始まりました。

と思ったら、現代へ。
学校帰りの主人公が神社の境内の七夕祭りを見つけます。
ここで、主人公の身の上が分かります。捨て子で、血の繋がらない祖父に育てられたこと、
両親のことを知りたいと思いながらも、口に出せずにいたこと。
そこに、孔雀に似た鳥が、母親の形見だと思われる簪(かんざし)を改良したヘアピンを
咥えて飛び去ったため、追いかけて、長い鳥居の階段を登ったら…。

目がくらんだ瞬間、境内の祭りの場所へ。しかし、人々の衣装が着物です。
突然のタイムスリップが入りましたね。鳥に導かれたようです。
後で分かりますが、時代は江戸時代末期。過去へ飛んできたということです。
制服姿の主人公は、異人ではないかと怪しまれ、刀を持った同心に追いかけられてしまいますが、
そこに、通りすがり(?)の倉間が助け舟を出してくれましたよ。
女の子だから助けてくれた、にしてはちょっと怪しい? カッコいいからいいけど。(笑)
微笑みも口調も優しいタイプです。
そういえば、主人公の制服、赤色なんですね。ちょっと斬新。

とりあえず、もう一度神社の鳥居のところに戻りますが、違う時代に来てしまったことが判明。
鳥に取られた簪は、倉間が拾ってくれていたので、七緒のところに戻ってきました。

倉間に連れられ手やってきたのは、特遊郭「万珠屋」。
倉間は商人で、ここと取引をしている間柄です。
ここで、花魁の清菊、番頭の和助、宝良・燈太兄弟・白玖が順次登場。
燈太の呼び名が「とた」というところはドツボでした♪
まだ少年ですが、彼との恋愛ルート、あっても良かったなぁと思うくらいです。(笑)
キャラの印象は、清菊はいかにも花魁という風貌の美人さんで、性格もどこか優しそう。
和助ははっきりものを言う男気のあるタイプです。
宝良は人懐っこい元気キャラで、燈太は可愛い弟キャラ。
白玖は冷たい美人という風貌ですが、声は櫻井さんですよね。
ということで、男だと思われますが、七緒は女だと勘違いしています。

七緒の事情は倉間が適当にでっち上げて、何だかんだで、お客として数日置いてもらうことに。
ここからは着物に着替えますが、着付けの仕方が分からない…。
自分が同じ立場になっても、分かんないですね〜。
男だったら、帯紐をキュッと止めとけばいいだけだから、大分楽そうですけど。(笑)

そういえば、ここまでで、ちょっとおかしなことがありますよね。
和助の腰、気がつきました? 刀を差しているんです。
番頭が帯刀はないと思うのですが。しかも、特に遊郭では…。
お客は玄関で刀を預けて、奥の部屋で飲み食いして楽しむというシステムなので、
(ただし、預けるのは長刀で、脇差(小刀)は持って入ってもO.K.だったようです)
見世の者が帯刀していることはあり得ないと思います。
そして、この時代に帯刀しているのは、浪人や武士。
ということは…?という疑問の流れになりますね。

お客となった夜には、辰義が登場。後で分かりますが、宝良・燈太と合わせて三兄弟です。
長男は宝良、次男が辰義、三男が燈太。宝良と辰義は双子ですが、
身長も顔も性格も全く似ていないので、二卵性双生児のようですね。
辰義の性格は、つっけんどんで言葉数が少ないタイプ。多分、ツンデレですね。(笑)
そして、3人は清次郎の息子です。

次の日、倉間がやってきて、七緒は現代から来たと話しますが、信じてもらえず。
とりあえず、遠いところから来たということで、話せる範囲の故郷のことを
考えておくといいとアドバイスされました。
和助に大門の通行手形を発行してもらい、神社通いをしますが、現代には戻れません。
客として滞在しているので、見世の手伝いもさせてもらえず、シュンとしていると、
清菊が湯へ行こう、と誘いに。ここで、七緒の背中の右上に、生まれつきであろう
鳥の羽のような痣があることが判明。

覚悟を決めて、万珠屋で働き始めることになりました。
ここで、倉間と後のキャラの説明で、特遊郭の仕組みを解説。

七緒が始めた裏方(うらかた)は雑用係で、力仕事なためにほとんどが男性。
料理関係・掃除・お客の案内などをしています。
裏方の中心は、宝良・辰義、そして次は燈太。
表方(おもてかた)は、見世を仕切っている楼主・番頭で、楼主は清次郎で経営者、
番頭は和助で店を仕切る仕事。当然、表方の方が偉い人です。
面方(つらかた)は、花魁・振袖新造・新造・禿(かむろ)で、清菊は花魁です。
そして、お客は大尽(だいじん)と呼びます。
新造見習いの禿から始まります。禿は一人で大尽の対応はせず、
花魁や新造の下について、接客のサポートをします。
新造になると、一人で大尽の相手をしますが、相手を選ぶことはできません。
振袖新造は、花魁候補になります。
一番上の花魁になると、個室(別邸)が与えられ、大尽を選ぶことができます。
万珠屋には20人ほどいるらしいのですが、顔出しで登場するのは2人のみです。
大尽が面方に払う小判は花代と呼びます。
後、面方は話術や芸事などを磨くために、裏で必死の努力をしているという感じですね。

万珠屋は、昼見世と夜見世の2回に分けてお客をとっています。
昼見世、芸事や茶菓子を食べたりすることが多いようで、時間は短め。
夜見世は、酒や料理を振舞って宴をするとのことだそうです。

この後、清菊と振袖新造の鈴音が登場。途中までは、口が悪くて七緒に意地悪をするような、
ちょっと嫌なキャラですが、ちゃっかり者で、思ったほど根は悪い娘ではないようです。
まあ、鈴音が七緒に意地悪なのは、慕っている清菊が七緒に目をかけているからですね。
この後変わっていく七緒の立ち位置を考えると、嫉妬したくなるのも無理はありませんが。
遊女は体を売るものだという認識の七緒に対し、特遊郭は幕府お抱えの見世のため、
床入りだけを目当てにくる野暮な大尽なんて来ないし、そういう行為は強制されていない、と。
ちなみに、江戸には特遊郭は万珠屋のみです。だから、ここで働く面方は、超一流だと思われます。

清菊の大尽である浅野長政に気に入られ、後で、清菊が和助のところへ。
大尽たちからの七緒の評判がよく、面方にならないのかというようなことを
みんなから言われていたようです。それは、和助の方でも聞かれていた、と。
和助に呼ばれ、禿になるかと聞かれ、面方になる流れに。
案内中の話術だけで人気者って、ちょっと出来過ぎな主人公ですね。(笑)
この後、楼主の清次郎と初対面。お許しをもらいました。

半月、裏方の仕事をして、今度は面方となりました。
源氏名は清次郎がつけてくれた「朝葵(あさき)」です。
廊下で、倉間・和助・白玖と出会い、ようやく、白玖の正体が明らかに。
女形として、座敷に上がっていたのでした。お客は大尽の奥方を中心だそうな。
ここで、七緒が「やっぱり、白玖さんって、男性だったんですね?」と聞くと、3人が唖然。
そこに、藤重3兄弟がやってきて、七緒が知ってたかと聞くと、唖然とした後、大爆笑。
こういうシーンは微笑ましいですね。確かに、男っぽい声でも、見た目がこんなに綺麗じゃ、
女?男?と思ってしまいますよね。

ここから、芸事のステータスを上げたり下げたりする場面が入ってきます。
いくつかの数値からランダムで選択されるので、簡易保存を利用して、
気に入った数値が出るまでやり直すのもありです。

七緒の初見世は、清菊と初音についてで、お大尽は浅野です。
最初は見ているだけでいい、と。清菊と浅野のやりとりは面白いですね。
三日三晩通い続けたら、琴を聞かせてあげる(かもしれない)、と。
こういう話術でお金を落とさせるわけです。

この後、白玖が女形をやるきっかけの話が聞けました。
その時は表方だったのですが、奥方同伴の大尽が予約なしで清菊のところにきて、
清菊も他のお大尽についていたし、通したところで奥方の不機嫌は目に見えていたから、
和助の提案で、白玖が花魁として接客したらいい、ということでしたが、
本人が嫌がったので、清次郎の女形ならという案でしぶしぶ妥協したところ、
まさかの大逆転で、奥方が白玖を気に入ってしまい、外で噂しまくったため、
白玖目当ての客が増えて、女形商売が大繁盛した、と。
ちなみに、白玖の女形(変装?)というのは、この後の展開ですごく納得することになります。

今度は、白玖・鈴音の座敷にきましたが、鈴音の意地悪で、大尽に茶道を振舞うハメに。
最初は緊張してこぼしてしまいましたが、2度目は成功。これで大尽に気に入られ、
後で、白玖にも褒められました。
ここから、清菊か白玖のどちらの座敷に出るかを選択できるようになりました。

禿になって一ヶ月後、和助を相手に接待の練習をさせられ、減点されまくり。(笑)
ただ単に、からかっていただけですが、大尽に受けがいい理由が分かったようです。
ようするに、純粋だからからかいたくなるということらしいです。
それをものにすれば、朝葵の手練手管となる、と和助は目論んでいますね。

次の月、昼間に倉間が豆大福を持ってきてくれた夜、清菊の大尽として再会。
倉間が大尽になるのは清菊か白玖だけですが、同伴した面方も手抜きさせてくれるので、
どうやら大人気らしいです。ただの商人というには、謎が多い人物ですね。
しかも、七緒にすごく優しいというか、気があるようにも見えますし。

その後、清次郎の昔話を聞くこと。
吉原に「松菊屋」という見世を持っていた頃、自由のない籠の鳥だった遊女たちの中で、
その中で、一人の花魁の死をきっかけに、特遊郭を作る決心をしたこと、
それに手を貸してくれたのが浅野であること、特遊郭ができた頃に偶然来た男が
その後、しばらくいつくようになり、彼が日本全土を見据えていたこと、
その友人が息子たちに勉学を教えてくれていたこと、自分の思想とこの見世が似ていると語ったこと、
彼にだけは花魁のことを話したこと、密航したことや投獄されたこと、
自分の家で開塾し、門下生たちに信念や思想を説いたこと、
異国の文化を学んで日本を変えようとしたことで幕府に目をつけられたこと、
それが、彼を見た最後で、彼は幕府に殺されてしまったこと。

幕末を知っている人はピンときますね。名前は明かされていませんが、その男とは吉田松陰です。
その門下生の中に、和助と白玖がいたそうな。2人とは、友人が幕府の用を済ます間、
預かっていて欲しいという約束で知り合ったそうな。
友人の死後、落ち込んでいたら、2人がやってきて、置いて欲しいということで、今に至る、と。
歴史では松蔭の志は門下生たちが受け継いでいるので、この流れでは、和助たちも
討幕派として動く展開が見えてきましたよ。
清次郎が新人の七緒に、他人には話さないことを話してしまったのは、
誰かにいているから、ということのようですね。

仕事がない日、宝良が手荒れに聴く薬を買ってきてくれました。
自分自身、微妙な恋心(?)に気付いていないようですが、宝良は分かりやすいですね。(笑)
その日は、和助の帳簿付けの手伝いをすることに。
あまりに文字が汚いので、書く方にまわると、字を褒められました。
せめて、習字を習っていたのなら分かりますが、他の人たちが無学すぎるのかな。
このことがあり、後日、和助と清次郎から、新造にするという話が。
禿としての評判や七緒としての裏方での人気なども考慮してのようです。
清次郎の話を聞いてから、自分も万珠屋の一員になりたいと思う気持ちが
強くなっていたことに気付きました。
新造になるかもしれないという噂を聞きつけて、色々な人が応援しに来てくれ、
倉間には、新造になったら着て欲しいと、赤い着物をもらいました。

夜見世でのテストでは、お大尽に桂小五郎が登場!
美青年です。だって、声で分かりますが、男姿の白玖ですから。(笑)
そうか、桂小五郎の変名が白玖だったんですね。
七緒でも、明治維新の立役者だということくらいは知っているようですが、
この時点では、名前だけでは本人かどうか分からないので、スルー。
桂に苦手な芸事をするように言われ、技量は足りないが、一生懸命さは伝わった、と評価。
桂からの助言で、売れっ子のお職(花魁)には2通りあり、
一つは見栄と粋を忘れない高嶺の花であり続ける花魁、
もう一つは客の感情を揺さぶる緩急の付け方が上手い花魁であることを教わります。
七緒の場合は、後者の素質がある、と。
そして、桂の評価によって、七緒は振袖新造になることに。
その後は、みんながお祝いをしてくれたのでした。
いやいや、いくらなんでも、出世が早すぎでしょう。(笑)

初座敷の前に、和助から赤根武人を紹介されました!
赤根武人といえば、新選組にも少し縁がある人物ですよ〜。
和助の友人ということで、似たような優しい好人物です。
和助がモテるという話を聞いて、七緒が少し気にかけていますね。
好感度の高さで発生するのかな。

その夜の大尽は武人です。和助に対する不公平さを愚痴っているのが笑えます。
一緒に歩いていると、女が和助に吸い寄せられるんだとか。(笑)
まあ、男気があるのは和助ですが、人懐っこさは武人の方がありそうですね。
武人の攻略ルートがないのが残念ですね〜。

座敷がない夜、和助に三味線の指導をしてもらいました。

寒い朝、布団を借りようと廊下を歩いていたら、白玖と会い、
匂いをかがれたりしてから遊ばれていたら、3兄弟が来て、
正燈寺(もみじ寺)に紅葉狩りに行こうという流れに。
和助に許可を取ると、忙しい時に手が足りなくなるのは困るから、
行くなら2人1組で行くようにと言われます。ここでは、和助を選択ですね。

紅葉狩りでは、和助から恩師との約束があると仄めかされますが、詳細は聞けず。
この時代の天ぷらは具は魚だけなんですね。
またしても、和助にからかわれ、顔を真っ赤にする七緒。
他のキャラとの絡みも含めて、ちょっとこの展開が多いですね。(笑)

縁側で日向ぼっこをしていたら、和助に「誰かの間者か?」と聞かれましたよ。
七緒は「かんじゃ」という言葉から「患者」以外に思いつかなかったのですが、
話の流れから違うと判断し、思い切って「かんじゃ」が何か聞き返したら、
笑われちゃいました。まあ、未来から来たことを何も話していないので、
疑われても仕方がないのですが。

その後、和助からある手紙を茶屋に来る奴に渡して欲しいと頼まれます。
用心棒に男を誰か指名しなくてはいけないのですが、和助ルートなので、
ここは一人で行くを選択。
そうしたら、頼まれ事の帰りに、和助と出会って怒られました。
その後は、一緒に酉の市へ。

月が変わり、夜店が終わった後、廊下で和助と出会いますが、
何だか、いつもの元気さがありませんね。といっても、ただの寝不足です。
七緒の膝枕で気持ちよく寝ちゃいました。

寒い日の朝食後、火鉢がある広間にみんなが集まっていると、
後から来た宝良を暖かい場所に誘うと、満面の笑みで七緒の隣にやってきて、
冷えた両手で頬に触れてきました♪ 笑顔が反則というより、こっちの方が反則!
すると、その場にいた和助・白玖・辰義がムッとした様子になり、頭を殴られました。
なんか、イラッとしたらしい。(笑)
その場の重い空気は、可愛い燈太の登場で溶け、年末の話に。
七緒が「クリスマスだ」と呟くと、不思議そうな面々。
そこで、自分が住んでいたところで毎年行われいる行事で、
日頃の感謝を込めて贈り物をするんだと説明。
話はそこで終わってしまいましたが、後で、和助にケーキもどきを作って贈っています。

赤根武人が大尽として再び登場。
1つの広間に客を寄せ集めるような見世に入った時の話をしてくれるのですが、
またしても、暇な芸子が和助の争奪戦をし始めたそうな。
武人が女を恐ろしいと思った瞬間らしいです。(笑)
和助が入ってきて、七緒の仕事は終了。

年末、大掃除にてんやわんや。自分の部屋を念入りに掃除する白玖、
障子を破って逃げる宝良、井戸でサボっている辰義、
七緒を連れ出そうとする倉間、そんな倉間に掃除を手伝わせようとする和助、
年越し蕎麦を食べようと呼びにきた清次郎。
全員で、よろしくと言い合いながら、年越し蕎麦を食べ、初詣へ。
すっかりこの時代に馴染んでしまったと、敢えて鳥居を見ない七緒。

年明け、浅野が部下の非礼を謝りにきました。
泥酔した幕府の若者が、新造に手を出そうとしたということです。
鈴音も幕府連中の言動が気に入らないと感じているようです。
その後、七緒の大尽にも嫌なタイプがやってきましたが、
聞き流しつつも上手く聞き役に回って対応しています。
その後、和助にその大尽から何か情報はないか聞かれます。
これからは、大尽が何か貴重な情報を落としたら、報告するように言われました。

ある日の昼見世前、桂小五郎と坂本龍馬が登場。
この龍馬は、小さなことを気にしない性格らしいです。
当然、七緒も竜馬の名前は知っています。そして、2人は和助のお客ということで、
倒幕派の2人と知り合いということは、和助も…、と。
後から来た鈴音に、お茶でも出してあげたらと言われたので、
お茶を持っていくと、入りにくい雰囲気だったため、廊下でもじもじしていたら、
宝良と辰義がやってきて、険しい顔つきになり、何をしていたのかと詰問し始めました。
そこに、清次郎と中の3人も加わりますが、疑いは晴れず。
坂本龍馬が帰った後、優しい宝良の提案で、七緒を仲間に引き込む流れに。
そうでなければ、口封じされていましたね。

そして、ここにいる6人と白玖は倒幕派だと打ち明けられました。
幕府お抱えの特遊郭が倒幕派に経営されているというのは面白いですね。
残りの人は、何も知らないとのこと。後で分かりますが、うすうす感づいている人もいます。
七緒の今後の役割は、大尽から情報を聞き出すことです。
倒幕運動に参加することに躊躇いつつも、これまで世話になってきたことや
歴史では江戸幕府は倒幕派に破れることを知っているので、協力することに。
廊下に出ると、倉間が待っていました。彼は万珠屋の協力者という立場とのこと。
でも、万珠屋より七緒の味方だ、と。何だか意味深ですね〜。

別の日、坂本龍馬と再会。人懐っこいのはいいけれど、内緒話には不向きなタイプですね。

さらに別の日、倉間が貸し本屋を待たせてるというので、みんなで見に行くことに。
七緒は、自分が載っているという「特遊郭細見」の最新版を借りました。
ここで気になる内容が。特遊郭の成り立ちに貢献したと思われる花魁の話です。
吉原大火の犠牲となった花魁・吉乃、とあります。

寝付けずに散歩に出ると、和助と遭遇。添い寝してくれる流れになりました。
腕枕をされ、背中をさすってくれる和助。さすが、女慣れしてますな〜。
というか、先に寝ちゃいましたよ。そして、七緒はまんじりとして眠れず。(笑)

清菊と鈴音に、大尽へのお礼をしているかと聞くと、そんなことはしないが、
そんな相手がいるのか?と逆に問い詰められました。ここは和助ですね。
そこで、バレンタインと口にしてしまい、今回は贈るものが決まっていると説明。
チョコレートだと言うと、チョコレイトは高級品だということが判明。
しかし、清菊がお大尽からもらったものを分けてくれました。
それを勝手場で胡桃入りに加工しようとしていたら、燈太がやってきて、
胡桃を割ってくれたので、お礼にチョコレイトの欠片をあげました。
2人の秘密だよと言うとすごく嬉しそうにしています。超可愛い♪
そして、和助にプレゼント。七緒にも食べろと差し出してきて、
戸惑っていると、チョコが溶けてしまい、舐め取れ、と。
その時の七緒は、ちょっと大人の顔をしていたらしいです。

蛤の話をしていたら、倉間がやってきて、和助に見合い話がきている、と。
自分が教えてもらっていないとショックの宝良がみんなで和助に聞きにいくと、
部屋には白玖の衣装を着た桂小五郎が…。ここで、七緒に正体がバレました。
と言っても、最初は全く事情を飲み込めていないくらい鈍感なんですけど。
実は、全然気付かないから、途中からおかしくなって、わざと言わなかっただけのようです。
まあ、メイクしてたら別人でしょうから黙っていれば気付かないかもしれませんが、
しゃべり方は変わっていないんですけどね。
ここで、坂本龍馬と桂小五郎と知り合いである和助の立ち位置を聞くと、
宝良が「和助さんの正体を知っているのか?」とまたしても失態を。
こういうところが憎めませんが、倒幕派としては命取りかも。(笑)
これ以上聞くと、七緒の人生が大きく変わると承知した上で、
和助の本名が、高杉晋作だと明かされました!
他にもいくつか名前が浮かびましたが、吉田松陰といえば、高杉晋作が一番ピンときますね。
七緒の知識でも、奇兵隊を作った人物という認識あり。
そして、桂小五郎の変装は史実でも有名ですね。
3兄弟と倉間は本名とのこと。3兄弟は長州藩のものではないこと、密偵の仕事をしていること、
倉間もお客からの情報を提供してくれている情報屋であることを教えてくれました。
ここで、正式な仲間入りとなります。断る選択肢はないのですが、あったとしても、
今の七緒は断らないですね。
ちなみに、和助の見合い話は父親が持ってきたものだそうで、断るつもりとのこと。
この中では語られていませんが、実は坊ちゃんですからね、彼は。(笑)

酒癖の悪い大尽がやってきました。最初はいい人でしたが、酔ってきたら、接近しつつ、
嫁の愚痴と3歳の可愛い娘の自慢を始めました。上手いこといい気分にさせつつ、
酔い潰すことと情報入手に成功。

ある朝、清次郎に自分が全てを知ってしまったことを報告しに。
昼には、清菊に引き止められて密談。清菊はある程度の裏事情は知っているが、
自分のすべき仕事は花魁だということを話してくれ、
七緒に自分の信念をしっかり持つように助言されました。本当にいいお姉さんですね〜。

和助からホワイトデーにチョコのお返しの生姜糖をもらいました。
なぜか、倉間に今くらいの時期に渡すのがいいと教えられたようです。
やっぱり、彼は七緒の裏事情を知っているような気がしてなりませんね。

ある朝、和助と桂の廊下で遭遇。長州藩の過激な尊皇攘夷派が暴れていて、
その処理に桂が駆り出された、と。桂は交渉事が上手いので、
面倒な役回りを引き受けさせられてしまうそうです。

ある大尽から、控えめに笑うと吉乃花魁に似ていると言われました。
そういえば、以前、貸し本屋から借りた本に吉乃のことが少し書かれていましたが、
その後の本の内容の展開がありませんね。

桜を見に外へ出たら、他の面々も集まってきました。
七緒の髪に花びらがついていたので、燈太がとってくれました。
宝良や倉間が取ってあげるつもりでしたが、燈太が取る、と。
七緒が屈むと、袂から例の母親の形見であろう簪が落ち、それを清次郎が拾うと、
顔色が変わりました。鈴音が盗んだのでは?と言うので、自分が捨て子で、
その時に一緒に添えられていたものだと説明。
おくるみも簪も少し焼けた跡があったということで、火事に巻き込まれたのでは、
ということは祖父から聞かされていたようです。
そこで、清次郎がこの簪が吉乃のものだ、と。

次のシーンでは、清次郎と懇意にしている医者の周防利吉が呼ばれています。
吉乃の出産に立ち会った彼にも確認をしてもらうと、間違いない、と。
吉乃が生涯ただひとり愛したのが清次郎で、2人の子供でした。
ここで、宝良が自分たちの母親が吉乃花魁か?と。
母親のことを全く聞かされていないようですね。
話は続きますが、この謎はこのルートでは明かされていません。
ちょっとおかしいと思うのは、似ていない双子の宝良と辰義、
花魁である吉乃の子供がそんなにたくさんいるのかというか、
少なくとも、末っ子の燈太は吉乃の子ではないですよね。
七緒が生まれた時に吉乃が死んだとしたら、生まれるはずはないのですから。
後は、双子は攻略対象キャラなので、兄姉関係ではあり得ないかと。

七緒は現代で育っているので、娘ではないと思っていますが、
周防が赤ん坊にもあった七緒の背中の痣を指摘。もちろん、清菊は誰にもしゃべっていません。
そこまで言われると、自分は江戸時代生まれで、何らかの事情でタイムスリップして、
現代で育ち、また戻ってきた、と考えるしかないですね。
目の前に父親がいて、母親はすでに死んでいて、実は四兄弟だった、と。
宝良と辰義は特に驚いているようです。それは、恋心が芽生えていたからかな?

数日後、七緒を気遣った清菊が、他の人たちと一緒に船遊びに連れて行ってくれました。
宝良と辰義とは少しぎこちないですね。燈太は少し気遣ってくれてるかな。
そして、清次郎・桂・倉間の3人は密談中。それを清菊が怒り出したので、密談は終了。
その後、七緒と清次郎が2人で話すことに。
清次郎は行方不明の赤ん坊を探してくれていましたが、途中で諦めてしまったため、
七緒に父親面をしてもいいのか少し迷っていたようですが、生きていてくれてありがとう、と。
ここで、七緒は自分の生い立ちを正直に話し、自分は子孫ではないかと伝えますが、
七緒を信じる清次郎が自分を信じて欲しい、やっぱり七緒は自分の娘だ、と。
それで、やっぱり親子だとそれぞれが納得したのでした。
お決まりですが、自分たちの志は果たされるのか、と清次郎が聞いてきますが、
話して歴史に狂いが生じないかと思った七緒が考えているうちに、
やっぱり聞かない方がいいという流れに。

廊下で清次郎と出会い、七緒にできれば父親として呼んで欲しい、と。
呼びたいけど、気恥ずかしさと戸惑いが大きく、それを察した清次郎が、
ゆっくりでいいからと言ってくれました。

和助と2人になった時、自分にも妹がいることを教えてくれました。
そして、七緒の顔を見て、これが伝説の花魁の血を引く顔か、
顔で決めたわけじゃないが、新造にした判断は間違いじゃなかった、と。

別の日、和助が部屋にきて、背中の羽根はどんな形か聞かれ、
見せろという風に迫ってきましたが、恥ずかしそうにする七緒を見て、
お前はそのままの方がいいな、と。

その日の大尽は赤根武人です。武人が和助の話をし始めたら、本人が登場。
ここで、七緒が裏事情を全て知っていることが武人に知らされました。
万珠屋の本物の身内(家族)になったんだな、と武人に言われ、
ちょっと七緒は嬉しそうですね。

雨の日、一日中、不安な気持ちの七緒。夜見世中に廊下であった和助にも
同じようなことを言われ、早めに見世を閉めることに。
転寝をしていたら、息を乱した清菊が部屋に入ってきました。
清次郎が何者かに襲われた、と。上半身を血まみれにした清次郎を見て、
思わず、「お父さん!」と叫ぶ七緒。
犯人は辰義が追いかけ、白玖は医者の周防を呼びに行き、清菊は他の面方たちを
なだめる役に回ることに。まだ小さい燈太は、顔面蒼白で倒れそうなので、
清菊と一緒にその場を離れることになりました。
周防の手当てで、命に別状がないことが分かり、一応、一安心。
結局、犯人は分からないこともあり、楼主として狙われたのか、
反幕派として狙われたのか、長州藩とかかわりがあるから狙われたのかは不明。
見世のためにも、口外しないという流れに。
このことで、七緒は自分が万珠屋のためにできることを本気で考え始めます。

清次郎の看病をしていて、ふと部屋を出ると、和助が屋根の上に
朝日を見に行くというので、ついていくことに。
和助は、この先の日本もこれくらい明るくしないとな、と。
流れで、和助がキスしようとしてきますが、思いとどまって離れてしまいました。
七緒を大切にしているようですし、これからのことを考えると、
手を出してはいけない、と思っているのかもしれませんね。

江戸に来て1年。現代に戻れる気配はなく、自分の気持ちを清次郎に話すことに。
みんなと協力して万珠屋を守りたい、自分は万珠屋を守るために
江戸へ戻ってきたんだと思う、と。
清次郎は七緒を危険な目にあわせたくないと思っていますが、
和助が間に入ってくれて、七緒の見方になってくれ、説得できました。

母親の形見の簪を落として和助が拾って届けてくれた時、簪にヒビが入っていたため、
これからはしまっておくことにすると言うと、和助が買い物に連れ出しました。
桂も一緒ですが、途中で武人が加わりました。
ここで、何者かに後をつけられていることが分かり、和助と七緒、桂と武人で分かれることに。
別行動中に、鈴のついた簪を買ってくれました。
結局、狙われていたのは桂でした。

簪のお礼にと三味線を練習していたら、その音に惹かれて和助がやってきました。
完全に和助を意識しすぎて、熱があるのかと心配され、額と額をくっつけられました。
熱を測る定番の仕草です。そこに、宝良が登場し、2人の間に入って、
見世の子に手を出しちゃダメだ、と。というか、「七緒に」と置き換えてもいいかも?(笑)
宝良が、七緒は大尽に評判だとか人を惹きつける何かがあるというと、
この日の見世を休ませて、面方の腕を試すと言い出しました。
妙に和助を意識しすぎてドキドキしてますが、危機感がないと指摘されちゃいました。
タガが外れる客もいるから、気をつけろ、ということでした。
話の流れで、和助は今の仕事や役目以外に興味はなく、本気の女は作らない、と
ちょっと寂しさを感じる七緒なのでした。
ここで、和助を楽しませるために、自分の生まれた遠い場所と称して未来の話をしていますね。
三味線好きということで、オーディオ機器の話です。英語の話をしてしまい、
急に食いついてきました。2年前の西洋視察の選考に漏れたことや
近々、英国に行く仲間に後れを取っていることを悔しがっている模様。
そして、性別とか身分に関係なく、好きなことを学び、自由に生きられるという
七緒の故郷を自分の作りたい未来と重ね合わせています。
そして、和助に英語を教えてあげる約束をしました。
面方のテストは、相手を見て話を選んでいることを褒められました。

ある日、桂を狙っていると思われる大尽について、情報を聞き出すことになりました。
理由は、将軍徳川家茂が攘夷宣言をしたのは、御上に言われて仕方なくしたことで、
その御上に進言したのが、攘夷派の中心人物である桂だから、
開国派の幕府の人間にしては、御上をたぶらかした極悪人だ、と。
情報を聞き出すことには成功しましたが、花魁にしてやるからという感じで、
押し倒されるという大ピンチに…。ここで和助と清菊が登場し、交代。
和助にお姫様抱っこをされたり、震える身体をあやす様に抱きしめてくれたり、
怖い思いをしながらも、幸せなひとときを得られましたね。
その後、暗殺者は武人が囮になって捕獲できたそうですが、
囮役が不満な武人がブーブー言っていてすごく可愛いです。(笑)

和助の姿を数日見ないことで、昼見世の大尽の武人に聞くと、
奇兵隊を作って、銃陣や文学の稽古をつけていることが分かりました。
いよいよ、高杉晋作の本領発揮の出来事がきましたね。
そして、清次郎に許可を取り、武人と一緒に駐屯地に行くことに。
奇兵隊は、身分は関係なく入隊できたので、素人の農民や町人たちに
戦い方のいろはを教えなくてはならないんですよね。
史実では、吉田松陰の「西洋歩兵論」の影響があるのではという見方もあるようです。
この中のお話とはピッタリかな。
ここで、宮城彦輔という和助に似た若者が登場。でも、全然似てませんね。
似ているのは、背丈ともしかしたら年齢くらいかな。
(実在する奇兵隊士ですが、高杉晋作に似ていたという情報はない模様)
宮城は長州藩の正規部隊の先鋒隊にいたのですが、高杉を慕って
奇兵隊に志願してきたんだそうな。真面目そうな好青年です。
奇兵隊士たちに恋人だと思われたため、和助に話を合わせたら、
武人がビックリしてます。いつ見ても、彼の反応は面白いなぁ。

またしばらく、和助がいない日々が続き、倉間に頼んだ手紙の返事すら来ないことで
ちょっと拗ねている様子の七緒。すると、数日後に燈太が手紙を持ってきてくれました。
その最後に「我らは死してもそもじの事は忘れ申さず候」と遺言めいた文章が。
そこに、怒って慌てている白玖が来たので手紙を見せると、
死ぬ覚悟をしていると察し、桂として七緒を連れて、江戸藩邸へ向かうことに。
途中で、武人とも合流。
女の七緒まで藩主の前に出られるのは少々不自然ですが、そこはまあスルーです。(笑)
原因は、長州藩主の世子(世継ぎ)である毛利定広が、奇兵隊と先鋒隊の担当する
砲台の視察に来た時、力を披露する演武で、先に披露していた奇兵隊の演武が押してしまい、
先鋒隊の演武が中止となったため、故意だと激怒。それが殺傷事件に発展した、と。
先鋒隊も奇兵隊も和助が責任者のため、部下の宮城の切腹を自分が引き受ける覚悟だったようです。
宮城が死ぬなら、命令がなくても自分も死ぬと言い出すと、桂と武人が高杉の重要性を訴え、
高杉が奇兵隊総督の任を解かれるだけで済んだのでした。
史実では「教法寺事件」として有名ですね。そして、宮城が視察を仕切っていたのも史実通りですが、
実際は、宮城が切腹、高杉は罷免という結末です。

この後、七緒の名言がまた出ました〜。
「死ぬ覚悟を決めるくらいなら、生きる努力をしてください」
その後、和助から、奇兵隊総督の後任に武人を指名してきました。
そういえば、短期ですが、武人も松下村塾の生徒だったんですね。
この中ではそれが語られていないので、長州藩繋がりだけかと思っていました。
長州藩内での出来事を調べているうちに、赤根武人という人物にかなり興味が沸いてきました♪

その後、宮城は万珠屋の裏方として働きつつ、高杉の影武者のような役目をし始めます。
和助は、藩の中でさらに重要なポストに着任したらしいです。
この間、八・一八の政変(八月十八日の政変)が起こっています。
会津藩・薩摩藩を中心とした公武合体派が、長州藩を主とする尊皇攘夷派を
京都から追放したクーデター事件で、権力を持っていた長州藩が一夜にして失墜。
長州藩は失地回復をしている最中で、たまに戻ってきた和助と桜の下で話していたら、
咳き込み始めたので、風邪かな、と。
梅は春に先駆けて真っ先に咲いて、桜花爛漫の春を感じて散るから、
和助には、梅の花が春を連れてくるように思えて、一番好きな花だ、と。
まさに、和助=梅のような感じで、ちょっと不安になった七緒なのでした。
ここで、和助の師の言葉が先程の七緒の名セリフの元ネタだと判明。
「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし」
何が正しいのか分からないけれど、「勝てば官軍、負ければ賊軍」だし、
自分たちが正しかったことを証明するために進むのだと言っていますね。
またしても、和助が七緒にキスしようとしますが、直前でストップ。
大きな志を持つ男を落とすのは楽じゃないですね〜。(笑)
七緒は和助が好きな気持ちを自覚しつつ、彼の邪魔をしないためにも
彼に恋をしてはいけないと、熱い想いを胸にしまい込むのでした。

二ヵ月後、和助が脱藩の罪で、約五ヶ月の投獄生活を送っています。
またしても桂のお陰で、投獄で済んだ模様。
ここで、新顔の中岡慎太郎が登場。かなり若い見た目と声ですね。
史実では、一緒に暗殺された坂本龍馬と2歳違いなのですが、龍馬の方がおっさんくさいですね。
すごくイメージにピッタリなキャラですけど。(笑)

その後、新選組が有名になった池田屋事件、長州藩が京に攻め入った禁門の変が起こり、
長州藩は朝敵(朝廷の敵)とされてしまい、重要な地位にいた多くの仲間を
失う結果となってしまいました。桂と宝良が投獄中の和助のところに行くというので、
七緒も同行することに。

和助は、仲間のために何もできなかった自分を責めていました。
七緒は、この投獄にも意味があったと説得し始めます。
牢にいなかったら、池田屋や禁門の変で死んでいたかもしれない、
今生きているのは、この後まだ大きな仕事を為すためだ、と。
ようやく、牢の格子越しに和助の顔が見え、必ず、生きてここから出る、
七緒の手にキスして、七緒の鈴付きの簪を預けてくれ、と。
自分が沈んだ時に、七緒の言葉を思い出すためです。

座敷に出ていたら、英国帰りの大尽が来ているからと頼まれて出ると、
番頭の友人だから彼に会いたいという人物が2人。
宝良も辰義も、名前も名乗れない人には会わせられないと突っぱねていますが、
七緒は、以前、和助から英国に留学に行く仲間の話を聞いていたので、奥に通すことに。
2人は、井上聞多と伊藤俊輔でした。(後の井上馨と伊藤博文です)
高杉は投獄中ということで、桂が呼ばれました。
彼らから、英国を始め、日本を狙う国々が連合艦隊を組んで襲ってくること、
今の日本では外国の戦闘技術に敵わないこと、いずれ開国は避けられないことなどが分かります。
桂は、もう攘夷が限界だということを悟っていました。そして、自分が藩に話をする、と。
桂の作戦は、講和談判に向けて、諸外国を相手にできる使者が必要だということです。
史実で「魔王の如く傲然として見えた」と言わせた高杉が登場です。よしっ!

顔を隠す使者・宍戸刑馬に同行したのは、長州藩士と武人と七緒。
少しでも英語を話せることと、使者からの指名だそうな。
七緒は気付いていませんでしたが、使者とぶつかった時に聞こえた鈴の音と手の感触で、
ようやく、和助だと気付きました。
武人以外は知らなかったようで、攘夷を掲げていたのにどうして和議に協力するのか、
という問いには、日本が外国に支配されないために、日本に不利な条約は結べないと
突っぱねる、と。
この時の高杉晋作の和議交渉がなかったら、外国に乗っ取られていたかもしれませんし、
生きて明治維新を迎えていたら、明治政府がもっと変わっていたのかもしれませんね。
ただ、気性の荒さから、波乱を巻き起こしていたかもしれませんが。(笑)
私の中で、ちょっと高杉晋作の見方が変わってきました。

無事に万珠屋に和助が戻ってきて、雑談した後、その場を抜けたので、
倉間の配慮で、七緒も後を追いかけることができました。
牢に桂と七緒がきてくれたことを感謝しているそうです。
七緒を後ろから抱きしめながら、日本を変える、と誓った後、
仲間が死んだことに対する弱音が漏れ、七緒が抱きしめながら、
自分しかいないから、思いっきり泣いて下さい、と。
そして、声を殺して静かに泣く和助なのでした。

武人が来て、井上が闇討ちされた、と。一命は取り留めたが、滅多切りだったため、
動けない状況のようです。犯人は、長州藩の俗論党。
俗論党は、幕府に恭順しようと考えている一派です。
そこで、倒幕派の中心人物たちを片付けて、藩政を握ろうとしている、と。
和助も桂も、今の幕府に任せていたら国が滅ぶと思っています。

和助が報告に戻ってきた時、突然、倒れました。
周防が呼ばれ、診察してくれましたが、病名を言いません。
言っちゃいますが、労咳(結核)が発症したのでした。
新選組の沖田総司と同じ病気で、この時代は治る見込みなしの不治の病です。
大事な時に寝てられないと和助が起き上がろうとするので、
武人が奇兵隊を出せば、兵力は補えるだろうと、諦めモードで答えました。
ただし、考え方が違う武人は行かない、と。
武人は、俗論党と話し合いで何とかしようと訴え続けてきたので、
自分が出るわけには行かないそうです。

その後、武人にクギを刺されたので、大人しく寝ている和助を看病する七緒。
そこに倉間が来て七緒と話していますが、どうやら、本気で七緒が好きだった模様。
七緒は和助が好きだと告白したので、振られちゃったか、と。
その後のセリフが意味深です。自分は、七緒が生まれる前から、
七緒を見守り、力になる運命だった、というような内容です。
ここで、ふと、しょっぱなの鳥が思い浮かんでしまいました。あの鳥の正体が…?

いよいよ、和助に未来の話を打ち明けることになりました。
それが本当でも空想話でも、その理想を叶えるために力を尽くすと言ってくれます。

梅が咲く季節になり、倉間に七緒は自分の無力さを語っています。
看病と面方をこなしてはいるけれど、新造では大尽を選べないので、
役立つ情報を入手できないと思っているのでした。
そこに和助が登場。倉間が去り、今度は自分の無力を和助に話すと、
自分(和助)にとっては無力じゃない、と。
話の流れで、俗論党との戦いは、倒幕派の勝利で終わったことが分かりました。
それによって、藩の体勢が整ったから、長州藩は本格的に倒幕に向けて動く、
これからが本当の戦いだ、と。そのために、話し合いに行きましたが、
次のシーンで、坂本龍馬が途中で具合が悪くなった和助と一緒に戻ってきました。

和助がいったという話し合いは、長州藩と薩摩藩が同盟を結ぶ「薩長同盟」でした。
(史実では、交渉は桂がしています)
廊下で、桂から和助の病が労咳だと初めて聞かされます。

その後、清次郎に花魁にして欲しいとお願いする七緒。
白玖は桂として忙しいし、清菊は倒幕に加担していないから、
自分が花魁になって、大尽から情報を得たいという思いからでした。
当然、床入りを望まれることも覚悟の上、です。
それを知った和助が止めようとしますが、自分の志は和助を支えることだ、と。
そして、和助が唇の端にキスした後(労咳がうつらない配慮)、
七緒から抱いて欲しい、と。花魁になっても心が揺るがないようにという想いを込めて。
和助は、うつることを心配して出来ないと拒もうとしますが、
もう病気のことは知っているし、うつらないから、と強引に承諾。
(実際には、咳などから飛沫核感染(空気感染)するので、
接触すればうつる確率はかなり高くなりますが)
そして、2人は結ばれたのでした。

花魁となり、別邸を与えられ、最初の大尽は倉間。
決まり事で、寝具一式をプレゼントしてくれました。へぇ〜、そうなんですね。
新造時代から目をかけてくれる大尽が多かったため、その中から選んで相手をします。

大尽を見送った後、和助がやってきて、ちょっと嫉妬しています。
自分は和助のものだということと誰とも床入りはしていないということで安心させ、
桂たちとの密談で、幕府が長州征伐に出るという情報を。
宝良が密偵として動くことになりますが、ここで、和助と七緒が熱々なのに気付き、
宝良が絶叫。多分、気づいていないのは彼だけだと思われます。(笑)

大島まで和助についてきた七緒。和助は海軍総督として出陣予定です。
和助がまだ鈴付きの簪を持っていたので、和助が無事に帰ることを七緒が簪に願掛け。
ここで武人が来て、俺の七緒をー!と芝居がかった会話を。
場を和ました後、奇兵隊を高杉に返し、武人は別れることに。
七緒(と和助)が武人を見たのはこれで最後となります。

ベストエンドは、船に乗り込む和助を見送る七緒。
その後、奇襲攻撃が成功したという展開になります。
万珠屋で桂たちと密談で、次は豊前の小倉口を攻撃するという話になりますが、
ここで、和助が吐血。それでも戦場に戻るというと、桂も七緒も倉間も同行する、
と言い出しました。倉間は七緒をサポートする、と。
さらに、龍馬と慎太郎が合流してきて、送ってくれることになりました。

現地では宮城が出迎えてくれました。あ、宝良もついてきていました。
ここで、宝良が七緒に、和助が大島に向かう前に、情報が漏れていたことを話しました。
もしかしたら、騎兵隊の中に間者がいるかもしれない、と。

陣地では、なぜか、七緒と倉間のことは敵には見えていないというくらい、
襲ってこないことが会話で分かります。ここで倉間がふらつきましたが、
実はこの後、倉間のネタバレが待っています。

長州軍の勝利が決まった直後、咳き込む和助。
そこに、一人の兵士が小声で「お前さえいなければ」と呟きながら、
和助に向かってきました。とっさに、七緒が和助を庇うように和助を抱きしめます。
斬られると思った瞬間、強い光に包まれ、目を開けると、時間が止まっています。
動けるのは、和助・桂・七緒・倉間の4人だけ。ここで、倉間が正体を明かす流れに。

吉乃を助けに行った倉間に吉乃が赤ん坊を預けたこと、それからずっと見守っていたこと、
最初は義務感からだったかもしれないが、度が過ぎるくらい純粋で優しくて
まっすぐな七緒を放っておけなくなったこと、吉乃が身篭ってから毎日、
子供が好きな人と一生を添い遂げられるようにと祈っていたこと、など。
その願いを、倉間は叶えてくれようとしています。
倉間が鳥の姿になると、神の使いには時空を跳躍できる者がいると
昔聞いたことがあると和助が教えてくれました。倉間は神使だったわけです。
神使にも愛されるって、どんだけシンデレラガールなんでしょうね。(笑)

倉間の提案で、未来に行けば、和助の労咳が治せるということで、
倉間が連れて行ってくれることに。ただし、江戸時代に来たことで、
七緒の未来の歴史が変わっており、これから行く未来は七緒が存在しない未来だ、と。
それでも行くことを決意。桂も和助を後押ししてくれていますね。
この時代に残れば役立たずだけど、自分たちが作った未来を見る役目がある、と。
いい話ですな〜。

2人が未来へつくと、祭りが行われいた神社にいました。
戻ってきた安堵とあの時代の人々との別れの寂しさから、涙を流す七緒。
鳥の姿の倉間は、七緒を頼むと和助に言い残し、消えてしまいました。
和助の話では、時空を跳躍する力は使う者の力を奪うのだということでした。
七緒のために、2回も時空を移動してくれた倉間のルートが楽しみになりましたね。

1年後。和助の進行しすぎた労咳を治すのに時間がかかり、
ようやく、初デートとなりました。というか、身分を証明するものもなく、
どうやって、ここまでこぎつけたのかはちょっとモヤモヤしますね。
看病中は、一度だけ祖父を見に行ったけれど、自分のことは知らないようで、
笑顔を返してくれただけだったそうです。それを和助に話すと、
過去は消えても、新しい関係を築くことはできると言われ、
今度は2人で会いに行くことにしました。
そして、和助は桂たちがやり遂げたことを実感しています。
七緒からの快気祝いは、ICレコーダーです。
和助が七緒に声を吹き込ませようとしますが、直接声を聞く方がいいという結論になり、
最後はキスをして、ずっと側にいて欲しい、とお互いがお願い合って、
未来を歩き始めたという終わりでした。
労咳を克服するには、こういうエンドしかなかったという感じですね。
正直、ちょっと設定がありきたりというか、物足りないかな、という感じもします。
あくまでも、江戸時代で幸せになって欲しかったかも。

ノーマルエンドは、小倉口に行く前に、和助の労咳が進みすぎて、
戦地に近いところに別邸を用意して、そこに住むことになりました。
それでも作戦会議に行こうとする和助に、桂が、いい加減にしろ!、と怒鳴りました。
しかし、会議はここでやることに決めました。和助の指揮がないと、
戦には勝てないと判断してのことです。
奇兵隊士たちには、ただの夏風邪ということにしてありますが、
ほとんどの人が重病であることは気付いているようです。
砲台近くでは自分が指示しないとと言ったところで咳き込んでしまい、
宮城が自分に任せて欲しいと名乗りを上げました。
熱く語る宮城とそれに賛同する奇兵隊士たちと、桂の進言によって、
仲間たちを信じることにした和助。
桂は、七緒の気持ちも察してくれたので、七緒が泣き出してしまいましたね。
伝令を使って、病床から指示を出せるようにします。
そして、数日後、長州軍の勝利の煙が見え、倒幕がかなったと喜ぶ和助。
残りの命は七緒にくれてやる、ということで、その後は2人だけの療養生活となります。
和助の体調に合わせて、楽を奏でたり、詩を読んだり。
三味線を練習していた動機が、簪のお礼だと告白。
後ろから足で挟み込んで座るスチルがいいですね。
ここで、簪を返す和助。自分がこの音で七緒の存在を感じていたように、
七緒も俺のことを思い出してくれ、と。初めて「愛してる」と言われましたよ。

そして、数ヶ月後、七緒が万珠屋に戻っています。
何と、和助の子供をお腹に宿していますよ〜。
みんなが七緒のお腹を心配しつつ、女の子か男の子かと話していたら、
倉間がやってきて、断然、女の子だなぁ、と。清次郎も来ました。
そして、七緒も吉乃と同じように、子供には心から想う人とずっと一緒にいられる未来が
待っているように願うのでした。
和助死亡エンドですが、一応、新たな幸せが芽吹いたという感じですね。

バッドエンドは、小倉口に行く前に、和助の労咳がかなり進みすぎて、
戦地に行くどころではなく、そのまま病床に。
長州は勝てると思うかという問いに、幕府がなくなって、天皇が国を治める日がくる、
未来から来た自分が言うのだから間違いない、と答える七緒。
しかし、和助のいない未来なんて嫌だ、とも。
それに対して、面白いことがないと嘆く暇があるなら、自分の手で人生を咲かせてみろ、と。
それなら、和助を未来へ連れて行く、病気を治して、手を繋いで歩き、
珍しいものばかりで、どこまで行っても飽きない未来で一緒に生きるんだ、
と叶わない夢を語り始めました。
この先の日本を一緒に生きたいと言いながら、目を閉じて逝ってしまいました。
最後は笑顔で見送りましたが、途端に泣き出す七緒でした。

そういえば、白玖は桂小五郎と名前が変わることがありましたが、
和助は高杉晋作であっても、名前は和助のままでしたね。
白玖ルートでも、名前が変わっていたので、ちょっと気になりました。
高杉の時は高杉でもいいかと思ったのですが。
やっぱり、好きな人の本名を呼びたいじゃないですか。
でも、未来にいくオチから考えると、和助のままの方が都合がいいか。

ちなみに、高杉晋作の変名は複数ありますね
谷潜蔵、谷梅之助、備後屋助一郎、三谷和助、祝部太郎、宍戸刑馬、西浦松助、谷潜蔵、など。
和助、ありましたよ〜。谷が多く使われているのは、菅原道真を信仰していたかららしいです。
(「谷の間の 霧はさながら海に似て 浪かとまがふ 松風の音」からかな)
高杉の梅好きも本当だったそうです。(これも菅原道真の梅好きからきているのかも)

・白玖ルート

第一章の七緒が倒幕派の仲間入りするところまでの大筋は同じです。
違う部分だけ記載しておきます。

白玖の座敷に同伴の許可をもらいに行くと、倉間と商談していました。
綺麗な商品を見ていたら、ひとつだけ買ってくれることに。
形見の簪に似た朱塗りの簪を選ぶと、白玖が「簪代はトイチで貸し」だ、と。
いくらかかるんだろうと頭で計算して慌てる七緒が、倉間にいくらか聞くと、2人が爆笑。
ただの禿にそんな高価なものを払わせるわけがない、という冗談でした。

禿になって1ヵ月後、稽古場に行くと白玖が雨戸を開けています。
本当に男なのか、じっと横顔を見た後、そのことを話して褒めると、
可愛さでいったら七緒の上だと言われました。
容姿・姿勢・性格を含めてストレートに可愛いと美人の白玖に言われると照れますね〜。
それがからかいのネタだとしても。(笑)

座敷の同伴のお礼のために白玖の部屋に行くと、畳に突っ伏して寝ている白玖を目撃。
そのまま寝たら疲れるだろうからと、起こそうか迷っていたら、辰義が入ってきて、
寝入ったばかりだろうから、もう少し寝かせておいてから起こすように、と。
白玖の座敷だけ、お酒の消費量が多いようで、疲れていたようです。
廊下に出ると、辰義が「蜘蛛」と。悲鳴を上げて思わず辰義に飛びついてしまっています。
普段は無表情な辰義の顔が少し赤らんでいるようです。
辰義ルートじゃないのに、いいもの見たなぁ。(笑)

新造のテストでは桂小五郎が登場しましたが、和助ルートでネタバレしての通り、
白玖の男性姿ですね。女形もいいけれど、男姿もやっぱりカッコいいですな。
ちょっとボサボサ髪なので、顔が隠れるのが少し残念。
新造になってから、2度目の大尽として登場した時は、ダメ出しの連続で、
ちょっと泣きそうな七緒。ちょっと桂を意識しすぎてのミスもあるようですが、
短期間での出世なので、できないのは当たり前かと。

お昼に一人で踊りの稽古をしていたら、転倒直後の恥ずかしい姿を白玖に見られ、
しょうがないと言いつつ、夜、稽古をつけてくれることに。
踊りの時は、被りものを外していて、髪型とか飾りとかがよく見えますね。
ますます、男には見えない…。(笑)
最初に、剣舞を見せてくれ、それを真似てみますが、真剣(本物の剣)でやれと言われても
無理な話で、変な動きだと大笑いされてしまいました。こんな白玖を見るのは初めてですね♪
その後は、扇子での舞いを習ったのでした。

白玖と紅葉を見に行きますが、女形の格好でしたね。まあ、七緒が気付いていないので、
こっちでくるのが必然かな。
和助と出会った頃の話になり、同じ師の元で学んだのがきっかけだったこと、
最初はは馬が合わなかったこと、先生との約束を果たそうと共に誓い合ったことなどを
チラッと話してくれました。これは和助ルートの方でも同じ感じですね。
今回は、かりん糖を食べたのですが、本物のかりんを細切りにして黒砂糖で似たものだそうです。

大尽にもらった羊羹のおすそ分けのために白玖の部屋に来た時、
呼んでも返事がないので障子を開けたところ、体を拭く男姿の白玖がっ!
このスチル、いいですね〜。保存したかった…。
白玖の髪型なので、顔がはっきりと見えています。でも、身体は筋肉質。
ここで、桂小五郎だと気付かない七緒は、本当に鈍感すぎ。
一緒にお上御用達の羊羹を食べますが、白玖ですら食べたことなかったとは。
まあ、お菓子を持っていって喜ぶのは七緒みたいなタイプくらいかも。(笑)

和助に頼まれた文の時は、白玖が知り合いを護衛に付けるからと玄関で待ち合わせると、
現れたのは桂小五郎でした。その後は、酉の市で、桂は懇意にしている道場のために刀を、
七緒は和助に頼まれていた熊手を買ったのでした。

ある日、化粧中の白玖を見て、自分もひとりでできるようになりたいと
白玖に化粧の仕方を教わることに。目尻に紅を入れるのって、色っぽいですね。
よく見ると、目尻の下に紅が入っていました〜。

クリスマスでは、和助に作ったのと同じケーキもどきをプレゼント。
最初は疑わしげでしたが、食べたら美味しいと言ってくれました。
白玖からもプレゼントが用意されていて、蓋に桜の彫り物がある紅入れでした。
この時代って、紅は指でつけていたようですね。時代劇でもしばしば見ますが、
その仕草って色っぽいですよね。

師走に、複数の大尽の相手の後、座敷を抜けると、ちょっと疲れを感じて廊下で伸びを。
そこに白玖がやってきますが、七緒を見てすっ飛んできました。
髪や着物が着崩れていたので、大尽に何かされたのかと勘違いした模様。
他のルートでは見られない動揺っぷりですね。かなり新鮮。
別れ際に、変なことをする大尽がいたらすぐに良いな、という顔はカッコいいっす。(笑)

眠れない夜、廊下で桂小五郎と遭遇。お客として泊まっているのかと、
相変わらず勘違いというか、気付かないままです。

バレンタインでは、胡桃入りのチョコレートをプレゼントしたら、
毒見だと冗談を言って、口の中に放り込まれました。後で、お返しをくれると約束。

廊下で桂と遭遇した時、人に見られたくないからと部屋に引っ張り込まれ、
夜の大尽に脱藩を促すから、話を合わせて欲しいと頼まれました。
詳しい内容はボロが出るからと教えてくれませんでしたが、上手く話を合わせて成功。
気が弱い大尽のようで、誰かに背中を押されないとダメなタイプですね。
本気じゃないなら、尊皇攘夷なんてやめた方がいいと冷たく言うと、
そこは本気だと主張し、思い切って脱藩するという晴れやかな顔をして帰っていきました。
七緒は最後に「一度しかない人生だから、後悔しないように」と添えただけでしたが、
それが決め手になり、白玖も感心していました。ただ、これは自分自身への言葉なのですが。

ホワイトデーには、桂からドライフルーツをプレゼントされました。
あーん、で食べさせてくれたのですが、その直後、その指を舐める白玖。
七緒が動揺して指摘したら、初めて気付いたような感じで、からかい始めました。

白玖の座敷に榎本政子とその家扶が大尽にきた時、家扶が吉乃花魁の話を始め、
七緒が似ていると言い出しました。その座敷が終わった後、白玖と清菊に吉乃のことを
聞いてみますが、ちょっと口を濁し気味。火事で死んだことを知っているからですね。
清菊が、お手本にしたい人ならいい人が側にいるだろ、というと、
すかさず、俺とかね、と答える白玖。さらに、わっちに決まってるだろ、と清菊。
重い空気をすぐに軽くできる技って、こういう2人のやりとりのことですね。
七緒がお菓子で喜ぶところもちゃんと分かってますし。

夜見世の後、外で両親のことを考えていたら、桂がやってきました。
ちょうど、吉原一の花魁だった母親はどんな人だったんだろうと考えていました。
七緒は吉乃花魁みたいになるつもりなのか、という問いに、
今は、万珠屋の役に立ちたいだけで、花魁になりたいとは思っていないけれど、
その結果が花魁であるなら、いずれはそこを目指すかも、と。
七緒の信念は、大切な人たちのために生涯を尽くすことになったようです。

七緒が稽古に向かう途中、廊下で外から戻ってきた桂と遭遇。
桂が髪を直してあげようとした時、倉間が現れ、髪に気付いて直してあげようとすると、
桂が言葉でさりげなく制止しましたね。後で、自分(桂)以外にはこういうことはさせないようにと
注意をされてしまいました。ん?これってツンデレのデレじゃないですか。
白玖のセリフって、弱めのツン、強めのデレっていう感じですね。

白玖好きの嫉妬深い奥方が大尽の座敷で、七緒が嫉妬でいじめられる事態が発生。
これは、白玖の座敷ならではですね。大尽が手を出そうとしたので、
急に怖い顔になった白玖が何をするつもりかと、制止。
ただの冗談だとごまかす大尽ですが、言葉のいじめは続きそうになったので、
朝葵と遊びたいなら、いずれ本人を指名してやってくれ、という反撃を。
上手いこと、大尽の気を自分に向かせることで、七緒を助けてくれたのでした。
この大尽には、付き添いの禿や新造が何人も絡まれていたようです。

清次郎の看病の合間に、少し眠ろうとしたら、袂から大尽にもらった金平糖が出てきたので、
白玖におすそ分けしに行ったら、そこには桂がいました。そのことで、
白玖と桂のどちらが好きか、と問い詰められそうになりましたね。
いや〜、迷うなぁ。白玖は女の姿だけど、美人だしカッコいいもんなぁ。
桂はちょっと前髪が邪魔な感じがするんですよね。
でも男を感じるのは、やっぱり桂かなぁ。(笑)

七緒が清次郎に自分を認めて欲しいというシーンでは、白玖が助っ人として登場。
やれば出来る子だから、自分が側にいるからこの子には指一本触れさせない、と。
やばいっ。クラッときましたよ、このセリフ。(笑)

稽古場に向かう途中、和助と桂の木刀での打ち合いを目撃。
七緒が桂の気を散らしてしまい、和助の勝ちとなりましたが、腕は互角のようです。
それにして、2人はどこで練習してるんでしょうね。
2人の会話で、和助が刀で前を切り開き、桂がその先のを考えるのが役目だだと
それぞれが理解しています。だから、和助が何かやらかした時は、
桂が尻拭いをすることになるわけですね。(笑)

この後、七緒が新造としての自覚が足りないと感じた桂が、
七緒を京都に連れて行くと言い出しました。桂たちは京で会合があるから、
その合間に、島原で修業してくるように、ということです。
連れて行かれたのは茶屋。同世代の小雪という女の子のお陰で、
とりあえず、最初の心細さは消えたようです。
この茶屋には、新撰組も来るようですが、今回は完全に悪役ですね。
実際に、京の人々に嫌われていたということなので、仕方ないか。(笑)
七緒が相手にした会津藩士から、長州藩が京から追い出されたことを知り、
桂たちを心配しますが、まだ誰も迎えに来てくれません。

それから二日後、ようやく、桂・和助・武人が来てくれ、
安心して、涙がこぼれてしまったところで、桂が涙をぬぐってくれました。
少し話をしたところで、小雪が新撰組が桂と高杉を探しに来たと飛んできました。
和助が食い止めるから、逃げろと言い出したところで、
三味線を見つけた七緒が自分に任せて欲しい、と。
面が割れている2人は七緒の後ろの長持ちの中に隠れ、武人を小雪と2人で接客している
という設定で、御用改めに来た新撰組を迎え入れましたね。
本当なら、ここで近藤勇が出てくるかと思いましたが、ただの隊士でした。(笑)
いつもとは違う強気の態度で、もし誰もいなかったらどう責任を取るのか、
と言って、三味線を弾く七緒に、彼女の名前だけ聞いて立ち去る新撰組なのでした。
このエピソードは、桂が芸妓の幾松(後の奥さん)に助けられた史実ですね。
今回は、男2人で隠れるというちょっと楽しい展開となりましたが。

新撰組が去った後、みんなが褒めてくれましたが、後から震えがきたところで、
桂が手を取って、あんたが欲しい、と。おっ、らしくもない、人前での愛の告白か?
と思いきや、その度胸と新造としての腕を合わせれば、もっと情報収集に役立つから、
白玖専用の新造になれ、ということでした。なりますともっ!(笑)
これまでは、白玖の御眼鏡にかなう人がいなかったことと白玖の正体を知られる
危険性を考慮して、専属はいなかったそうです。

万珠屋に戻ると、宝良がそのことで驚き、倉間が大反対をします。
結局、彼女の意志だと分かって倉間は納得しましたが、過保護を越えてると
後で白玖が七緒に洩らしていますね。まあ、仕方がないですよね。
神の使いで見守ってきたし、どうやら、好きなようですし。
白玖の「俺、自分のものには凄く独占欲が強いから。覚悟して?」というのが意味深♪

和助が戻らなくなって二ヶ月。奇兵隊のところか、倒幕の活動で遠くに行っているのか、
七緒は全く教えられていません。そこに、宝良が血相を変えて走ってきたので、
事情を聞くと、和助が脱藩の罪に問われている、と。
次に桂が来て、死罪だけは免れたけど、投獄されることになったことを聞かされます。

それから一年後。長州藩は京を追われたままで、和助も保釈されません。
人前ではポーカーフェイスの桂も、七緒から見ると元気がないことが分かります。
そんな七緒まで元気がないと、清次郎から頼まれて宝良が団子を持ってきてくれました。
宝良との話で、桂を祇園祭に誘おうということになりますが、
白玖として舞を披露して欲しいという依頼があるから、七緒と一緒なら、ということで、
七緒のもう特訓が始まります。
稽古後、水を取りに行った白玖が戻ってこないので、廊下に出てみると、
手紙を読んでいました。急用で明日の朝には立つから、
本番前日に稽古ができなくなったから、稽古は今日が最後だと。
京の町に火を放つ計画が桂の知らないうちに進められていたので、
それを止めに行かなくてはならない、ということです。
ついに、池田屋事件がきました〜。

七緒を連れて、時間通りに会合場所に行くと、まだ誰も来ていないので、
不審に思いながらも、向かいの対馬藩邸へ行くことに。
そこで、桂の古くからの仲である大島友之充と会い、
ちょっと、惚気演技(後半からは本気ですが。笑)をしていたら、
慌てた対馬藩士が飛び込んできて、池田屋に新撰組が押し入った、と。
会合が定時より遅れて始まっていたため、現在、斬り合い中だと聞き、
桂が飛び出していきました。それを追う七緒。
新撰組・池田屋というキーワーで、桂を行かせてはダメだと悟り、
池田屋に行こうとする桂を必死で止めます。
この時、自分はこの結末を知っている、とまで言ってしまっていますが、
新撰組と内通していると疑われそうになり、未来から来たと告白。
池田屋事件で、生き残った人はほとんどいないこと、新撰組が名を高めた事件であること、
会津藩の援軍まで来ること、など。
嘘をついている目ではないと気付いても、みんなを見捨てられないからと行こうとする桂に、
自分を恨んでもいいから行かないで欲しいと必死で止める七緒。和助の話も持ち出し、
桂は倒幕後に必要だということで、桂は悲しげな顔をして納得してくれました。
そして、池田屋の藩士が救えないなら、長州藩邸に行って、助っ人に行こうとする
藩士だけでも助けなければ、と。
七緒としては、会合場所が池田屋だと早く気付いていれば、
未来から来たことを早く言っていれば、という後悔で一杯ですが、
桂は優しい言葉をかけてくれました。

そして、加勢に向かう長州藩士たちの前に立ちはだかる桂。
臆病風に吹かれた卑怯者だと罵られますが、未来のために逃げに徹する、
自分を恨んでくれてもいいから、行かせられない、と。
この物語では、ここから逃げの小五郎と言われることになるんだろうなぁ。
でも、その隣は七緒がいます。

翌日、剣詩舞を舞う日がきました。待ち合わせ場所には白玖の姿はありません。
池田屋事件では、生き残りの長州藩士はたった4人で、土佐藩、肥後藩の志士たちも
多くが犠牲になりました。
ここで、七緒が「ただ、倒幕を企てる尊皇攘夷派であるというだけで」
「まだ何もしていないのに」と言っていますが、今回の場合は、
京に火を放とうとしていたのですから、何かしてからでは遅いですよね。
そんな計画はなく、ハメられたというのであれば問題はありませんが。
ちょっとこのセリフは普通に考えるとダメですね。

そんなことを考えていると、桂の姿で登場。
舞の衣装は派手だから、女形にならなくても誰も気付かないということと、
今日は、桂小五郎として舞いたい、祇園祭は鎮魂のための儀礼だから、
ということでした。
立ち絵はいつも通りの桂ですね。ここは衣装姿の桂であって欲しかったかな。
でも、スチルは目尻に朱を入れた衣装姿の桂で、綺麗ですね〜。
そういえば、白玖の名前って、どこまで有名なんでしょうね。
そもそも、特遊郭に来なければ、白玖には会えないはずだから、
本とかで知っているとかでしょうか。

長州藩邸での会合に2人が参加。過激な長州藩士たちがいきり立っています。
数日の説得も虚しく、京へと出兵してしまいました。
そして、出兵直前に、中岡慎太郎が会いに来てくれました。
慎太郎は、土佐藩の脱藩者ですが、無実の罪で都落ちした七卿のために出兵すると
申し訳なさそうにしています。ただ、できるだけ武力衝突に至らないようにはする、と。
自分の力不足だという桂に、自分たちのできることをしようという七緒。
座敷での情報収集です。ちょっと驚きつつも、すぐに賛同してくれ、見世に戻ります。

有力情報を持つ奥方の大尽から、長州藩の出兵の話が…。
どこかから情報が漏れているようで、これに、会津・桑名・薩摩の連合軍が迎え撃つ
準備をしている模様。長州藩2千に対し、連合軍は数万。
そんな話の後、剣詩舞を見せることになり、一時、座敷を離れます。
急いで知らせを出せば、慎太郎たちを助けられるかもという七緒に対し、
今報せたら、残りの者も京に向かうと言い出すから、いかなくていい、と。
犠牲者を少しでも抑えるという、胸を引き裂かれるような決断をしたわけです。
切ない決断ですね。本当なら、自分が行きたいところなのに。

一週間後、惨敗した長州兵が京に戻ってきました。生き残った慎太郎は
太ももに傷を負っています。自刃した者や斬刑者も含めて、
今回の戦死者で名前が挙がったのは、来島・久坂・真木・入江・寺島・平野。
(来島又兵衛・久坂玄瑞・真木和泉・入江九一・寺島忠三郎・平野国臣)
この事件は「禁門の変(蛤御門の変)」と呼ばれています。
余談ですが、史実では、吉田松陰の秘蔵っ子である久坂玄瑞も桂と同様、
止める側に回っていますが、止めきれずに、戦地で命を落とすことになります。

慎太郎が去り際に、薩摩藩の西郷隆盛は長州藩が憎いわけではなく、
朝廷を守るためだけに戦をしたと言い残していきましたね。これには含みがありますね。
要するに、裏で手を組もうということですね。

桂として動くことが多くなり、会えない日が続いたある日の夜更け、
酔った桂がやってきました。七緒の膝枕で、いい女になったと、褒めた後、
自分専属の新造だよね、と確認しつつ、あんたは俺のものだよね、と抱きしめられました。
ずっと傍にいろ、という言葉は仲間がいなくなる寂しさからですね。
ずっと傍にいると答え、背中をさすると、桂からディープキス。
自分で嫉妬深いというだけあって、愛の表現も深いのかも。(笑)
翌日、当分見世を留守にするという桂。あまりにも平静なので、昨夜のことは
忘れているのかと思う七緒なのでした。

禁門の変から4日後。長州藩は朝敵となり、暴動を抑えられなかったということで
桂が責任を問われることになったので、その前に長州藩士の前から姿を消すことに。
幕府と長州藩から追われる身となり、万珠屋に身を潜めていますが、
長州復権のために動いている模様です。
七緒が大尽としてきている倉間を相手にしていると、血相を変えた宝良が入ってきて、
和助が戻ってきた、と。広間で和助と話していると、桂が登場。
口ではツンですが、内心は相棒が戻ってきてホッとしているようです。
しかし、和助が少し咳き込みましたよ。
この後、広間で復帰祝いが始まりましたが、七緒は桂との口付けが気になって
どことなく意識しています。

忙しい桂とすれ違いや口付け後の自分の気持ちを知ったことで、
もっと自分を頼って欲しいと思う七緒が、おにぎりを持っていくと、
桂は突っ伏して眠っていましたが悪夢にうなされていたため、思わず起こし、
背中をさすってあげる流れに。起きるまで傍にいるから眠るように言うと、
添い寝してくれるなら休んでもいいかな、と。
いいところで、宝良が邪魔者に。(笑)
宝良がいうには、朝葵がお気に入りの大尽が、2人きりで会わせろと言っている、
でも、酒癖が悪いことを知っていたから、一度は断ったそうですが、
騒ぎ出し始めたので、白玖から断ってもらおうと呼びに来た、と。
桂が、大尽の名前が「酒井」と聞くと、口が軽いことを思い出し、
情報を聞き出すために相手をすることになりました。

酒井というエロジジイ(笑)は、朝葵の怯える顔にそそられるようで、
案の定、お酒をこぼして失敗した顔に欲情。身請けするとまで言い出しました。
恐怖で動けなくなり、とりあえず悲鳴だけをあげると、桂が乱入。
酒井を投げ飛ばし、後の処理を宝良に任せて、お姫様抱っこで七緒を連れて行きました。
恋愛モードとしては、上々な流れですが、未だに新造として大尽をあしらえないのは
ちょっとイラッとしないでもないかな。(笑)
無理強いして悪いと思った桂ですが、七緒は自分ができることをしたいと、
また酒井の相手をする決意を見せます。
首筋を舐められたことを知ると、やっぱり、あの男、生かしておけないかな、
と冷たく言いつつ、濡れたふきんで綺麗にした後、消毒と称して首筋を口付けを。
思わず、自分のことをどう思っているのかと聞いてしまうと、
顔を見ないなら教えてあげる、と。
ずっと傍において、どこにもやりたくないというようなことを長々と話しますが、
好きだとは言ってくれないところがおかしくて、ちょっと微笑んだ七緒。
愛を確認しあったところで、優しい口付けを。

翌日、心配して駆けつけた倉間が説教していたら、桂が来て自分が守るから大丈夫だ、と。
二人がラブラブなのがバレてしまい、次の座敷で教えてといわれたので、
後で、桂に言ったことやしたことは正直に言うなと口止めされました。

禁門の変から10ヵ月後。薩摩藩との同盟にこぎつけたと思ったら、
西郷に会合をすっぽかされて、不機嫌な桂。そこに、宝良と龍馬が入ってきました。
龍馬は西郷の非礼をわびに来たと言いますが、薩摩は信用ができない、
薩摩は聴衆を見下している、と桂はお怒りです。
禁門の変以来、薩摩嫌いの長州の中で、何とか抑えて会合に行ったのに、と。
なんでもするという龍馬に、薩摩が長州のために武器購入を代行してくれるなら
考えてもいいというと、龍馬が嬉しそうに張り切って交渉してくると出て行きました。

薩摩名義で武器を購入することに成功し、会合の話になりましたが、
自分は行かないと龍馬にいう桂。しかし、ポジティブな龍馬はその後も足を運ぶことに。
最初の話の後、和助が咳き込むシーンがありますが、桂には言うなと口止めされました。
その後、どうしても首を振らない桂を説得してくれと、しょぼくれる龍馬に頼まれる流れに。
桂がなかなか交渉に応じないのは、一度負けている長州は不利な立場だから、
薩摩に優位にならないようにしていることと、会ったことがない西郷が信用できないから、
ということでした。でも、七緒の後押しで、機嫌を良くしましたが、
最後に、七緒から口付けてくれたら会合に行ってもいい、とからかい始めました。
意地になった七緒が軽く口付け。
そして、坂本が呼び戻され、会合場所は万珠屋だということに。
今度は、西郷を呼びつける作戦です。

次の場面で、西郷どんが登場。あ、「どん」って付けちゃった。(笑)
まあ、キャラがまさにそんな感じだったので。龍馬以上に豪快で気さくな性格っぽいですね。
朝葵をお気に入りで、桂が不機嫌になり、最後には七緒を連れて座敷を出て行ってしまいました。
確かに、あの西郷では桂でなくてもイラッとしますね。それが西郷の作戦か?
結局は、七緒にちょっかいを出す西郷に嫉妬していたわけですが。

最初の会合から半年後。未だ、薩長同盟は結ばれていません。
七緒は最初の会合以降、桂の嫉妬により、出なくなったので、
龍馬から報告を受けています。というか、勝手に話しにくるんでしょうね。
ここで、七緒から龍馬に、同盟の話は西郷から切り出すようにして欲しい、と。
そして、数日後、それが功を奏したようで、ご機嫌の龍馬。
いよいよ同盟を結ぶという時は、七緒も一緒にいていいことになりました。
この場合、龍馬を助けた七緒の手柄ということだからかと思われます。
直後に、西郷に手を握られて宴を、という流れの時に、
桂が七緒を抱きしめて、この子は俺のだから、と。人前で嫉妬する桂ってのもいいですね♪

さらに数ヵ月後、第二次幕長戦争が始まりました。
和助の体調を気遣う桂。顔色が悪いですし、咳き込んでいるのを知っていました。
そして、和助が咳き込んで倒れてしまいます。ここで、周防から労咳だと聞かされます。
一緒に志を遂げる今、どうして…、という憤りが、桂にも和助にもあるようです。
指揮するのは高杉晋作しかできないということで、和助を送り出すことに。
桂は情報収集のために残ります。
しかし、何者かの密告により、万珠屋は長州に内通しているのではないかと
幕府に疑われるようになり、客として来なくなるどころか、見張りを立たせたり、
面方がこれまで大尽だった幕府の人間に闇討ちされるという事態にまで。

ある大尽が傘を忘れていったということで、辰義から頼まれて大門まで届けに行った帰り、
鈴音に振られた大尽が、七緒を鈴音と間違えて、心中をしようと刀で斬りつけられる事態に。
1度目は腕を軽く斬られ、2度目は…、倉間が登場!
倉間がいうには、鈴音と間違えたフリをして七緒を狙ったようですが、
七緒にはその会話は聞き取れなかったようです。
気のせいかもしれませんが、傘を渡す時の辰義がちょっと怖かったような…。
いつも、ぶっきらぼうだから、勘違いかもしれませんが、
最後の「気をつけて」がちょっと気になりました。

その後、桂が加わり、倉間が七緒は安全なところへ移した方がいいと言い出します。
桂は座敷に出さずに自分が守ると言いますが、倉間が自分なら絶対に安全な場所に
連れて行くことができる、と。それは未来のことです。
桂と倉間が2人で話した時、倉間がネタバレしたと思われます。
七緒に、安全な未来に帰りたいか、と。当然、戻りません!と答えますね。(笑)

数日後、座敷に出たいと桂に頼む七緒。勝利が近い今だからこそ、
情報収集が必要だと、七緒は考えていますが、最初はダメだしした桂も同じ考えでした。
結局、七緒に押し切られ、お互いに気をつけるように、と。
それ以来、闇討ちがパッタリとなくなり、噂も少しずつ小さくなっていきます。

ベストエンドは、ある日、大尽にあの酒井が再登場。桂に投げ飛ばされたことを根に持っていますが、
それよりも、長州と繋がりがあることがこれで酒井にバレたことになりますね。
そして、目的は七緒を斬ること。ということで、早速斬りかかってきました。
(しかし、遊郭に刀を持ち込めたことが不思議ですが)
七緒が死を覚悟した瞬間、今回は、桂が駆けつけてくれました。
人を斬ったことがないと言っていたので、今回が初となりましたね。
未来へ帰る方法が分かったから、七緒を返さなくてはならないと思っても、
桂は七緒を返すつもりはなく、未来より俺を選んで、と。
自分のために身体を張ってくれる男のためなら一生ついて行きますとも。
ここで、倉間の正体が明かされました。それは、和助ルートと同じですが、
少し追加要素がありますね。吉乃が倉間を救ってくれた恩人だった、と。

次の日、酒井の死を知った幕府の人間たちが押しかけてきて、下手人を出せ、と。
清次郎と桂と3人で話し、長州が勝って、幕府が失墜すれば、この見世も必要なくなるから
その前に見世を仕舞おうという清次郎に対し、七緒は潰したくないと反対。
桂も七緒に同意し、長州と内通していない証明をするために、
白玖と朝葵で一芝居打つという流れに。
ストーリーは、朝葵が他の大尽に身請けされる話を聞いた酒井が、
無理矢理、水揚げ(床を共にすること)をしようとしたため、
その日いた別の朝葵贔屓の大尽が、朝葵の悲鳴を聞きつけて、
2人が言い争って、刀を抜くまでに激化して、酒井が斬られてしまった、
朝葵は酒井に縛られていたため、その男の顔を確認することができなかった、と。
上手いこと考えましたね〜。ただ、それだけでは、長州に内通していない証拠には
ならないということで、白玖が絡め取れるのは奥方たちだけで、
旦那たちの方は納得せず、最終的に、懐から小刀を取り出し、喉元へ…。
最終的に、全員を丸め込むことに成功。(笑)
これで疑いが晴れたとちょっとあっさりした結末でしたが、
頭を下げて、ニヤリとする白玖を想像すると面白いお芝居でした。

数ヵ月後、第二次幕長戦争が終結。その後、万珠屋はスパイ活動の役目を終えて、
遊郭から芸妓のいる旅館に変わりました。
朝葵が花魁になる姿が見られないのが残念だと、多くの大尽に言われたのを桂に聞かれ、
なぜか怒り出しました。花魁姿を見たいと他の男に言われていることが嫌だそうです。
そして、俺だけのものになって、とプロポーズ。
ここからは、小五郎さんと呼ぶことになりそうですね。
翌日、清次郎に、面方をやめさせて欲しい、桂の妻にして欲しい、とお願いに。
娘の幸せを一番願っていたのだから、反対するわけないですね。

七緒と桂が万珠屋を出る日がきて、宝良や倉間は少し残念そう。
二人が住む場所はそんなに遠くないところのようです。
そして、労咳が悪化の一途を辿っている和助も見送りにきてくれました。

数ヵ月後。大政奉還、王政復古の大号令が起こりました。
桂は新政府の総裁局顧問に任じられ、官僚としてあらゆる改革を担っていて、
休む暇がありません。そして、和助がこの世を去りました。
その思いも受け継いで、桂は頑張っているわけです。
邪魔をしないように出て行こうとすると、ちょっと休憩と言いつつ、
桂が七瀬を抱き込むように座りました。
ここで初めて「愛してるよ」と言ってくれました♪
何だかんだで、桂ルートは愛された後は甘かったですね。

ノーマルエンドは、座敷で酒井に斬られそうになった時、桂が助けてくれますが、
隙をついて、酒井が逃走。その後は、倉間が入ってきて、この子を未来に返して欲しい、と。
ここで、倉間の正体が、桂と倉間の過去の会話で明かされます。
そして、酒井がまた狙ってきて、その時助けられなかったら、失ってしまったら、
怖くて狂いそうになるから、未来へ帰れ、と。
桂が未来へ行くという選択肢は彼の中にはありませんね。
最後に「愛していたよ」と。過去形だ…。(泣)
そして、強引に倉間に未来へ飛ばされました。

着いた場所は、お祭りが行われている例の神社で、飛ばされた時間です。
桂を想って大粒の涙を流した時、光り輝く羽根が落ちてきて、
君と出会えて、僕は幸せだったよ、ありがとう、という倉間の声が。
初めて、倉間が自分の命と引き換えに未来へ戻してくれたことが分かります。
そして、彼らのために幸せにならなくては、と思う七緒。

数日後、学校でプリントを運びながら、桂のことを想っていたら、
廊下で男子生徒とぶつかりました。聞き覚えのある声だと思って顔を上げたら、
桂に瓜二つの顔がそこに。思わず、名前を聞くと、自分から名乗るものじゃないのと指摘され、
名前と学年を名乗ると…。俺より、先輩?信じられない、と。
以前、桂が年下だったら、という話をしていましたが、ここで現実になりましたね。
そして、彼の苗字も「桂」です。子孫じゃないですよね。
だとしたら、別の女性と結婚して子供をもうけたことになっちゃいますから。
ここは、生まれ変わりだと思うことにします。(笑)
我慢できずに七緒が泣き出してしまったため、年下の桂くんが慌ててしまい、
よく分からないけど、あんたの泣き顔は見たくない、と抱きしめられました。
予想していませんでしたが、ありそうなオチでしたね。ちょっとキュンとしました。

バッドエンドは、座敷で酒井に斬られそうになった時、桂が助けてくれますが、
隙をついて、七緒を人質に取られました。しかし、さらに隙をついて、
七緒を引き離した瞬間に、酒井を斬りつけました。
七緒の首の止血をしようとしたところで、酒井がふらっと起き上がり、
七緒に向かって斬りつけてきたところを、桂が身体で庇って斬られてしまいました。
酒井は気が狂ったようにその場から逃走。
最期まで七緒のことを気にかけ、何度もごめんと言い、最後まで傍にいてくれて
ありがとうと言い残して、死んでしまいました…。

ふらっと目の前の刀を手に取り、自刃しようとした七緒を、倉間が止めに入ります。
そして、ひとつだけ、桂を助ける方法がある、と。
ここで倉間が正体を明かし、七緒と桂が出会う前に時間を戻し、
2人が出会わないという過去を作れば、この運命は回避できる、
ただし、この力を使えばもう未来へは戻れないこと、
桂の中から七緒の存在が消えることを念押され、過去へ戻ることに。
途中で、倉間との別れのセリフも入りました。
なぜなら、力を使い果たした彼は消滅してしまうから。

今度は、芸妓を抱えている江戸の茶屋で世話係として働き始めた七緒。
桂に会わないようにとの配慮でしたが、道で桂とぶつかるというアクシデントが発生。
桂に、見たことがある顔だと言われます。一瞬で、走馬灯のように楽しい思い出が。
会ったことはないし、これからも会うことはないでしょう、とまで言ちゃいました。
桂の後姿を見送る切ない気持ちが残るバッドでしたね。

・藤重宝良ルート

第一章の七緒が倒幕派の仲間入りするところまでの大筋は同じです。
違う部分だけ記載しておきます。

七緒の禿姿を見て、宝良がストレートに褒めています。
この後もずっとそうなのですが、宝良はドストレート過ぎますね。(笑)
しかも、言った後でテレまくるし。七緒も似たようなタイプなので、
上記の2ルートとは違った爽やかなやりとりが多いです。

白玖の座敷前に緊張をほぐすために勝手場の宝良と話すと、料理の味見で照れたり、
辰義が餌をやっている白猫と遊ぶ宝良を見つけ、辰義が子供や動物に好かれそうと言うと、
それを分かってくれる人はほとんどいないから嬉しいと言いつつ、
猫を使って、辰義だけでなく自分とも仲良くして欲しいと言ってみたり、
初座敷の後、粟飴をくれたり(自分は甘いものが苦手)。

夜見世の後、宝良の笑顔の特別稽古をしていたら、燈太がやってきて、
小動物のような可愛い笑顔を見せると、それが必殺上目遣いだと、真似するように指示。
淘汰としては何のことやらで、途中で飽きて行ってしまいます。
いやいや、あの笑顔を真似しろって。(笑)

紅葉狩りでは、どうしてそんなに和助に懐いているのかを聞くと、
和助や白玖たちの志はすごい、とこの時点では七緒が分からない回答を。
2人が万珠屋を導いていってくれればいいと思っているようですが、
彼らの目的は倒幕なので、最終的に幕府御用達の万珠屋はどうなるのか、
というのは気になるところですね。その後、粟餅を2人で食べます。
食べていると、紅葉を七緒の髪に挿す宝良。
紅葉一枚飾るだけでも十分可愛いって、褒めまくりですな〜。

部屋にやってきて、ここの暮らしには慣れたか、と遠まわしに何か言いたげなので、
察して、和助に怒られるようなことをやらかしたのかと聞く七緒。(笑)
宝良が気にしていたのは、七緒が昔のことを全く話さないので、
過去に嫌なことがあったのではないかと、気にしてのことでした。
宝良なら信じてくれるかもしれないけど、異人扱いされるのが怖くて
話していないだけなので、宝良の心配とはかなり違いますが、
嫌なことがあったら忘れたらいい、自分は七緒がいると楽しいから、
ずっと万珠屋にいて欲しい、と宝良らしい慰め方(半分は本音ですね)をしてくれます。
本当に、優しい子ですね〜♪

和助の文のお使いには、宝良が付いてきてくれます。
その後の酉の市で、「利き酒〜飲み比べ大会〜」に参加する宝良。
全ての銘柄を当て、大好きなお酒も飲めて気分良さげに戻ってきて、
賞金で金平糖を買ってくれるのですが、それを食べた七緒が現代を懐かしく思い、
思わず涙を流すと、ちょっとビックリしています。
宝良からすると、これも何かあった過去と関係があるのかと思っちゃいますよね。

昼時、宝良が自分の料理の味付けが濃いと辰義が残すことを悩んでいると、
七緒が出汁メインでかぼちゃの味付けをしてみると、すごく喜ばれました。
料理が得意そうな宝良だったら、これくらいできちゃいそうですけどね。

クリスマスにはケーキもどきをプレゼント。甘いものが苦手な宝良でも食べられる
甘さ控えめの味だったようで、喜ばれました。宝良からは、自分が大好きな
三国志演義の1巻をもらうことに。宝良は、劉備たちの兄弟の契りの「桃園の誓い」が
特にお気に入りのようです。これって、このストーリーの結末を想像させますね。

年末の最後の大尽を送り出した後、天井から物音がしたため、
鼠かもと思った七緒が、裏方を探しに行きますが、誰もおらず、
自分で覗くしかないのかと想像していたところに、埃だらけの宝良が登場。
ふふふ、他ルートをプレイしていれば、想像がついちゃいますね。
天井裏のことを話すと、絶対に七緒は覗くなと釘を刺されますし。
できれば、覗いたところで正体がバレた方が面白いんですけど。(笑)

大尽から聞いた情報は教えて欲しいというのは、今回は宝良でした。
そういえば、宝良とは廊下でぶつかるシーンが多いですね。

寝付けなくて廊下に出ると、月見酒をしようとしている宝良と遭遇。
正体がバレ、少し疑ったことや無理矢理仲間に引き込んだことを気にしていて、
ちゃんと謝ってくれました。七緒が忘れていたから気にするなというと、
朝葵が大尽に人気な理由が何となく分かった、と。
宝良は、できれば、自分たちを理解して協力して欲しいと思ってくれてます。
堂々と座敷で大尽から情報収集できるのが羨ましいとも。
確かに、天井裏で聞くのは大変そうではありますよね。(笑)

バレンタインの胡桃入りチョコレートは、甘いものが苦手な宝良には
ちょっといま一つではありましたが、一緒に食べることは楽しいと感じてはいるようです。

蛤を内緒で食べようという宝良と辰義の話に乗ると、辰義が意外なセリフを言いましたね。
2人の共通ストーリーなので、宝良ルートで聞くとちょっと違和感がありますが、
「あんたとふたりで食べるのでもいい」というのは、七緒のことが気になっている証拠ですな。
ここで、七緒が、ふたりで食べた方がたくさん食べられるから?というような
天然すぎるボケをかますと、すかさず、宝良が「違ぇよ」と。

廊下で、宝良から朝葵が大尽に人気だと聞かされ、宝良としては、
七緒がどんな接客をしているのか気になっています。
七緒は普通に接しているだけといいますが、それが他から見たら普通じゃないのかも、と。
新造として働く七緒姿をちゃんと見たいと思う宝良ですが、
その日の夜見世で、天井裏から見てましたよ。
このルートで、七緒が偉いと思われる理由のひとつに、裏方が忙しい時など
片付けやすいように配慮したり、自分で片付けたりするところですね。

ホワイトデーには、倉間に助けてもらって、手作りクッキーをもらいました。
手作りというところが宝良らしいですね〜。現代を知っている倉間の入れ知恵もありそうですが。

ある大尽に、吉乃に似ていると言われ、座敷を片付けに来た宝良や淘汰に聞いてみますが、
宝良は噂程度くらいしか知らないとのこと。淘汰から、伝説の花魁になるの?と
純粋なボケ質問が。その後、内緒ということで、3人で宝良がつけた漬け物を
美味しく食べるのでした。

両親のことが分かった後、座敷の片づけをしていたら、宝良が登場。
実の兄妹だと知って、お互いにぎこちなくなってしまっています。
宝良は自分の母親が花魁だってことは聞かされていましたが、
まさか、吉乃だとは知らなかったとのこと。
この時点で、宝良は既に七緒が好きになっていると思われるので、
兄妹だと知って悲しくなっているところなんでしょうね。
一方で、七緒はまだそこまで意識していないので、家族ができて嬉しいと思っています。
でも、宝良が急に妹ができて戸惑っていると思っているので、
少しずつ慣れていって、いつか家族みたいになれればいいかな、と。
先にネタバレしてしまうと、このモヤモヤな展開が終盤まで続きます。
もっと早く清次郎が真実を話してくれれば、すぐに解決するところですが、
ちょっと複雑な兄弟なので、最後になってしまったという感じですね。あ〜、歯がゆい。(笑)

この後からの宝良は、「兄ちゃんは」ということを口にし出します。
自分に思い込ませようとしているわけですね。

夜見世で大尽を見送った後、宝良に帳簿を見せてもらうと、一日の稼ぎがすごい、
という話の流れから、辰義は3人前食べても太らないという話に。
お酒が好きな宝良も太らないことを考えて、そういう体質な兄弟が羨ましい、と。
太ってないじゃん、と二の腕をつつかれたので、慌てる七緒。
反撃とばかりに、宝良の二の腕をつつき返し、くすぐったいことが分かると、
追いかけっこが始まったのでした。その後、和助にお説教された模様。(笑)

清次郎が襲われて看病をする七緒が、まだ暗い朝に廊下で宝良と遭遇。
着物の袂がほつれていたので、自分の部屋で縫ってあげます。
ここで、妹が面方というは複雑だと洩らす宝良。
七緒が楽しいというと、それならいいかと少し安心したようですが、
辛いことがあったらもっと頼れ、と。兄としてというのが辛いセリフですね。
この頃には、七緒の方も少しずつ、兄ではない宝良を意識し始めています。

清次郎を説得するところでは、宝良が応援してくれています。
息子と娘では、心配度が違うのかな、と思うところですが、
娘への思い入れは、それだけじゃないんですよね。後で分かります。

ある日、清菊の名代として浅野を大尽として相手をすることになります。
緊張気味の七緒に、廊下で会った宝良が勝手場からおまんじゅうを取ってきて、
浅野と2人で食べるようにとくれました。
優しい浅野とお茶を飲みながらおまんじゅうを食べ、楽しい時間になりました。
帰り際、浅野の様子が少しおかしいですね。
この後、宝良にも面方として成長したことを褒められました。

ある夜見世前、鈴音がすごい剣幕で七緒のところへやってきます。
浅野が清菊ではなく、朝葵を指名してきたことで、清菊の大尽を取った、
と怒りまくっています。筋だけは通すと思っていたというセリフがいいですね。
最初は意地悪キャラでしたが、ちゃんと認めるところは認めてくれてたようです。
そこに、清菊がやってきて、自分が朝葵の指名を勧めた、と。
どうやら、浅野は清菊の座敷で朝葵のことを考えていたようで、
清菊が察して、振ったということにしてあげたらしいです。
それ以降、浅野が執心の新造がどんな女かを見に来る大尽が増え、
朝葵の指名が多くなったそうな。宝良にも浅野が七緒を好いているように見える、と。
話の流れで、無防備すぎる七緒をかなり心配しています。

座敷の片づけで勝手場に行く七緒。今日は、宝良と会っていないことに気付きます。
白玖の別邸付近で座り込む宝良を見て、具合が悪いと思った七緒が話しかけると、
女の大尽に気付かれ、慌てる宝良。白玖がごまかしてくれますが、
大尽が外に出て探し始めたので、隣の座敷に逃げ込み、七緒を押し倒す体勢で、
演技をするように指示。中に入ってきたのは、白玖。(笑)
それで本気で誤魔化せると思っているなら、ある意味尊敬する、と呆れています。
何とかやり過ごした後、密偵の仕事を邪魔したことを七緒が謝ると、
急に2人とも赤くなり出しました。今の体勢を意識しちゃったようです。
その後は、本格的に密偵として大尽を尾行しに行く宝良でした。
一人になった宝良が、変な気持ちになったことを呟いていますね。

見世が終わる頃、武人が和助に会いにきました。
英国公使館を放火する計画を持ちかけてきたのでした。
武人としては、幕府にも攘夷に踏み切ってもらいたいと思っています。
和助も宝良も、そんなことで幕府が動くとは思えない、
幕府と戦うのはまだ時期じゃない、と反対。
武人は、国がまとまって外国と戦うべきだと考えているようです。
和助にも考えておいてくれ、と。
ちなみに史実では、高杉晋作が隊長として、伊藤俊輔・久坂玄瑞・井上聞多・赤根武人らが
この放火に加わっています。一度は藩主に説得されて中止していますが、
勅使が江戸を離れた後に実行。納得はしていなかったんですね。
高杉が筆頭じゃないですか。(笑)

和助から宝良への覚書の文を預かり部屋に行くと、倉間がいました。
どうやら、この2人はちょくちょく一緒に飲んでいる仲のようです。
ここで、七緒は赤ん坊の頃に消えて、ここに来るまでどうしていたのか、
という話になり、自分を拾ってくれた人がいて育ててもらったことや
遠い北の土地に住んでいたこと、神隠しで江戸に来たということ、などを話すことに。
倉間の、帰りたいかという質問には、祖父には会いたいけれど、
万珠屋の生活も大切だから、よくわからない、と。
神隠しの話は、本当に自分が飛ばされた経緯を語っていて、宝良は信じてくれています。
その鳥の力で、祖父に会って戻って来れればいいのにというと、
倉間がそんな奇跡みたいな力は何度も使えないのでは、と。
そうなんですよね〜、もう2度使っちゃってますからね。
倉間の口数が少ないので様子が変だと七緒が気付き、
具合が悪いのかと聞く、さりげなくそんな感じだと判明。
倉間ルートではっきりと分かることだと思いますが、力を使う代償の影響という
感じのようですね。このルートでは、体力に限界がある様子です。

大尽の浅野の座敷では、手土産におせんべいをもらい、
以前、七緒が宝良からもらったおまんじゅうをまた食べたいと言う流れに。
探したけど見つからないと言っていますが、実は、宝良の手作りなのでした。
帰り際、浅野が七緒の髪についたおせんべいの欠片を取ろうとしたら、
その場にいた宝良がとっさに七緒の腕を引いて、触れさせるのを妨害。
でも、すぐに慌てて浅野に謝る宝良。これで、浅野が気付きました。
宝良が七緒のことを好きだということが。この後の展開、読めちゃった。(笑)
その後の宝と和助の会話で、和助も宝良のことに気付いていることが分かりますね。
というか、ほとんどの人が気付いていると思いますが。(笑)
終盤で分かりますが、和助や白玖は裏事情を知っているので、
もっと早く教えてあげてもいいのに、ちょっと意地悪ですね。

ある晴れた日、女形の白玖の花魁道中を万珠屋の敷地でやることになり、
振袖新造の七緒がお供をすることに。辰義が護衛としてつくということで、
話の流れで、外八文字できるのか?と。これは花魁がするだけなので、
七緒がする必要はないのですが、ちょっとした嫌がらせだったようです。
宝良が傘を持ってついてくることが分かると、辰義がぷいっと行ってしまいました。
どうも、宝良とはソリが合わないようですね。

途中で、白玖が主催者の奥方に挨拶に行っている間に、
自分もいつかあんな風に素敵な道中を披露できるかな、と七緒が言っていますね。
花魁になれると思っているところが、天然を通り越してる感じですね。
まあ、振袖新造まで短期で昇格しているので、楽勝なんでしょうけれど。(笑)

そして、その日の夜から、外八文字の練習を。
その前にやることたくさんあるでしょうに、と突っ込んだのは私だけかな。
宝良がやってきて、倉庫から小さめの高下駄を持ってきてくれました。
それを履いて練習開始したら、2人して池に転落。
この時のスチルは、宝良っぽい顔じゃないですね。
七緒が慌てると、宝良に背中を叩かれてなだめられます。
そこで、密偵の邪魔をした時のドキドキを思い出してしまい、顔が真っ赤に。
見られたくないと顔を隠すと、真剣な顔の宝良が手を取って引き寄せ、
その直後、軽い口付け。おおっ、やってもうた〜♪
正気に戻った宝良が慌てて池から七緒を引き上げて、謝ると同時に、ダッシュ。
逃げちゃいました。そりゃ、いたたまれないわな。
その場で一人でぼんやりとしていたら、辰義が現れました。
ずぶぬれの姿を見て、手拭いで髪を拭いてくれましたよ。
う〜ん、これはやっぱり七緒に気があるとしか思えない行動ですね。

翌日、宝良は意識しつつも、何事もなかったかのように振舞っています。
本当の兄妹だったら、あってはならないことですしね。
七緒の方はキスの意味を聞きたいとちょっと思っていますし、
避けられていることが気になっています。
庭で、そのことを聞くと、最初は誤魔化していますが、ちゃんと謝ってきました。
他人に奪われるくらいなら、先に兄の自分が…、といいますが、
「兄の」というのはおかしいので、かなり混乱しているのが分かりますね。
七緒がお職(花魁)を目指すことを、応援していいのか、辞めさせたいのか、
というところでもすごく迷っています。
その後、和助があれ以来(武人の話)、何も話してくれないことや
放火に加わるんじゃないかという不安を相談してくれました。
根拠はないけれど、和助は考えて行動する人だから大丈夫と七緒が慰めると、
少し元気になりましたね。

ある雨の日、宝良と倉間が話で盛り上がっているところに七緒が来て、
倉間が取っておきの話を聞かせてくれました。内容は「牡丹灯篭」です。
浪人の新三郎と武家の娘・お露の身分違いの恋のお話ですが、
実はお露は幽霊だったため、人間と幽霊の恋という流れになりますが、
心配した親友が説得して家にお札を貼り、入れなくなったお露が外で泣くため、
我慢できなくなった新三郎が扉を開けてしまいます。
その後、お露のお墓に入って息絶えているのを親友が発見したのでした、と。
ちょっと話をはしょっていますが、叶わぬ恋が今回の2人と重なるようになっていますね。
3人が別れた後、好きになってはいけない人ということで、ふと宝良が思い浮かぶ七緒。

本日の大尽は浅野です。七緒と書画をやることになります。
七緒の後ろから筆を取って描き方を教えていると、宝良が料理を持って入ってきます。
当然、意識してしまう七緒と宝良。七緒は思わず、浅野から距離を取ってしまったため、
浅野が少しバランスを崩し、それを見た宝良が七緒に注意。
浅野は、色々な教養を学ばせてくれるいい大尽だと思っていて、
実際、楽しんではいて、何かお礼をしたいと考えながら座敷に戻ると、
宝良が片付けをしているので、この間頼んだおまんじゅうをまたお願いすることに。
浅野を気にかける七緒を見て、好きになったのかと聞いてくるので、七緒は全力で否定。
それでも、自分がいなくてももう大丈夫だな、と言う宝良。
宝良が出て行った後、少し呆然としていると、淘汰がやってきて、
また相談に乗ってくれます。随分年下なのに、いい子だなぁ。
よしよししてくれるんだもん、ギューって抱きしめたくなりますね。(笑)

辰義から、宝良がまんじゅうを作っていることを聞いて、勝手場に行くと淘汰もいて、
宝良が余った餡を七緒にあげようとすると、すかさず燈太が、僕も!と。
淘汰にはみんな甘いので、しょうがないなぁと言いつつ、餡を指ですくって淘汰が指ごとパクリ。
今度は七緒に勧めようとすると、淘汰が僕が食べさせてあげる!と。
指パクの役は淘汰に取られた宝良なのでした。(笑)
七緒が行った後、宝良が淘汰の指を拭き始めたのは笑えました。

その後の世見世の浅野が大尽の座敷で、おまんじゅうは宝良の手作りだと言うと、
宝良が七緒のために作ったんだと浅野が察し、七緒が宝良の話をすると幸せそうだと指摘。
その顔を見ていると自分までも満たされる、と。
七緒が宝良のことをどう思っているのか、結婚に興味があるのか、
ということを少しずつ探りを入れている感じですね。
そんな話をしていたら、七緒は自分の気持ちに気付いてしまったのでした。

ある日、慌てる桂が宝良に、武人と和助が英国公使館に向かったことを話します。
それを聞いた宝良が飛び出すと、七緒も桂の制止を聞かずに追いかけていきました。
何とか追いつくと、怒り出す宝良。かなり遠くに来てしまっていたので、
一緒に向かうことになりますが、前方に和助と武人の姿を発見。
和助は止めにきたようで、一応、中止になったと聞かされて、一安心する宝良。
すると、同じ長州藩士の周布政之助が、酔っ払った状態で馬に乗って登場。
武人とは犬猿の仲のようで、さらに酔っ払うと人が変わるんだとか。
(史実でも、酒癖が悪いとありますね。でも、性格は愚直と言えるほど一途らしいです。
今回は、こんなダメな部分しか見せていなくて残念ですね)
周布の挑発に怒る武人が刀を抜くと、仲裁に入っていた和助が斬ると言い出します。
宝良が和助を止めようと飛びかかると、バランスを崩した時に、刀が馬の足に触れて、
馬が暴走して行ってしまいました。

この後、和助と武人は藩邸でもう一度話すということで別れることに。
ここで、七緒の足が傷だらけになっていたことに七緒と宝良が気付きました。
途中で、下駄を脱いで走っていたということでした。
宝良におぶさって帰ることになり、宝良に気を許すのは何でだろう、
お前の兄ちゃんだからだろ、という会話が悲しくなった2人なのでした。
宝良の背中で涙を流しながら眠ってしまう七緒に、ごめんな、と謝る宝良。
何だか、切なすぎます。もういいよ、この展開。(泣)

浅野が大尽の座敷で、最初に、七緒を身請けしたい、と話を切り出されました。
気長に待つから、ゆっくり考えてみてくれ、と優しく言ってくれますが、
この後、悩みまくることに。
その夜、清菊がやってきて、身請けの話を聞いた、と。
浅野は清菊に頭を下げにきたそうです。いや〜、いい人ですね。
もうちょっと若かったらと思わなくもないですが、人間ができすぎな人ですね。
清菊は迷う七緒の気持ちを知っているようで、ぬしの気持ちはどこにある?と。
そりゃ、兄妹でなければ、迷わず宝良と一緒になる道を選びますよね。

その後、身請けの話を誰にも相談できずにると、数日後、廊下の掃除をしている宝良と会い、
浅野の話になって、七緒には勿体ないくらいと宝良が冗談を言うと、
七緒が泣き出してしまいました。驚いた宝良が、座敷へ引っ張り込んで事情を聞くので、
身請けされたことを明かしました。
浅野さんの妻になるのか?と宝良が聞くので、首を振る七緒。
金銭的な問題を考えれば、身請けしてもらった方が万珠屋のためになることは分かっていても、
気持ちはそうではありません。宝良は、面方として頑張る七緒を応援したい一方で、
この世界から離れられれば七緒は自由になれる、と。
七緒の場合は、売られてきたわけでもないし、借金があるわけでもないですし、
何といっても、楼主の娘ということで、本当なら、辞めようと思えば辞められる立場なので、
ちょっと宝良のセリフは変だとは思いますが、スルーということで。(笑)
この後、七緒が浅野にもらわれることが嫌だ、自分が七緒を一人の女として好きだと
告白してくれたので、七緒も宝良が好きだと告白。
ようやく、お互いの気持ちが通じたところで、キス。
スチルを見る限りでは、頬にキスしているのかな。
なんで兄妹なんだろうな、というセリフは胸が痛みますね。

勝手場で、宝良と倉間がいますが、また倉間の調子が悪いようですね。
行商に来たということで、宝良が簪を七緒に挿してやると、すごく似合うということで、
宝良が買ってくれることに。
倉間の去り際の、宝良に任せれば大丈夫かな、というセリフが気になりますね。
もうすぐ消えてしまいそうな予感が…。
その直後、廊下で2人が話していたら、庭から辰義が外に出て行くのを目撃。

数日後、座敷の途中で、白玖から英国公使館が焼き討ちに遭っているらしいという情報が。
宝良が偵察に向かうことに。七緒が付いていこうとしますが、
さすがに連れて行ってもらえませんでした。
夜見世の後、戻ってきた宝良から、桂と七緒は話を聞きますが、
和助たちの姿はなかった、ということだけで、とりあえず、和助が戻ってくるのを
待つしかないということになりました。

翌日、和助から話を聞くことに。駆けつけた時にはもう手遅れで、
結局、犯人は分からない、と。でも、攘夷派が不利な立場になっていくだろうから、
どうするか考えなくてはならないということに。
これからは、和助と桂は見世から離れることが多くなりそうだというので、
宝良が自分に任せて欲しい、というので、七緒にも宝良の補佐を頼むということに。

それから、宝良が奮闘していますが、疲れも浮かぶように。
実質的に、七緒が助けられることはないのを申し訳なく思っていますが、
白玖の分の大尽をちゃんと相手していることが助けになっていると。
もちろん、清菊や鈴音の頑張りもあります。

疲れた宝良のために何かしたいと思った七緒が、和助と一緒に
大尽としてもてなしたいと白玖に相談。当然、白玖も同じく働いているのだからと、
桂として参加することになります。
宝良をからかいつつ、七緒を褒め、お茶を立ててもらったりして、
楽しい時間を過ごすのでした。

その夜、部屋にお礼を言いに来た宝良に、どうして和助に入れ込んでいるのかを聞くと、
小さい頃、弟2人の面倒は俺がみると気張りつつ、切羽詰っていた時、
いつも和助が気にかけてくれて、俺を頼れ、と言ってくれていたこと、
攘夷活動は自分の意思だから、和助が間違った行動をしたら反対することなどを
話してくれました。七緒は、自分も協力したい、多くの大尽の接待する、と言うと、
前回と同じ話になりますが、浅野に取られるのは嫌だけど、面方を続けさせるのも嫌で、
身請けされればこの世界から離れて幸せになれる、という葛藤を口に。
愛することが許されないなら、心中した方がいいと思うくらいで、
涙を流すまでに切羽詰っているようです。
七緒は、宝良と一緒にいたいから、身請けの話は断る、私は誰のものにもならない、と。

夜中に目が覚め、水を飲みに廊下に出ると、また辰義が外に出るのを目撃。
今度は追いかけますが、手形がないため、大門を出られず、追跡はそこまでに。

翌日、勝手場に倉間の怪我の手当てをする宝良の姿が。
また具合が悪くなり、倒れた拍子に怪我をしたということです。
倉間と二人きりになった時、七緒も宝良のことがすきなんだよね、と聞かれました。
倉間はふたりが想い合っているのを、宝良を見て気付いたそうです。
手当てが終わった時、和助きて、万珠屋が倒幕派の人間で構成されていることが
浅野に伝わったため、今、浅野が来ている、密告したのは辰義らしい、と。

浅野から話を聞くと、昨日来た辰義の話は作り話とは思えず、
一緒に聞いていた下の者たちがそれを真に受けて逆上しており、
万珠屋に討ち入りにきそうな勢いだったので、まずは真偽を確かめるのが先決だということで、
浅野が話を聞きに来たということです。浅野への話は和助がすることになり、
清菊と鈴音には桂がすることになりました。
そして、清次郎は宝良と七緒に話がある、と。

やっと、3兄弟の生い立ちがここで明かされました。
七緒は清次郎と吉乃の子であることは間違いなし。
宝良は、別の遊郭で花魁が産んだ赤子が捨てられそうになっているのを見て、
見捨てられずに引き取ったということでした。
辰義と燈太も養子で、辰義は両親を無くしたことで清次郎を恨んでいるだろう、と。
それを聞いても、宝良は自分の父親は清次郎以外あり得ない、と言ってくれます。

その夜、七緒の部屋に宝良がきて、兄妹ではなかったことを素直に喜んでいます。
こちらが嬉しかったせいか、父親ではないことはショックではなかったようです。
その後、やっと、お前をオレのもんにできるんだな、と七緒を押し倒し、熱いキス。
そしてそのまま、結ばれる流れに…。おい、それはちょっと飛躍しすぎだろう、
と突っ込みたいところですが、我慢しすぎた二人だから、いいか。
(後で嘘でした、というオチがきたら…、とちょっと怖い妄想をしてしまいました。笑)

翌日、隣に宝良がいないので、着替えて起き出すと、和助がやってきます。
そこに、宝良がやってきて、清菊は籠で送り出した、鈴音はもうすぐだ、と。
何か起こっているのはすぐに分かりますね。
幕府の同心まで騒ぎが広まり、万珠屋に奇襲にくるからと、浅野の配慮で、
和助を先に戻らせてくれたということです。
七緒も逃がそうとしますが、自分も残ると言っている間に、
幕府の人間がやってきてしまいます。和助が相手をしている間に、
宝良が七緒を連れて脱出し、街はずれの小さな神社まで逃げてきます。

ベストエンドは、七緒に逃げるように指示して、宝良は万珠屋に戻ろうとします。
ここで倉間が登場。倉間に七緒を託して、宝良は見世へ。
2人になったところで、倉間が自分の正体を明かす流れに。
そして、少し前まで、時間を戻してくれたのでした。

七緒と宝良だけが、前の日の夜に時間が戻ります。
倉間は二人で切り開くんだ、と言い残しており、それが、辰義が密告するのを
阻止するということだと気付いた二人は、辰義の部屋へ向かいますが、
途中で万珠屋を出ようとする辰義を発見。
宝良に引き止められ、浅野のところに行くのか、と指摘されると、驚く辰義。
そりゃ、誰にも言っていないことだから、ビックリしますね。
この後、辰義の両親の話になりますが、辰義は宝良も清次郎の息子ではないことは
知らないようです。後で聞かされて、二度ビックリするんだろうなぁ。

辰義の父親は、吉乃と出会って、毎晩のように遊郭に通うようになり、
母親もあてつけなのか、別の男と会うようになったこと、
それがバレて父親が母親を殺そうとしたこと、ただ、理由は何でもよく、
吉乃を身請けするのに母親が邪魔だったからだということ、
しかし、吉乃には清次郎がいて、もう少しで身請けできるというところで、
吉乃に子供がいることが分かり、裏切られたことで逆上した父親が遊郭に火を放って、
その罪で大勢の前で処刑されたこと、などが分かりました。
それで、辰義は吉乃や清次郎を憎んでいて、万珠屋を潰してやろうとしていた、と。
ここでちょっと気付いたのは、辰義は後からもらわれてきたということだから、
宝良は双子だと言っていましたが、辰義や燈太とは血が繋がっていないことは
最初から知っていたことになりますね。

通せんぼする宝良に、辰義が小刀を取り出しました。
もともと、吉乃と清次郎の血を引いて、へらへら笑って過ごす宝良が嫌いだったことも告白。
それでも、行かせたら辰義が戻る場所がなくなるから行かせない、と。
ここで、騒ぎを聞きつけた燈太がやってきて止めようとするので、
辰義が本当の兄ではないことをバラしてしまいます。
しかし、淘汰は知っていました。でも、血は繋がっていなくても、
宝良も辰義も七緒も兄姉だし、清次郎はお父さんだし、万珠屋のみんなは家族だ、と。

燈太が宝良を庇ったので、そちらについたと思った辰義は、
周りが敵だと分かっていて養子になり、淘汰だけが家族だと思って、
復讐だけを考えて生きてきたけれど、それが叶わないなら、生きている意味はないと、
自分の首に小刀を当てて死のうとします。
そこで、清次郎が登場。刃を素手で握り、小刀を取り上げました。
辰義が、厄介払いできてちょうどいいじゃないか、と言うと、辰義の頬を平手打ちっ!
そこで、清次郎と一緒に来た和助がさらにネタバラシを。
憎んでいたら、引き取っていない、辰義と燈太は放っておいたら、
バラバラに売り飛ばされていたこと、辰義の父親には吉乃に会うために作った
多額の借金があり、返済せずに死んだため、その子供につけが回るはずだったが、
それを知って、清次郎が借金を肩代わりして引き取った、と。
ちょっと待てよ。新たなことが分かりましたよ。
辰義と淘汰は本当の兄弟ということのようですね。

清次郎は、吉乃と生まれたばかりの娘を奪われて、辰義の父親を憎む気持ちが
ないとは言えないが、憎しみは新たな憎しみを生むだけだと分かっていたから、
それなら、失った人の分も愛情を注ごうと思った、と。
万珠屋の仲間として、家族としての辰義もいたはずだから、
そんなものは全くなかった、憎しみだけだったというなら、自分を殺せばいい、と。
全員が辰義ができないことは分かっており、辰義もその場に崩れ落ちるのでした。

数日後。万珠屋の密告は阻止されたことで、今まで通りになりました。
辰義は、今まで通り、裏方として働いていますが、態度や空気が少し優しくなったと
七緒は感じているようです。
宝良と庭を散歩していると、一緒に見世を出ないか、オレが身請けする、と。
清次郎には了承済みで、長屋も用意してもらっていて、
浅野には断りの話をしに行った、と。浅野は、七緒が宝良のことを好きだと
分かっていたけれど、宝良が七緒を幸せにするならということで、
潔く身を引いてくれました。
そして、宝良からプロポーズされ、はいと答え、キスしようとしたら、
白玖たちが邪魔しにきました。(笑)
燈太だけが、2人がそういう関係だったのかと驚いています。
みんなが祝福してくれて、嬉しい流れになりましたね。
最後に、辰義が来て、幸せにしなかったら、許さない、と。
やっぱり、七緒に気があったようですね。そういうエピソード、
ほとんどなかったんですけどね。ちょっと消化不良ですね。

宝良は倉間の羽根を持っていました。タイムスリップした時に拾ったものです。
ちゃんと全てを七緒が話していて、知っています。

5年後。七緒が双子の男の子、力(ちから)と建(たつる)を連れて、
万珠屋に遊びに来ました。出迎えたのは、大きくなった18歳の燈太。
すっごくカッコいい青年に育ってますよ〜。
次のファンディスクでは、攻略キャラに入れて欲しい♪
そして、力は積極的、建は引っ込み思案な性格です。
燈太のことは燈太おじちゃん、辰義のことは辰兄ちゃんと呼んでいます。
子供と動物には好かれるというのは本当ですね。(笑)
七緒たちの声を聞いて、宝良と清次郎がやってきました。
宝良は七緒に抱きつき、清次郎は孫目当てです。
淘汰は七緒と話し出すと機嫌いいですね。何といっても、5年以上の片思いだそうです。
そうか、淘汰も好きだったんですね。色々相談に乗ってくれたもんな〜。

ノーマルエンドは、小さな神社まで逃げてきて、宝良が、せめてこいつだけでも
助けてくれと言った時、一羽の鳥が現れます。七緒を江戸時代に導いた鳥です。
以前より弱っている鳥と目が合った瞬間、強い光に包まれ、驚いた宝良が七緒の手を掴みました。
飛ばされる時、七緒が呼んだと思われる名前は、倉間さん、でしょうね。

気がつくと、万珠屋の自分の部屋にいる七緒。宝良の姿はなく、酒の銚子と杯が。
辰義が密告する前までタイムスリップしたことに気付いた七緒が部屋を飛び出すと、
廊下で眠れないという和助と遭遇。
辰義の部屋で何かが割れる音がして、七緒は先に目覚めた宝良が辰義を
止めに行ったことを悟ります。兄弟喧嘩にしては様子がおかしいと和助が言うので、
これから辰義がやろうとしている密告のことを話します。
詳しいことは後で説明することになり、和助に言われて自分の部屋に戻る七緒。

翌朝、辰義が姿を消しましたが、密告は阻止できた模様。
庭にいる宝良から、話を聞くことに。
辰義が身寄りをなくしたことと清次郎の関係を問いただすと、
父親と吉乃のことを話し始め、自分の恨みは口で言ったくらいじゃ解決しない、と。
清次郎に引き取られ、自分で作った家族を壊すのか、どうしてもと言うなら、
俺を殺して行け、という宝良。
その場は、辰義が何もできなかったようですね。それにしても、
説得中も、自分が清次郎の子ではなかったということは、一言も言いませんでしたね。
宝良が清次郎が父親だと思うように、辰義も自分たちを家族だと思う部分もあるだろうから、
密告はしないと信じているようです。

辰義がいなくなり、和助たちも倒幕活動で忙しいため、裏方の仕事が増え、
清次郎が手伝い始めていますが、辰義がいなくなったことへのショックもあってか、
過労で倒れてしまいました。
このままでは裏方のみんなが倒れてしまうと考えた七緒は、
宝良に浅野の身請け話を受けると伝えに行きます。
自分が身請けされればお金が入るから、人を雇うことができる、と。
反対する宝良に、七緒は浅野の小姓として側に仕えたい、と。
すでに、浅野にはそれでもいいと了承を得ています。
だから、宝良以外の妻にはならないというちょっと無理矢理な流れになりました。
浅野の気持ちとしては、七緒が側にいれば毎日が楽しいだろうということで、
それが恋なのかどうかは分からないようです。
浅野に負けたと思う宝良。ちょっと激しいキスの後、今はそれを受け入れ、
いつか必ず取り戻すと決意します。浅野が身請けしてくれる金より多く払えるくらい
万珠屋を大きくする、と。しかし、それは簡単ではない、というか不可能とも思う七緒。
それでも、いつまでも待っている、と。
そういう悲しい流れになるんですね。そこは、宝良が意地でも頑張るとか、
七緒が裏方になるとかで何とかならないのか…。

七緒が身請けされる日、万珠屋のみんなが見送りにきてくれました。
七緒がみんなに挨拶している時、二人きりになった浅野に宝良が、
浅野は本当に七緒に恋していないのかと聞くと、心から愛している、
でも、七緒の幸せを思っているから、今は気持ちを伝えない、と。
それを聞いて、愕然とする宝良。完敗だ、でも、いつか越えてみせる、と。
浅野の方は、いつか七緒の気持ちを自分に向けさせてみせる、
その時こそ告白する時だ、と。
そんな男たちの気持ちを知らない七緒は、宝良に「行ってきます」と言うのでした。

半年後、浅野の家で小姓をしていますが、たいした仕事はさせてもらえないので、
自分で仕事を見つけて働くようにしているようです。
身請けされてからは、宝良とは会っていません。
草陰で音がしたので行ってみると、花が添えられた手紙が。
直感で宝良だと分かりました。手紙には「約束は、いつも胸に」。
あえて探そうとはせず、心の中で待っていると思う七緒なのでした。
あ〜、モヤモヤするエンドですね。バッド寄りじゃないですか、これ。(苦笑)

バッドエンドは、小さな神社まで逃げてきて、やっぱり一緒に戻ろると言う七緒。
置いていかれても、追いかけていく、と。宝良は、強情な女だなぁと笑った後、
何があっても自分の側を離れるなと釘を刺し、二人で万珠屋に戻りました。

戻ってみると、静寂の中で、ある座敷から旗本の声が。
半数以上は逃げ、残りは捕縛された模様。みんなを助け出さなくてはと焦る宝良を
七緒が落ち着かせて、浅野に助けを求めることに。
万珠屋を出たところで、浅野に呼び止められ、見世に襲撃をかけた連中を追わせている、と。
浅野は、まだ倒幕派かどうかも分からないのに、暴力を振るった部下が悪いと
謝ってくれました。いやいや、実際は討幕派なんですけどね。(笑)
ここで、部下たちが登場し、七緒が捕まってしまいました。
七緒の顔を見た部下が朝葵だと気付き、この女にたぶらかされたのかと浅野を非難。
そこで宝良が、朝葵はいつも大尽を心からもてなしていた、と反論。
しかし、目を覚ましてあげますよ、という部下に七緒が斬られそうになり、
宝良が、やめろっ!と叫んだ時、鳥が現れ、時間が止まりました。
動けるのは、宝良だけ。七緒は考えることはできても動けません。
足を怪我し、弱っている鳥が七緒の隣に舞い降り、宝良は七緒を神隠しでつれてきた
鳥だということに気付きました。
そして、七緒だけは助けると決め、鳥に七緒を元いた場所に返してくれ、
願いの代償が必要なら、自分の命と引き換えでも構わない、と。
鳥が了解したとばかりに羽ばたくと、七緒の姿が消えました。

七緒が気付くと、失踪した時の神社で、頭から宝良がくれた簪が落ちました。
もう一度、過去に戻して、と願う七緒でしたが、鳥は現れないのでした。

その後、図書館やインターネットで、万珠屋の事を調べますが、
その名を見つけることはできず、宝良がどうなったのか知る術はありません。
以前の生活に戻り、友達との帰宅中、同じ簪をしていると指摘されると、
大事な人にもらった、と。それが、夢でなかったことの証明となっています。
そして、宝良を思って涙を流す七緒なのでした。
これは悲しいですね。バッドです。その後が分からないっていうのが嫌ですね〜。

・藤重辰義ルート

第一章の七緒が倒幕派の仲間入りするところまでの大筋は同じです。
違う部分だけ記載しておきます。

面方のことを聞くところでは、淘汰も一緒にいて、つっけんどんな態度の辰義を
上手くフォローしてますね。そか、この2人は本当の…、だから、
辰義ルートには燈太がセットになっていることが多くなるかも?

禿に上がる直前、辰義と廊下で会い、ちょっと褒められましたよ。
普段の七緒とは違って、いいと思う、と。

新造になり、辰義と話しに裏庭へ行くと、上半身裸の辰義が。
煤で汚れた服を洗っています。細身ですが筋肉質ですね。
とスチルを見て思ったら、七緒が同じことをセリフで。(笑)
じろじろ見られたと思って、耳が赤くなっているようです。
結構、落としやすいキャラなのか?(笑)
そこに淘汰がやってきて、辰義とこんなに話すなんてすごい、と。
それくらい、他の人間とはほとんど話さないようです。

稽古前に燈太におこしを持っていったら、廊下で辰義と遭遇。
燈太に渡すものがあるというと、何でと聞いてきたので、
可愛いし、仲良くしてくれるから、と。確かに、気を使ってくれてますよね。
すると、辰義の表情が優しくなり、とたと仲良くしても何の得もないのに
変わってると言われました。

新造になり、座敷へ向かおうとすると、着付け方がダメだと直してくれる辰義。
他の人には無愛想なのに、七緒だけは構ってきますね〜。

サボった罰として、和助から七緒に稽古をつけるように言われた辰義が、
歩き方を教えてくれました。宝良と比べるとタメになる教え方ですね。(笑)

紅葉狩りは、燈太のお陰で辰義から誘われるという流れに。
最初は短い会話で特に楽しそうでもありませんが、次は淘汰と一緒に来られるといい
と話を振ると、あっという間にのってきましたよ。しかし、宝良の名前を出すと
またしても不機嫌に。宝良ルートをプレイしているので、事情は分かっていますが、
宝良と同じく、辰義も分かりやすいですね。
屋台で蕎麦・茶飯など次々と食べまくっています。もちろん、七緒は最初の蕎麦のみ。
七緒の足が痛いことを察した辰義が、さりげなく休憩を取ってくれます。
基本的には優しいんですけど、不機嫌モードに入るのも早いんだよなぁ。

火鉢に入れる炭火をもらいに勝手場に行くと、明日の食事の下ごしらえを
辰義が一人でやっています。宝良もそうですが、裏方は料理もできないといけないので、
2人とも上手ですよね。攻略キャラが料理上手って、ちょっと新鮮かも。
ちなみに、万珠屋は30人以上いるようです。

和助に頼まれた文の用心棒は辰義となり、酉の市で、淘汰にも熊手を買うという話に。
なぜか、男は大きいものを持ったほうがいいと、辰義がこだわったので、
大きいのを2つ(1つは万珠屋用)購入したのでした。

夜、水を飲もうと廊下を出ると、辰義と遭遇。裏の仕事帰りだったと思われますが、
万珠屋では詮索しないこと、と忠告されてしまいました。
他にも裏事情を知らない人たちが多くいると思うので、暗黙の了解なのかな。

クリスマスのケーキもどきは、食いしん坊の辰義には好評でした。
意外なことに、辰義もプレゼントを用意していました。
藍色のちりめん仕立ての白い小花模様が刺繍された手拭いでした。
誰かのために何かを買うことなんてほとんどないだろうから、
それを選ぶ姿はちょっと微笑ましいですね。

酔っ払った大尽にちょっかいを出されそうになったところで、辰義が助けにきてくれて、
大尽の弱みで脅したり、投げ飛ばしたり。手際の良さや強さも抜群ですね。
愛想がないので、表の仕事より、裏の仕事の方があっていそう…。(笑)

またしても夜に外から戻る辰義と遭遇。夜中にこそこそと嗅ぎ回るな、
本当に疑われてもしかたがないぞ、と忠告されます。
すると七緒が、そんなところから帰ってきた辰義の方が怪しいというようなことを言うと、
なぜか、納得してしまいます。裏の仕事ではないことをしていたのかも?

バレンタインのチョコレートは、普通に喜ばれました。
食べ物をあげると機嫌がいい感じですね。

ある大尽をもてなしていると、辰義が連れの大尽を案内。その時、酒と肴を置いていきますが、
去り際に七緒に、食事や酒に手をつけるな、と。しばらくすると、大尽2人は眠りこけ、
辰義が入ってきました。目的は、大尽の懐の書状でした。こういう手も使うんですね。
ただし、事情の分かってりる面方でないとできないことなので、七緒が協力してくれることで
やりやすいと思っているようです。七緒以外では、白玖しかいないですよね。

夜見世の前に、廊下で燈太と遭遇。兄2人の裏事情を七緒が知ったということで、
嫌いになっていないか聞きに来たのでした。ここで、燈太は協力者なのか聞くと、
辰義が、危ないし小さいからダメだといっている、と。
淘汰としては、一人だけ仲間外れなのが嫌なようです。
その後、辰義からホワイトデーに、桜餅をもらい、一緒に食べました。
その時、燈太を可愛がってくれるのはありがたいけど、あまりくっつかせない方がいい、
というので、理由を聞くと口を濁してしまいました。裏の仕事に関わって欲しくない、
ということなんでしょうね。

ある大尽に、吉乃に似ていると言われた七緒が、廊下で会った辰義に知ってるか聞くと、
何か知っているような感じではありますが、何も答えてくれません。
その時、周防が辰義を呼びに来ました。他のルートより少し早めの登場でしたね。

七緒が清次郎の娘だと分かってから、ゆっくり話す機会がなかったので、
これからも、兄妹としてよろしくね、と言うと、あからさまに拒否されました。
これまではそれなりに優しいところがありましたが、急に態度が変わりました。
そして、どうして、あのふたりの娘なんだ、と。
みんな喜んでくれたのに、辰義だけそうではないと感じる七緒なのでした。

清次郎の看病の合間、庭で子猫に餌をあげている辰義を発見。
一匹の子猫の行動を見て、七緒と同じだ、と。追っ払っても懲りずに
周りをちょろちょろするのが趣味なんだろ、と。

清次郎に認めてもらおうとする七緒を援護するのは、今回は辰義ですが、
これまでの流れだと、それはちょっとないですよね。
攻略キャラが援護するのがお決まりですが、七緒から距離を取りたい辰義が
援護するとは思えないのですが。愛ゆえ?

ある日、燈太に話しかけられました。兄妹の話を聞いた後、ちゃんと話していないので、
お互いに確認をするという流れに。淘汰は、お兄ちゃんたちも好きだけど、
お姉ちゃんもいたらもっと楽しいだろうな、と思っていた、と。
可愛いことをいってくれますね〜。思わず、七緒が抱きしめます。
しかし、この後、淘汰の態度が豹変。身内になったから、芝居は終わりでいいよね、と。
これまでの可愛い演技は、他人用の演技だったということでした。(笑)
意外とはっきりものを言う大人びたキャラだったんですね。
天使のような弟が、まさか小悪魔だったなんて、という表現がいいですね。
そのことを宝良に話すと、大笑いされました。淘汰の演技に騙された人は、
みんな七緒のような反応をするらしいです。
といっても、素の顔を知っているのは、家族と和助・桂くらいらしいですが。
ここで、宝良が、辰やとたが来た時も、すげー嬉しかった、と言っていますね。
一緒に育っていないことがうっすらと明かされています。

この後、完全に辰義に避けられるようになります。
原因は、兄妹だと分かってからだということだけははっきりしています。

大尽が浅野の時、幕府に関する情報を聞くことができ、和助たちに報告。
幕府が京から長州派を追放しようとしているということで、
和助と白玖はすぐに京に向かうことに。
みんなには褒められましたが、辰義だけはそっけないままで、出て行ってしまいました。
それを宝良がフォローしていたら、盗み聞きしていた燈太が出てきて、
辰義を追いかけて、家族なんだから七緒に冷たくしたらダメだ、と。
陰でそれを見ていた七緒は、淘汰には笑顔を向ける辰義を見て、
自分とは一線を引かれていることを改めて思い知らされるのでした。

一方、宝良が清次郎に、なにやら聞きたいことがある模様。
多分、辰義と燈太のことだと思われますが、ここでは明かされていません。

暑さと忙しさで、みんなが疲れているだろうからと、
ちょうど買い物に行こうとしていた燈太と一緒に、甘酒を買いに行くことにした七緒。
仲のいい会話の中で、吉乃は自分を産んですぐに火事で死んでいることを思い出し、
ということは、燈太の母親は吉乃ではない?という考えに。
これは、他のルートでは気付いていそうなことですよね。

この後、辰義に甘酒を持っていった時に、冷たい理由をしつこく聞くと
宝良や七緒とは血の繋がりがないと思わず口にする辰義。
聞き返そうとしますが、部屋を追い出され、聞けず。
誰に聞いたらいいのか分からず、一人悶々とする七緒なのでした。
っていうか、父親に聞けよ〜。(笑)

燈太が喘息持ちだと知った七緒は、周防の診察についていくことに。
辰義の部屋ということで、すごく嫌がられますが、淘汰が喜んでくれたので、
中に入れてもらえることになりました。こういうところも、淘汰の演技というか
気を使ってくれているんでしょうね。
淘汰は小さい頃に、一度、呼吸困難で危険だったことがあったため、
それ以来、辰義の頼みで、定期的に診察しているとのことです。
そういうこともあってか、辰義は周防には素直に会話していますね。

その後、辰義からはっきりと、自分と宝良は血が繋がっていないこと、
宝良と燈太はそれを知らないこと、清次郎と吉乃の血縁者は宝良と七緒だけであること、
まで聞き出すことができました。ちょっと複雑なことになっていますね。
宝良と辰義が同じ年齢だとしたら(双子と設定するくらいだから)、
辰義と燈太が兄弟でないことは宝良も知っていそうですが。
七緒は、本当の兄弟でないという理由で、自分だけではなく、
ずっと一緒に暮らしていた宝良までもが拒絶されることが分かりません。

ある夜、辰義が抜け穴を通って出かけるのを目撃した七緒は、好奇心もあって、
追いかけていくことに。街外れの小料理屋に入る辰義。そこには、見た目が怖い男が2人。
絡まれているのかと勘違いして、思わず飛び出してしまうのですが、
逆に、七緒が絡まれてしまいます。こういうところは思慮が浅いですね。(苦笑)
結局、辰義に助けられる流れに。嫌いなら、放っておけばいいと思いますが、
どこか、嫌いになり切れてないところがありそうです。
辰義は七緒が尾行していたことに気付いていました。

8月半ば過ぎ、八月十八日の政変が起こりました。戻ってきた和助たちから、
事情を聞く仲間たち。七緒の情報収集のお陰で、被害は最小限で済んだとのこと。

ある日、縁側に一人でいる燈太と出会い、夕方まで休むように辰義に言われた、と。
それで、暇つぶしに絵を描こうとしていたところでした。淘汰に誘われて、
絵のモデルをやったり、一緒に絵を描くことに。
ここで、淘汰は水墨画が上手なことを知ることに。
後で辰義が来て、物心つく頃から絵を描いていたことが分かります。
万珠屋は忙しいし、大人のための場所なので、そうやって一人遊びをしていたんでしょうね。

七緒が絵を描いていると、淘汰が眠ってしまい、淘汰に用事があった辰義が登場。
ここで七緒に、家族でないと分かってもどうして寄ってくるのかと聞いてきました。
仲良くなりたいからと答え、辰義が嫌いでも好きになってもらえるように頑張る、と。
すると、「あんたが嫌い」ではなく、「あんたが憎い」と言うので、
傷つけるような酷いことをしたのかと聞き返すと、吉乃の血を引いているから、と。
七緒が避けられる理由が、母親にあったことが判明。しかし、それならなぜ、
清次郎と親子になったのかという疑問が増えました。

ある夜、辰義が庭で、一人の男と密談している現場を目撃します。
会話は幕府側の内容で、相手の男は情報屋であろうことは分かります。
そこから、辰義が万珠屋の情報を馬腹に流している、という仮説が…。
辰義を信じたいがために、本人に聞くと、薬で眠らされ、拉致られました。

目覚めた場所は、土蔵のような場所。外は夜で、手を縛られています。
誰かに助けを求めますが、反応はなく、特遊郭から離れた場所であることだけは
何となく分かりました。そこに、食事を持ってきた辰義が入ってきました。
七緒をすぐに殺さないのは、宝良を傷付けるために利用できそうだから、らしいです。
そして行ってしまいました。一人残された七緒は、食べる気にはなれず、
心細さを紛らわせるかのように、小窓に来た小鳥にご飯粒をあげています。

食事を運ぶ以外は辰義は姿を見せず、一人きりで過ごす七緒は、
精神的にも肉体的にも追い詰められて、徐々に衰弱。
食べないことに呆れる辰義を説得しようとしますが、清次郎が襲われた事件は
自分が手引きをしたことを聞かされ、愕然とします。
そして、恨むなら、自分を産んだ吉乃を恨め、と。七緒にとっては、恨む相手ではないので、
恨めない、というと、じゃあ、俺を恨んでもいい、と。こういう状況で、
誰かを恨まずに入られないだろうということですが、まさに、辰義の心を表していますね。
辰義が七緒の死を望むのならそれでもいいという七緒に、意外そうな顔をする辰義。

ここで、辰義が過去を話してくれました。幕臣の父親は、武士として強く、
剣の腕も立ち、自分にとっては自慢だったこと、訪れた遊郭で吉乃に一目惚れし、
家に帰らなくなったこと、待ち続ける母親の心は病み、間男に身体を許し、
長い夜を耳を塞いで過ごしていたこと、それでも父親を愛している母親は
吉乃への恨み言を繰り返していたこと、三月後、父親に浮気がバレて、
母親が殺されそうになり、家を出てしまったことで、捨てられたと思ったこと、
父親が吉乃の身請けを申し入れたら、途中で誰にも身体を開かない花魁として
有名だった吉乃の妊娠が発覚し、激昂した父親が問い詰めたが相手が分からず、
やがて、女の赤子が生まれたこと、吉乃が子を産んだことが父親の耳に入り、
出産の数日後に、怒りで遊郭に火を放ったこと、父親が公開処刑され、泣きながら見ていたこと、
子供の消息は調べても分からず、大火で死んだと思っていたこと、
父親の死からしばらく後、母親は淘汰を産んですぐに死に、
世話をしていたという男が母親の訃報と燈太を渡しに来たこと、
多分、それが淘汰の父親だったのではないかと思っていること、まだ家族がいたことが嬉しかったこと、
父親が違うことで、罪人の血が燈太に入っていないのは良かったと思ったこと。
これが、辰義が知っていること全てです。

七緒が生まれるのを防いだとしても、宝良が先にいたということになるので、
その出産は誰にも気付かれなかったのか、と聞くと、遊女になる前に生まれたのかも、
と辰義もあいまいな返事しかできないようです。
辰義の話を聞いて、辰義がどれだけ苦しく、悲しい思いをしたかを考え、涙を流す七緒。
自分のために泣く七緒に、無意識に涙を拭う辰義。本人もビックリしています。

別の日、万珠屋の状況を聞くと、見世はちゃんと機能しているが、
みんなが七緒の心配をしていることを教えてくれました。
七緒の足元に鳥の羽根が落ちているのを見て、七緒が寂しくて小鳥に餌をやっていることを
知った辰義が、食事の時だけは一緒にいてくれるようになります。
次からは自分の食事も持ち込んだり、七緒の好きなものを作ってくれたりと、
何だかんだで気を使ってくれています。

七緒は、そんな優しい辰義に復讐をやめさせたいと思い、憎いのは清次郎・宝良・七緒の
3人だけなのに、万珠屋を裏切る理由を聞くと、万珠屋を崩壊させることが自分の目的だと告白。
万珠屋の裏切りが露見し、首謀者の清次郎が公開処刑される姿を宝良に見せれば、
自分と同じ気持ちを味わわせられる、と。でも、宝良も七緒も好きで吉乃の子に生まれてきた
わけではないから、宝良と七緒は、生きていることに堪え切れなくなった頃、
自分が殺してやる、と。う〜ん、病んでるなぁ。(笑)
でも、その後の話で、突然やってきた七緒が急に吉乃の子だということが分かって、
計画というか自分の気持ちが揺らいでいるようなことを口にしていますね。
七緒だけは助けてもいい、という感じです。
後で分かりますが、宝良と同じ時に出会っていたら、間違いなく、
七緒も憎まれる対象でしたが、そうと知らずに出会い、七緒が一生懸命に
面方になろうと努力しているのを見て、好意を持ちつつあったため、
憎みきれないということです。宝良は、七緒と似たタイプで、やたらと家族や兄弟を強調して、
逆にそれが辰義を苦しめていき、憎しみに変わっていったわけです。

辰義の苦しみを取り除いてあげたいと思う七緒に対し、今更止まれない、
どうして嫌いになってくれないのか、とちょっと切なげな辰義なのでした。

そんな話をしても、一緒に食事をしてくれたり、運動した方がいいと外に出してくれたり、
辰義の気持ちが揺れているのがすごく分かります。
自分のことを打ち明けたのは七緒だけだし、責めも軽蔑もしないのも七緒だけだ、と。
それでも憎しみを消せずにいるのが分かり、ひとりで苦しまないでと言うと、
抱きしめられました。そうですね、ひとりで苦しんでいたからこうなっちゃったんだね。

宝良と辰義が双子だという設定は、清次郎が辰義たちの事情を話さずに、
宝良には、療養のために離れて暮らしていた兄弟が戻ってきたという嘘をついて、
本当の兄弟として育てようとしたため、歳が近いということで、
宝良が勝手に双子だと決め付けたらしいです。宝良らしい、ですね。
ちなみに、復讐が叶ったら、淘汰には、自分たちの本当の両親は昔に亡くなったけど、
立派な人だったと話すつもりとのこと。

この後、七緒が風邪を引いて体調を崩しますが、最初は辰義に心配かけずに、
寝て治してしまおうとするのですが、1日寝ても治らず、壁の冷たさを気持ちよく感じながら、
転寝してしまったところ、夜に辰義に発見され、ものすごく心配され、怒られます。
あんたも自分を置いて死んでしまうのか、それが辰義にとっての恐怖だったんですね。
復讐を果たしても、その後、一緒に暮らせる家族がいなくなってしまっては、
意味がないと感じているのかもしれません。だから、燈太のことも、必要以上に
過保護になっているのかと。

自分のはただの風邪だから寝てれば治るというと、布団の中に寝かせて、
自分も入り込んできて、後ろから抱きしめる形で暖めてくれます♪
ここまでは、恋愛対象として意識していなかったので、全然甘くなかったのですが、
ようやく、恋愛モードに入りそうですよ〜。(笑)

目を覚ますと、辰義が大きな荷物を持ち込んで戻ってきました。
そして、全部終わらせて、必ず迎えに来るから、と。
このままでは、七緒がまた具合を悪くすることを心配して、
さっさと目的を果たしてしまおうという考えです。
必死で呼び止める七緒でしたが、辰義は行ってしまいました。
荷物は、しばらくの間、辰義が来られないことを物語っています。

一睡もできずに朝を迎えると、鳥の羽ばたきの音の後、倉間が登場。
七緒の居場所は、七緒が餌をやっていた小鳥から聞いたそうです。
神使の割には、普通の手段を使ってきましたね。(笑)
犯人が辰義だということにも、感付いています。だったら、辰義の後を追いかければ、
居場所がすぐに分かったんでは…。ま、いいか。

辰義の待っていてという言葉を思い出しつつも、辰義を止めるために、
倉間と万珠屋に戻る七緒。みんなが心配して駆けつけてくれましたが、
その中で、清次郎が一番心配していたようです。
倉間のフォローで、誰かに閉じ込められていたことは知られてしまいますが、
まだ、本当のことは言えず、とりあえず、自分の部屋で眠ることに。

翌日、清次郎が幕府に捕まったと桂から聞かされ、呆然とする七緒。
七緒の願いも虚しく、辰義の密告はされてしまったわけです。
そして、密告者が辰義だということも桂からバラされました。
辰義の様子がおかしかったので、動向を探り、尻尾を掴むところまではいったが、
先手を打たれてこうなった、辰義のことは、和助が捕まえに向かっている、と。
ここで七緒が、辰義から聞いた過去をみんなに話し、
宝良は、自分が辰義を苦しめていたことにショックを受けます。

ベストエンドは、ここで、辰義が和助に連れて来られ、
周防が真実を話すという流れになりました。
まず、宝良は吉乃の子ではないということです。
これには、辰義や七緒だけでなく、宝良もビックリ。
以前、辰義のことを清次郎に聞きに行くシーンがあったので、
それも聞いていたのかと思っていましたが、清次郎は二重のショックを与えたくなくて、
宝良の母親のことは言えなかったようです。

ここから、清次郎と吉乃の話に。幼馴染だった2人は次第に惹かれ合っていきますが、
それに気付いた時には、吉乃は花魁となっていたためそれが許されず、
人目を忍ぶ恋となってしまったこと、花魁は好きでもない男に体を開かなければ
ならないため、覚悟を決めた吉乃は、清次郎に水揚げ(最初の男性)を頼んだこと、
最初、清次郎は断ったが、吉乃の強い願いで水揚げをしたこと、
しかし、それで吹っ切れた吉乃は、体を開かない花魁として有名になったこと、
そんな吉乃に興味を持ったのが辰義の父親だったこと、
運命だ思って辰義の父親の身請けを受けることを決意したら、吉乃の妊娠が発覚したこと、
その妊娠はたった一度の清次郎との関係でできたもので、どうしても産みたかったこと、
誰にも知られずに産もうとしたら、辰義の父親に知られてしまったこと、
宝良は大火で死んだ花魁の子で、自分のせいで孤児となった責任を感じて、
清次郎が引き取ったこと、辰義の父親が吉乃を身請けするために作った莫大な借金を
肩代わりし、辰義が売られずに済むように引き取ったこと。
これが全てなのでした。最後の部分は宝良ルートで明かされていることでしたね。

これを聞いた辰義は、宝良には自分が恨まれる側だった、とショックを受けています。
それを聞いた周防が、どんな罪でも、償いをするのは犯した本人だから、
子供が償う必要はない、と。いいこと言いますね、周防先生。
その場に膝をつく辰義に、もう、誰も恨まなくていいんだよ、
辰義も幸せになることが清次郎や両親の望みである、という七緒。
泣きそうな顔の辰義が、清次郎が捕まってしまったから、取り返しがつかない、と言うと、
過ちを犯したと分かっているなら、今からでもやり直せると力説する七緒。

はい、ここで和助に褒められました〜。(笑)
これから、清次郎奪還作戦が始まります。
幕府で権力のあるお偉方夫婦を、営業停止中の万珠屋に招待して、懐柔するという作戦です。
清菊、白玖、朝葵の粒揃い3人が懐柔するのだから、あの手この手で楽勝です。(笑)
途中で、予想外の浅野の乱入がありましたが、これが後押しとなり、
清次郎は無事に戻ってくることができました。

戻ってきた清次郎に、辰義が何か言いたげだったので、七緒が背中に手を当ててあげると、
自分が密告したことを告白し、謝るのでした。何でもするという辰義に対し、
清次郎が切腹できるのか、というと、命ずるのならやる、と。
しかし、親が我が子に切腹を命じるわけがないだろう、と自分が父親であることを主張。
それより、辰義を苦しめていたことを謝罪され、抱きしめられたので、
辰義は大声で泣き出してしまったのでした。これで、憎しみの連鎖は終了。

この後、幕府側には辰義が責任を感じて切腹したということになっているので、
和助の提案で、長州藩の藩庁がある萩(山口県)へ行くことに。
条件は、長州のために働くことですが、辰義は必ず役に立ってみせる、と。
江戸(東京都)からは遠いので、会えなくなると感じた七緒は、
自分が辰義を好きだと気付き、悲しくなってしまい廊下へ。
追いかけてきた辰義が、一緒に来て欲しい、と。
抱き締め合って、一緒に行くことを決意した七緒。
それを倉間と宝良が見ていました。宝良は妹の七緒がいなくなることを寂しがり、
手を握ってきますが、辰義が、その手、早く離して、腹立つから、
あんまりべたべた触らないで、と。(笑)
このままずっとここで暮らしていたら、いい兄弟になっていったかもしれませんね。

他の人たちにも七緒も一緒に行くと報告。それは了承されましたが、
燈太をどうするかということになり、危険なところに連れて行けないと辰義が言うと、
和助が、もう一人立ちできてるし、ここには俺たちがいる、と。
そこに、燈太本人がやってきて、宝兄がいるから大丈夫だし、
もっと仕事を覚えて、万珠屋を支えていけるように頑張から大丈夫だ、と。
そして、2人は次の日に旅立つことになったのでした。

ストーリーは、上手いことまとまりましたね。途中で、辰義が七緒に心を許し始める
あたりなんかは、ちょっとキュンとしますが、それ以外は、恋愛要素が薄かったのが、
残念なところでしょうか。でも、物語自体は他のキャラよりインパクトがありました。

ノーマルエンドは、和助に連れられた辰義が七緒を見て、どうしてここにいるの、
待っていてって言ったよね、と怒りの追求。
間に入った周防が、君の気持ちは分かるけれど、君は僕たちの気持ちを考えたことが
あるのか、と問います。復讐をやめて欲しいという七緒の気持ち、
兄弟として一緒に育ってきた宝良の気持ち、最愛の人を亡くし、
彼女を奪った男の息子を引き取った清次郎の気持ち。
周防としては、辰義の気持ちも分かるが、辰義の父親の借金を、
長い年月をかけて返した苦労を知っているだけに、言いたかったようです。
初めて聞かされた真実に、顔色が変わる辰義。続けて、周防が説得しますが、
辰義は信じようとしません。和助にも怒鳴られますが、辰義は七緒の手を掴んで逃走。
意外な展開になってきましたね、ちょっとワクワクしてきた〜。(笑)

街へ逃げ、追いかける和助たちを振り切った2人。
七緒が万珠屋へ戻って謝ろうと説得しますが、こんなことなら、売り飛ばされて、
七緒とも出会わず、復讐のためだけに生きられた、と。
まだ何かしそうな辰義に、何をするのか教えてと言う七緒。
すると、辰義は七緒が一緒に来てくれるなら、もう何もしないと約束する、と。
信じるか信じないかは、あんた次第、ということで、絶対ではない約束です。
拒絶すれば、辰義はまた罪を犯すだろうから放っておけない、
だからといって逃げてもことが解決したことにはならず、
清次郎が戻って、万珠屋が平和になる保証もない、
何も知らない淘汰のことも思い、七緒は何も言えなくなってしまいます。
そんな七緒の優しさを知っていた辰義は、俺が決めると優しく微笑み、
薬で七緒を眠らせるのでした。七緒自身も、強引な方が自分が傷付かずにすむと
安心する気持ちがあるようです。

半年後、手を繋ぎながら、天の川を見上げる辰義と七緒。
七緒には、今いる場所がどこなのかも、万珠屋がどうなったのかも分かっていません。
辰義が言ったように、彼が復讐しないように見張るという名目で、
傍にいられれば、いいと思っています。
ん? 次の辰義のセリフ…、ちょっと怖いことになってます。(笑)
「次は、満月が出た頃にまた家から出してあげる」
本人も了解の上での、監禁状態エンドでした…。これがノーマル?
七緒が辰義を隙という意味ではノーマルですが、言動はバッドでは…。

バッドエンドは、和助に連れられた辰義が七緒を見て、どうしてここに、
と絶望と恐怖の顔を。待っていてくれなかったことに怒って、
和助の手を振り切って、逃げてしまいました。
全員で追いかけますが、夕方になっても発見できず。
一度、見世に戻ることになりましたが、周防が七緒に誤解だというので、
七緒がそれを聞こうとしますが、本人に直接話したいから少し待って欲しい、と。
見世に戻り、30分後に和助の部屋で、清次郎を助ける作戦を考えることに。

自分の部屋に戻り、辰義の傷付いた顔を思い出す七緒。
自分が土蔵で待っていなかったから、辰義を傷付けたと思いながら、
疲れで眠ってしまい、目が覚めると、部屋が炎に囲まれて出られない状況に。
窓の方から辰義が現れ、助けに来た、と。
考える暇もなく、辰義に抱きつくと、薬で眠らされてそうになります。
その最中、他の人たちも薬で眠らされていることを知らされます。
やわらかく微笑むという表現が怖いですね〜。
燈太のことを聞くと、淘汰には苦しまずに先に逝ってもらった、と…。
そして、淘汰と同じ方法、といっても、七緒はまだ完全に眠っていないのですが、
七緒が辰義に首を絞められてしまいました。
逃げたと分かった時時、恨むべき人だったと思ったけれど、
裏切られても、大切な人でもあった、と告白。
そして、自分もすぐに行くから、今度こそ、一緒にいよう、
二度と裏切らないように、二度と逃げないように、俺の手の中に閉じ込めてあげる、と。
いや〜、死んでから、大人しく俺を待っていて、と言われてもねぇ。
多分、他のみんなが恨み言を言うに違いない。
見事なまでのバッドエンドになりましたね。(笑)
このルート、あまりにもインパクトが強すぎて、他のキャラのエンドが霞んじゃったかも。

・倉間楓ルート

第一章の七緒が倒幕派の仲間入りするところまでの大筋は同じです。
違う部分だけ記載しておきます。

禿の初日、わざわざ見に来てくれた倉間にすごく綺麗だと褒められました。

倉間は万珠屋の人間ではないので、会いたいと思っても会えない人なのですが、
七緒に会いに、最近はよく来ていると言っていますね。
ここで、危ないことしたらダメだよ、と釘を刺されます。
七緒には何のことやら、ですが、万珠屋の裏事情を知ってのアドバイスですね。

朝、着物の手入れをしていたら、和助と商談に来た倉間が登場。
着物の手入れの正しいやり方を教えてくれました。
密着されての指導にドキドキしていると、気付かれちゃいましたね。

新造になっての初大尽は、倉間でした。最初から、可愛いだの綺麗だのと
褒めちぎってくれるので、七緒は冗談お世辞かと思っていますね。
でも、今回はちょっと本気モードもチラッと見せてます。
その後に誤魔化しちゃうから、なかなか本気に辿り着かないんですけどね。

倉間からの稽古は「色気」。当時から練り香水というのはあったんですね。
体温の高い場所につけると効果的ということで、首元に塗ってくれました。
七緒にはまだ早いということで、次は上級者用の「ちら見せの色気」です。
足を崩すフリをして、着物の裾をちょっとだけ捲くっておくそうです。
こちらは、教えて練習させておきながら、やらなくてもいい、と。
今回の授業料として、倉間が楽しんでいただけでした。(笑)

紅葉狩りは倉間から誘ってくれ、紅葉を見ずに七緒ばかり見る倉間。
和助との出会いを聞くと、あまり詳しく覚えていない、と返ってきました。
吉乃以外の人間にはあまり興味がなかったということなのかな。
七緒の話になり、制服のことを話しています。
未来から来たということは話せないので、一部分だけなのですが、
本当は、倉間は知っているはずなんですよね。
今回は江戸前寿司を食べますが、現代の握り寿司と違い、握り飯くらいの大きさで、
ネタに味がついているので醤油はいりません。
ここではちょっと汚いので語られていませんが、手づかみで食べた後、
暖簾で手を拭いて帰るのが当たり前だたようで、暖簾が汚れているほど、
多くのお客さんが食べた証拠で、美味しいとされていたとか。
っていうか、人が拭いた暖簾で手を拭く方が嫌なんですけど。(笑)

昼見世の休憩時、倉間から寄せ木細工を見せられました。
箱根のお土産でも有名な横や縦に引いて開けるカラクリ箱ですね。
江戸では、開けられたら恋愛が成就するお守り箱として人気なのだとか。
帰り際に、少し大きめの寄せ木細工をくれました。
七緒の恋愛が成就するように、という倉間の思いが込められていますが、
倉間ルートなので、本当は自分がその対象でいたいと思っているんだろうなぁ、と思うと、
ちょっと切ない気もしますね。

和助からの頼まれた文の用心棒は、当然、倉間。
酉の市では、金魚すくいをしました。金魚を見て、遊女と似ていると言う倉間。
綺麗な姿をしているのに、金魚鉢の中でしか生きられない、決して自分の意志だけでは
外の世界に出られない、と。まるで、吉乃のことを思い出しているかのようです。

昼に庭に出てまどろんでいると、空に自分を江戸に導いた鳥の姿を見たような気が…。
自分の部屋に戻る途中で、ふらふらしている倉間と遭遇。
ただの寝不足だといっていますが、裏では何をしているんでしょうね。
七緒が水を飲ませてあげたら、お礼だといって手の甲にキス。
七緒が倉間に惹かれていくのに時間はかからなさそうですね。

クリスマスのケーキもどきは喜ばれ、倉間からも赤色の巾着をもらいました。
この時、七緒がクリスマスのことを話したわけでもないのに、知っていましたね。
商人だから、いろいろなところで情報を得ているようですが、
現代で知ったと考えるのが一番しっくりくるかな。

大尽が倉間の時、それぞれの話になりました。
倉間は休みがあるのかとか、七緒の茶道の師匠が祖父だったとか。
倉間の故郷はどこかという問いには、色々な景色を見てまわっているから、
昔いたところなんて忘れちゃった、と答えますが、さすがに苦しいですね。
倉間は商人の仕事が好きだそうです。特に、仕入れが好きだとか。
後は、七緒としゃべる時が好きだ、と。これは本心なんでしょうけれど、
やっぱり、からかっていると取られてしまっています。

夜、廊下に出ると、屋根の上に倉間の姿が。ハシゴも見当たらないので、
どうやって登ったのかと聞くと、飛んだんだよ、と。冗談じゃないんですけどね。(笑)
この時の倉間を、七緒は月に吸い込まれて消えてしまいそうな儚さを漂わせていると
表現しています。

バレンタインのチョコを倉間にあげると、ヴァーレンのチョコと表現。
もっと詳しくて、ヴァレンティヌスが愛のために殉教した日を称えているんだとか。
そして、本命か義理かと聞かれます。やっぱり、情報源は現代で決定ですね。
この時の七緒は、どちらかというと義理ではありますが、チョコは倉間しかあげていないので、
半本命ともいえるのかな。

昼見世前、倉間に商談の手伝いをして欲しいと頼まれます。
幕府の偉い人が欲しがっていた水墨画を、本人と交渉して、
本人の手を煩わせずに仲介役になる、という流れです。
幕府に恩を売っておけば、万珠屋のためにもなるということを後から知ります。
2人になった時、また七緒の話を聞きたがります。七緒と言葉を交わせるのが
いつも嬉しくてたまらない、と言っていますね。
倉間が気になっているのは、添い遂げたい人がいるかどうかのようですね。

ホワイトでーには、倉間からマシュマロをもらいました。
ちなみに、日本でマシュマロが製造・販売されるようになったのは、
1892年(明治25年)だそうなので、今回はレシピを入手して自分で作ったのか、
異国人につてのある人からもらったのかということになりますね。

ある座敷で、吉乃に似ていると言われ、清次郎に聞きに行くと、倉間もいます。
2人に聞くと、2人ともに反応が…。清次郎から、芯の強い女性だったこと、
何度も会ったことがあることを聞くと、突然、倉間がまだ清次郎に用事があったと
会話を中断させてしまいました。どうしたんだろう。

最後の大尽を送った後、商談に来ていた倉間と遭遇。
父親が分かり、表情が明るくなったと言っています。
そこで、七緒が母親の形見の簪を挿しているのを見て、それ、懐かしいな、と。
うっかり、過去に思いを馳せてしまったんでしょうね。この後は、上手いこと
七緒と江戸で出会った時に簪を拾ってあげたことに摩り替えていました。

別の日、朝からお酒の臭いをさせている倉間と出会いました。
和助と白玖と飲んでいたら、和助が絡み酒になってしまい、帰れなくなったらしいです。
心配する七緒に、大丈夫だと首を振ったら、気持ち悪くなってしまい、
水を持ってきてもらうことに。神使でも、人型になると人間と同じ症状が出るのかな。
夜見世に大尽としてやってきますが、周防を伴ってきました。
周防が憔悴していたようだったから、気を利かせて誘ったらしいです。
その理由は、江戸では死に至るとされている麻疹に悩まされていたからでした。
現代なら、予防法としてワクチンという方法が取られていますが、
さりげなく、治療法は見つからないかもしれないけれど、予防法なら見つかるかもと
周防が元気が出そうな方に話を振っています。これで、周防がやる気が出て、
すぐに帰っていってしまいました。

清次郎の看病の合間、二階から倉間の姿を見て、勝手場に向かう七緒。
倉間は、七緒に十辺舎一九や葛飾北斎の原本を見せに来てくれたのでした。
世間では複写は多く出回っていますが、原本は一つなので、
とても貴重な代物ということになります。だから、見せるのは七緒だけ、と。
情報が漏れて、盗まれたら大事ですからね。

清次郎に認めてもらうシーンでは、倉間が援護に。
絶対に彼女を守るという倉間の強い意志が見られます。

万珠屋に来て1年以上が経った夜見世の時、宝良に顔色が悪いと指摘されました。
清次郎の事件があってから、ひとりで寝ていると漠然とした不安で眠れないようです。
そんな時、大尽が倉間だったので、休ませてもらえ、と。
他ルートでも、面方を休ませてくれる(気を使わなくていい)大尽の倉間は
大人気とありましたね。
七緒の様子を察した倉間が、膝枕で七緒を寝かせたので、恥ずかしがる七緒。
最高のシュチュエーションなのに…。(笑)
七緒のいたところではどうやって涼んでいたのかという話になり、怪談話を持ち出すと、
倉間が乗り気になり、顔を近付けて、ふたりで「百物語」をやろうということに。
そこに、宝良が飛び込んできて、新造に手を出すのは規則違反だ、と。
完全に勘違いをしているのですが、倉間が面白そうにからかい始めました。(笑)
宝良が騒ぐので、鈴音がやってきて、ネタバラシ。
夜見世が終わった後、4人で百物語をすることになりました。
宝良は超怖がりなのですが、怖くないフリをするので、面白いですね。
倉間の話では、怪談対決で、倉間が怪談話をして、その後、宝良がひとりで厠に行けたら、
宝良の勝ちというものなのですが、小声で念仏を唱えているらしいです。
いや〜、宝良、面白すぎ。

さて、怪談話の始まりです。蝋燭を1本立てて、それが消えるまで話を続けることに。
最初は、超ビビッている宝良から。厠に住む妖怪が、用を足そうとすると
下から引きずり込もうとするから、夜中に厠へ行くのは禁止されている、と。
みんなが、それで? という顔で宝良を見ると、話はそこで終了。
鈴音に、怖くも面白くもないと、バッサリ切られました。(笑)

次は、七緒。皿屋敷の話を始めると、宝良以外は知っていて、終了。
皿が足りないという怖い話だと説明すると、何で皿が足りないと怖いのかと
しつこく聞く宝良なのでした。

次は、倉間。江戸の名家の娘・お駒が近くに住む男に懸想されますが、求婚を断り続けると、
お駒の周りに付き纏うようになり、お駒は酷く参ってしまいます。
そんなことが続いたある日、川辺を歩いていたお駒のもとに、自暴自棄になった男が現れ、
「ザクッ!!」
お駒は片側の手と足を男に切り落とされてしまい、残りを川に投げ捨て、
どういうわけか、手足だけを持ち帰ったそうな。それ以来、その河原に生える葦には、
片側にしか葉が実らないのだとか、まるで、お駒のように。
さすがに全員がビビリましたね。これは「片葉の葦」というお話です。
男がその後どうしたのか、どうして片方の手足だけを持ち帰ったのか、というところが不明なので、
オチが少々弱いのですが、殺人話は怖いですね〜。

次は、鈴音。怖い話はないけど、興味深い話をしてくれました。
それが、近くの神社に烏天狗が住み着いているというものです。宝良の情報では、
烏天狗ではなく、孔雀らしいです。神社の守り神で、見るとご利益があるとか。
以前から、倉間という苗字が「鞍馬天狗」から取ったのかなと思っていましたが、
烏天狗からだとしたら、あながち間違ってはいなかったかもしれませんね。
すぐに予想がつきますが、倉間はそこの神使だったんですね。

宝良が鳥を見たというので、鈴音が今から行ってみよう、と。
売り言葉買い言葉で、宝良が肝試しをしてもいいくらいだと言い出したので、
肝試しをすることになりました。
その直後、蝋燭がふっと消え、部屋が真っ暗に…。
ちょっと怖くなった七緒の背後から倉間が抱きかかえる形に。
実は、倉間の着物が蝋燭に当たって消えてしまったのをいいことに、接触してきたのでした。
蝋燭に火をつけると、宝良が後ろの方で丸くなっていた模様。(笑)

神社で、倉間・七緒、宝良・鈴音の2組に分かれて、競争をすることに。
宝良のもう一つの目的は、七緒に兄の威厳を見せることらしいです。
途中で、倉間がまだ小さな楠を見つけ、この木の側に何か埋めようという話に。
倉間が持ってきた商品の中から、七緒が黒地に桜の花びらの絵の櫛を選びます。
そして、倉間が櫛をあげたという事実は忘れないで欲しい、と。
あ、私は知ってます、櫛を送る意味! ネタバレは、ラストにしておきますね。
そして、未来の七緒に届きますように、と櫛を埋めるのでした。

結局、肝試しは、途中で鈴音に脅されて逃げ出した宝良たちの負けでした。
最後に戻ってきた宝良が、泣きそうな顔で七緒に抱きついてきたので、
倉間がべりっと剥がしてくれます。剥がすって…。(笑)
倉間がダメ押しで、宝良の後ろに人が、と脅してみんなが笑ってしまったため、
凹んで先に戻ってしまいました。鈴音が追いかけてくれたので、帰りはまた2人に。
そこで、あの神社には本当に守り神がいて、毎日参拝すると願いを叶えてくれる、
多くの人に教えると守り神が大変だから、七緒にだけ教えちゃった、と倉間。
それ以降、七緒は毎日参拝するようになります。

夏のある日、夜見世の前に、庭で昔のことを思い出す和助と遭遇。
自分がここに来るきっかけとかを思い出していたようですが、今は秘密らしい。
倉間のことが知りたいと思ったことを指摘され、読唇術が使えるのかと聞くと、
七緒のことなら誰よりも知ってる自信がある、と。
続けて何か言いかけますが、教えてくれず、顔を近づけてくる倉間。
七緒は、驚いてドキドキしながらも、嫌ではないと思っています。
寸前で何もしなかったら、いつの間にか涙を浮かべていたようで、
倉間がビックリして謝ってきました。
別れた後、一人になった倉間が、こんな気持ち、許されないのに、と。

数日後、神社にお参りに行くと倉間が出現。
ちょっとぎこちない2人ですが、倉間から謝り、七緒も泣いたことを謝ります。
七緒の願いが、倉間を含めた万珠屋のみんなの幸せだというと、
それだけじゃないじゃないでしょ、と指摘する倉間。
実は、未来への帰り方もお願いしていたのでした。でも、本当に帰りたいと
思っているわけではなく、一応、方法があるなら知っておきたい、くらいのようです。

その日の夜見世の前、勝手場で興奮した和助と遭遇。
ようやく、薩摩が動き始めたと嬉しそうに七緒の首に腕を絡ませる和助。
ちょうどそこに倉間がやってきて、表情が凍りつきました。
さりげなく、七緒が和助から離れようとしますが、離してもらえず、
倉間が怒った顔で引き剥がしてくれましたが、その後、目を合わせてくれません。
大尽を見送った後、やってきた倉間にその理由を問います。
自分が何かしたのだったら直したいという七緒に、今度は謝る倉間。
和助に嫉妬していたわけですが、それを嬉しいと感じる七緒。
自分が倉間にとって特別だと感じたからです。その後の行動はドキッとしますね。
七緒の額にキスした後、左手で目かくしをして、首筋に後をつけるようなキスを。
痣が消えるまで面方としての自覚の話を何度も思い出すだろうし、
痣が消えても、何度も思い出したことは忘れないだろう、と。
でも、倉間が一人になると、やっぱり、やったことを反省しています。

七緒と鈴音が風通しのいい座敷で涼んでいると、宝良と淘汰がご飯だと呼びにきます。
その直前、辰義が大門の方へ歩いていき、七緒だけがその後を幕府の人間が
ついていくところを目撃しています。このことは、後の伏線としては想像ということで
終わってしまうので、少し残念ですね。

神社の参拝で戻ってくると、清菊・鈴音・白玖などが倉間から反物を買っています。
残り物の中に自分の好みがなかったのですが、みんながいなくなってから、
倉間が白と淡いピンクのグラデーションの反物を取り出して、プレゼント。
お礼に、仕立てた着物を一番に見せる約束をしました。
この頃には、七緒は自分の気持ちに気付いていますね。

雨が降りそうな日、参拝をしていると、倉間がやってきます。
よく神社で会うので、家は近くなのかと聞くと、通り道だと答えましたね。
途中で雨が降り出し、倉間が持っていた傘を2人で差して帰ってきます。
万珠屋に戻ると、倉間の肩が濡れていることに気付きます。
この時、自分は七緒を護らなくてはならないから、というようなことを言ったので、
七緒には、それがまるで義務であるかのように聞こえてしまいました。
倉間が帰った後に宝良が、倉間は変わった、前はわざわざ女を送ることはなかった、
七緒がきた時からずっと特別扱いをしているな、と。

翌朝、見世が休業するという事態が発生。桂に話を聞くと、京の攘夷派が追放されたこと、
万珠屋が長州者を囲っているという噂があることを聞かされます。
この後、ピリピリした和助にも遭遇。さらに、その後で倉間と話し、
和助のために何かできないか、と言うと、困っている人は他にもいるのに、
どうして和助なのか、と。七緒としては、万珠屋の指揮をとっているのは和助だから、
それくらいの意味で言ったつもりだったのですが、倉間には引っかかっているようです。

何もできずにいると、勝手口から倉間とぐったりした和助が戻ってきました。
咳き込んでいるので、このあたりから、労咳が発症している模様です。
和助の部屋に連れて行き、寝ていられないという和助を説得して、
和助が早く復帰できるように看病すると言うと、倉間が部屋から出て行ってしまいました。
和助が、悪いことをしちまったな、と。今の倉間が七緒を見なかったことを指摘し、
普段は、七緒が背を向けている時は穴が開くくらい見ていると教えてくれました。
和助の目には、2人が恋仲だと見えているようです。七緒が倉間が本当に自分を好きなのか
というようなことを和助に聞くと、互いに気付かないフリをしているのか、と。
倉間は、愛想はいいが、人と距離を取るところがあり、不思議な存在だったけれど、
七緒が来てから、少しだけ倉間が理解できるようになったそうです。
人一倍独占欲が強くて、子供っぽいところが分かってきたらしい。

その後、倉間を追いかけると、宝良が切羽詰った様子で中に戻れ、と。
腕を怪我していますが、転んで木にぶつかっただけと誤魔化されました。

翌朝、役人たちがやってきて、宝良が吉村家に忍び入っていた、と。
宝良の密偵行動が幕府にばれて、捜査の手が入ったのでした。
不安と恐怖で胸が押しつぶされそうになった時、目の前が真っ暗に。
次の瞬間、自分の部屋で寝ていました。そこに桂が呼びに来て広間に来るように、と。
宝良が連れて行かれた話だと思っていくと、廊下で本人と遭遇。
昨夜、忍び入る予定だった吉村家には行かず、別の屋敷にいったことを聞かされ、唖然。
腕も怪我していません。
そこで、一緒にいた倉間が、どうして七緒の記憶だけは塗り変わらないんだろう、
というようなことを口に。疑問は後で、という感じで、和助の話を聞きに行くことに。

和助と白玖からは、自分たちの正体が高杉晋作と桂小五郎であること、
長州藩士として倒幕に向けて万珠屋を拠点に動いていたこと、
見世が休業したのは、特遊郭付近で長州者を見かけたという噂があったためで、
和助と白玖は姿を隠す必要があるから、表立って働けなくなったこと、が明かされました。
その後、清次郎と廊下で会い、万珠屋が好きか、と聞かれました。
これは、清次郎が後の展開を覚悟しているという前フリです。

その後、倉間から一人で外に出ないようにと忠告されますが、また冷たい倉間なので、
追いかけて、倉間が好きだと告白しました。しかし、背を向かれ、
僕は君を好きになっちゃいけないんだ、振り向いて顔を見てしまったら、
自分の気持ちを抑えられなくなる、と。
ようやく、振り返り、自分を選んでも幸せになれない、と誤魔化しながら
いつもの明るい倉間に戻ってしまいました。

その時、倉間が七緒を庇って左腕に矢を射られてしまいました。
助けを求めに行くと、清次郎がふくらはぎに矢傷を負って、周防が治療中。
倉間の治療もしてもらい、苦しそうに眠る倉間を七緒が看病することに。
身体の汗を拭こうとして、首から腰にかけて、黒い渦を巻くような模様を見つけてしまいます。
倉間が目を覚まし、どうして、自分を受けれ入れてくれなかったのに、
自分を守ってくれるのかを聞くと、ようやく、自分のことを話してくれました。

自分は人間ではなく、あの神社の「守り神」であること、
過去に大罪を犯してあの神社の神使になったこと、償いの期間が千年であること、
長い年月を過ごすうちに、後何年で許されるのか分からなくなってきて、
気が滅入っていたこと、そんな時、吉乃と出会ったこと。

吉乃との出会いがかなり意外でしたね。
吉乃は、第十二代将軍の徳川家慶のお気に入りで、将軍と神社にお参りに来た時に、
空に綺麗な鳥である倉間を見つけ、将軍の命令で射落とされてしまいます。
殺されて剥製にされそうになった時(神使なので、殺せるかどうかは不明ですね)、
吉乃が命を助けてくれ、元気になるまで看病をしてくれたのでした。
だから、吉乃は自分にとって命の恩人だったわけですね。
正式な相手(夜伽)をしていないのに気に入られていたため、
大奥では風当たりが強かったようです。

看病中に、清次郎の話をよく聞かされていて、彼とは幼馴染だったこと、
大奥に入る前にから恋をしていたことを聞いて、彼女の幸せを見守ろうと決意。
当時の清次郎は、幕府の下で働くただの奉公人で、その頃から遊郭の楼主であったので、
2人が結ばれるはずはないことは分かっていました。
ある日、大奥で前代未聞の事件が起こります。吉乃が将軍の夜伽から逃げ出した、と。
罪に問われた吉乃は、吉原の遊郭に流されることに。
元々、大奥の人間で教養が豊かだったため、最初から花魁として見世に入ることになり、
それが清次郎の見世たったこと、最初は療養と称して清次郎が見世に出さなかったこと、
しかし、清次郎に迷惑をかけまいと見世に出る決意をした吉乃は、
前夜、清次郎に水揚げを頼んだこと、最初は拒んだ清次郎だが結局2人は結ばれたこと、
吹っ切れた吉乃は、たとえ花魁でも、心を許した人以外には春を売らないと誓いを立て、
それが理由で名を馳せたこと、吉乃の懐妊が分かる前にある武士から身請けの話が出たこと、
懐妊が分かり、内緒で産む決意をしたが、臨月を迎えたと知った武士が怒ったこと、
吉乃が子を産んだことで錯乱した武士が見世に火を放ったこと、
箪笥に足を挟まれ動けない吉乃が子供だけでも助けたいと願ったこと。

この一連を、鳥の姿で倉間はそれを見守っていて、大火の時は鳥の姿で吉乃前に現れ、
鳴くことで吉乃に願いを言え、と促したようです。
「楓」という名前は、火で鳥の体が真っ赤なっていたので、吉乃がとっさに名付け、
自分の子を救ってくれる名前として、天に召されても覚えておく、と。
倉間が驚いたことは、吉乃が自分の人生を後悔しなかったことだそうです。
清次郎と添い遂げる幸せな過去に戻ることもできたのに、彼女が強く願ったのは、
一度でいいから清次郎と結ばれたい、子が無事に生まれるように、
娘が自分のような運命を辿らずに済むような安全な場所で育つようにという
3つだけだったそうです。
吉乃の3つ目の願いを叶えるために、七緒を遊郭のない未来へ送ったんですね。
そういえば、2つ目までの願いも、倉間が叶えたということになるのかな。

七緒を現代へ送った後、吉乃のために、清次郎の力になるべく、
人型となって江戸時代を本拠地とし、意識だけを飛ばして、
時々、七緒を見ていたということでした。
神社からでしかできないことだったため、七緒が神社に来てくれた時しか
様子を知ることができなかったようです。

七緒は、最近、倉間が何度か過去の出来事を修正していることを指摘。
万珠屋の存続が怪しくなる度に、能力を使っていたから、他ルートも含めて、
倉間がフラフラしているシーンがあったんですね。
これで、倉間が吉乃のため、吉乃が好きだったから、自分に優しくしてくれていたと思ったため、
最初は、吉乃への恩返しのつもりだったけど、今は違うんだ、と。
それでも、七緒は信じてくれませんでした。ちゃんと話を聞け〜。(笑)
その後は、倉間から名前を呼んで欲しいと頼まれ、「楓さん」と呼ぶ流れに。

清次郎たちのところで、今回の矢の事件の話し合いが行われました。
狙われたのは、清次郎、密偵の帰りに小刀が飛んできた宝良、
そして、七緒か倉間のどちらか、ということで、犯人は万珠屋に恨みのある者、
もしくは、清次郎の家族に恨みがある者ではないか、ということに。
七緒が家族であることはほんの一部にしか知られていないので、
もしそうであるなら、犯人は絞られてしまいますね。
和助が、辰義と淘汰にも注意するように言っておこうと言いますが、
勘のいい和助なら、犯人の目星がついているかと。

倉間のところに戻ると、悪夢にうなされています。
どんなに呼んでも七緒が振り向いてくれず、自分の身体がどんどん崩れ、
名前を呼ぶこともできなくなり、七緒が自分のことを忘れてしまう、と。
意味深ですが、倉間には未来を見る能力があるのでしょうか。
七緒の未来も見えているような素振りを何度かしていますし。
ここで、何度も七緒にキスし始めました!
自分を拒否するのに、キスをしてくる倉間に驚きますが、受け入れています。
でも、倉間が自分を好きだとは気付いていません。

清菊と鈴音とお茶している時に、好きな人ができたという話に。
相手は詮索されませんでしたが、ここで、櫛を送る意味が分かります。
楽しいことだけでなく、辛いことも共に分かち合う存在=夫婦になって下さい、
という意味で、櫛=苦死にかけているのでした。
途中から、和助がやってきて、長州の萩の酒が手に入ったから、
夜に、全員強制参加の宴をするぞ、と。

七緒が倉間を誘いに行き、宴会の話をします。
周防からは、酒はダメだと言われているので、料理のみだということです。
ここで、倉間にもらった反物で作った着物を、一番に見せることに。
見世用に仕立てると思っていたら、普段着用だったので、少し驚いています。
七緒としては、見世用は最初に倉間にもらったので、今度は特別な時に着る
普段着を作ったということでした。見世用も普段着も、一番のお気に入りは
倉間からの贈り物にしたかったというセリフが、倉間には殺し文句に。

宴ではそれぞれが楽しくやっていて、お酒が飲めない倉間には生殺しに。
倉間って、意外とお酒好きですね。和助が絡み酒しにきて、
着物を褒め始め、同じ生地で見世用を作れば、朝葵の人気が鰻登りだと言い出しました。
すかさず、倉間が、酒の臭いに酔って気持ち悪くなったと言い、2人で廊下に出る流れに。
その後は、倉間から本音を聞くことに。
最初は父性かと思っていた気持ちは、七緒が江戸に来て言葉を交わし、
反応を見ていくうちに、吉乃にも抱いたことがない、欲求が強くなっていった、と。
触れたい、手を繋いで歩きたい、抱きしめたい、口付け交わして隣で一緒に眠りたい。
ようやく、好きだよ、と言ってくれましたね〜。長かったなぁ。(笑)
倉間が気にしていたのは、自分は神使の義務があるから、七緒と同じ時間を
歩むことができないことでした。ようするに、七緒が歳をとっても、倉間はそのままだ、と。
倉間とキス以上の関係になろうとしたところで、絡み酒の和助の声が。(笑)

和助と桂が見世を長期離れるというところで、宝良が駆け込んできて、
清次郎が幕府に捕まった、と。高杉と桂の存在がバレて、引渡しを要求してきましたが、
清次郎がもういないと、白を切ったため、連れて行かれたということでした。
全員を集め、清次郎はもう戻らないことと万珠屋は終わりだということと、
密告の犯人は数日前から姿がない辰義だろう、明日の早朝に和助と桂は出て行くから、
身の振り方の相談はそれまでにくるように、と。

呆然として神社に行くと、倉間がいて、倉間が時間を止めるから、その間に
清次郎と話すことはできる、という流れになります。
力を使うと倉間が苦しむことが分かっていますが、1時間なら大丈夫ということで、
清次郎の牢を見つけ、話すことができました。一緒に逃げようという七緒ですが、
和助や桂には感謝しているから、逃がす時間を邪魔したくないということで、
これが今生の別れとなりました。清次郎の思いとしては、最期に七緒に会えたし、
思い残すことなく、吉乃のところへ行けるといった感じでしょうか。

外に出て、時間が元に戻ります。倉間の能力は、時の流れに反することに力を使うと、
体の負担が大きくなるというものでした。
七緒には、江戸に残って別の生き方を探すか、未来へ帰るかを選択することができる、と。
七緒の中には、未来へ帰るという気持ちはありませんが、
倉間としては、江戸に残れば、遊郭の女郎として働くことになる可能性があるから、
未来で暮らした方がいい、と。

ここで、遠方に火事を発見し、それが特遊郭であることが分かります。
見世の前にいた裏方の一人から、気付いたら勝手口から火が上がっていたこと、
おそらくは付け火ではないかということ、他のみんなは逃げ遅れたのではないか
ということを聞きます。
倉間が過去に戻して付け火を防ぐと言い出します。半日戻すのが限界ということですが、
それでは、倉間の身体が心配だからと、考えた末、付け火の時間を予測して、
4時間前まで戻ることに。

付け火前に戻り、和助に事情を話し、全員が万珠屋を守ると一致団結し、
付け火の犯人たちを捕まえるために見張りを始めます。そして、5人の男たちを捕獲。
正体不明の男に金を貰って引き受けたということですが、主犯格は不明のままとなりました。
次の朝、神社にお礼参りに行くと言う七緒に、清菊が後で話がある、と。
みんなで一致団結したら、別の場所に行く気が失せ、いい案を思いついたらしいです。

実は、神社に倉間がいると分かっていて七緒は向かったわけです。
そこで倉間と話しているうちに、七緒を好きになって、想いを通わせることができて、
本当に幸せだった、と過去形で話し出しました。倉間は、大きな力を使ったことで、
もう神社から離れることができなくなってしまったのです。
もう、七緒を助けに行くことができないのが嫌だから、
だから、最期に七緒を未来に返してあげることに決めたのでした。
倉間を犠牲にしてまで戻りたくないと思う七緒ですが、強制的に現代へ。

現代のお祭りのあった神社と同じ時刻に戻りました。制服もそのままです。
そこで、倉間を想ってただ涙を流す七緒なのでした。

その後、図書館で高杉晋作や桂小五郎の本を読み漁ったけれど、万珠屋の名前はありません。
ある日、倉間と埋めた櫛を思い出し、学校帰りに楠のところへ行くと、
ボロボロになった櫛が出てきました。この櫛だけが、自分が江戸にいたという唯一の証拠に。
櫛の意味を知ったことを倉間に教えたいと涙を流していると、聞き覚えのある声が。
振り返ると目の前には、洋服姿の倉間の姿が。
七緒を未来に送った時、粉々になって消えたのではなく、自分の務めが終わったということで、
人間に戻ったということでした。そうか、大きな罪というのは、人間の頃にやっちゃった
ことだったんですね。元人間とは予想してなかったです。(笑)
神使の役目を終え、人間に生まれ変わった先が、七緒と同じ時代というのは
神様のご褒美と取っていいのかな?
今、名乗りを上げたのは、過去の記憶が戻ったのが今だったからだそうです。
そして、万珠屋のその後は、万珠屋があった場所に建てられた石碑で分かりました。
万珠屋の名前の下に、清次郎、清菊、鈴音、和助、白玖、宝良、辰義、燈太、楓、七緒、
という風に、全員の名前が彫られています。あの後、特遊郭から旅館という形に変えて、
続いていたということでした。清菊の案はこれだったようです。
その前で、愛を確認し合う2人なのでした。

現代での倉間は、花屋で働いています。七緒に内緒でブーケを作る練習をしていましたが、
バレてしまいました。12本の薔薇の意味は、櫛を送るのと同じ意味だそうです。
時期がきたら、倉間から渡してくれるという約束をするのでした。

個人的には、江戸時代でのハッピーエンドが良かったのですが、
過去で櫛を埋めて、現代で掘り起こすという設定は良かったですね。

ノーマルエンドは、万珠屋が火事になり、倉間に無理して欲しくない、
倉間は何もしなくてもいい、と願う七緒。
本来なら時間はいじってはならないもののはずなのに、吉乃と七緒のために
倉間は充分尽くしてくれたからという理由です。しかし、倉間も引きません。
必ず後悔する日が来る、それが自分でも分かっているのに、
それでも、自分を選んでくれたことを嬉しいと感じてしまう、と。
しかし、万珠屋がなくなれば、七緒は全てを失うことになるというと、
自分には倉間がいるから、他には何もいらない、と。
そして、2人で一緒に生きていくことを決意したのでした。

その後、七緒と倉間は小さな家で静かに暮らしています。
万珠屋の人たちの状況は、街で七緒が情報を聞いてきています。
和助と桂は火傷を負いながらも逃げ延びたらしいこと、
宝良と燈太は遠くの知り合いの旅館に住み込みで働き、仕事ぶりや陽気な性格から
田舎の人気者になっているということ、清菊や鈴音たち面方は吉原や島原に
散り散りになっていったこと、辰義は行方不明。
あの日、七緒が倉間を選んだのは、清次郎のところに潜り込む時に渡した簪が
そうさせていたということが、後で分かったということです。
自分で作った時に、自分の歪んだ願望が簪に移ったということで、
それは今も続いているのだとか。簪は、七緒が自分を盲目に愛することを求めている、と。
簪を壊しても、七緒の気持ちは変わらないと思っても、簪のお陰で、
万珠屋への想いを抑えているので、壊せないでいるようです。
そして、倉間の寿命が尽きようとしている今、声も出せず、
ただ、七緒に触れたいと思っていると、料理をしていた七緒が手を握ってくれました。
そして、僕を選ばせてしまってごめんね、と思いながら目を閉じる倉間なのでした。
死ぬエンドがノーマルというのは、ちょっと不満です。

バッドエンドは、万珠屋が火事になり、万珠屋を救って欲しいと願う七緒。
過去に飛ぼうとした時、願う力が足りなったと思われ、倉間の身体の痣が広がり始めました。
力を使うのをやめれば倉間が助かると思った七緒がそういうと、
倉間は微笑んで、もう辛い目に遭わなくて済む、もっと一緒にいたかったけど、
今の僕じゃ無理みたいだから、と言いながら、七緒を未来へ戻すのでした。
戻す時、倉間の全身が痣に支配され、倒れていくその姿を見た七緒ですが、
現代の鳥居の前に戻ると、鳥を追いかけていたところまでは覚えていますが、
それ以降の記憶をなくしてしまったのでした。足元に落ちていた簪も覚えておらず、
誰かのものだと思って、神社の賽銭箱の横に置き、家に戻ろうとします。
そこで、カラスの羽ばたきの音を聞いた時、涙が溢れてきました。
しかし、その意味が分からない七緒なのでした。
忘れてしまうとは、超バッドですね〜。

・共通バッドエンド

清次郎が襲われ、周防の治療が始まりました。しかし、清次郎は死亡。誰もが呆然としています。
清次郎の葬儀には多くの人が参列し、その後に見世の楼主になれる器の人がいないため、
万珠屋は解散となり、全員が散り散りとなってしまいました。
和助と白玖と宝良は萩へ、辰義は燈太を連れて行き先も告げずにどこかへ、
清菊や鈴音は島原の茶屋へ、その他の面方や裏方は吉原や島原の遊郭へ。
そして、七緒は宝良に萩へ行かないかと誘われたが、討幕運動の役に立つとも思えなかったので、
断ってしまっています。
万珠屋から誰もいなくなった日、倉間が現れて、どうするのかと聞いてきたので、
分からないと答えた後、強いて言えば、帰りたい、と口に。
神頼みもいいかもよ、という倉間の言葉で、江戸に来た時の鳥居の階段へ向かうと、
来た時と同じような違和感が。階段を登る度に、自分の中から何かが抜け落ちていくのを感じ、
現代へ戻ってきました。何もかもを忘れて。

全てのスチルを入手すると、オマケのスチルが出現しました。
桜の花の下でみんながワイワイ楽しんでいます。

総合的な感想

攻略キャラの性格や雰囲気はどれも良かったですね。

女にモテて、あしらうのが上手い男っ気のある和助こと高杉晋作。
鈴村さんのちょっと切符のいい感じの口調はカッコいいですね。
甘いのも好きだけど、こういうタイプもいけるなぁ。

女以上に美人で、桂に戻ってもどうも女性的な白玖こと桂小五郎。
少し低めの櫻井さんの声で女っぽい口調はかなりドツボでした。
これはかなりはまり役ですね。

どのルートでも元気キャラそのものの宝良。
岡本さんの定番のキャラ声そのものでしたね。個人的には岡本さんの声は
こういうタイプが一番好きです。

宝良とは正反対の暗い過去を持つ辰義。
保志総一朗さんは、今回初めて乙女ゲームで声を聞くことができました。
暗いトーンの口調は合っていましたが、あまり若者っぽい声ではない感じもあるので、
ちょっと合わないと思うところもあったかな。でも、どこか癖のある声質が始終気になって、
辰義のキャラとしては良かったと思います。

一番、主人公を想っている神使の倉間。
優しい口調の浪川さんの声は大好きです。この役ともピッタリでしたね。

他には、淘汰は可愛すぎました♪ 宝良ルートにだけ、成長した燈太が登場しますが、
ぜひ、攻略キャラに入れて欲しかったな、と思ってしまうくらいです。
赤根武人の宮野さんもすごくキャラが立っていて良かったですね。
宝良に匹敵するくらいかなり面白い人でありながら、激昂するシーンもあり、
攻略キャラじゃないのが残念なくらいです。

ルートとしては、倒幕派系として和助と白玖で1つ、万珠屋系として宝良と辰義で1つ、
倉間は全ルートで少しずつネタバレしつつも、これで吉乃が完全に分かるという感じですね。
個人的には、ハッピーエンドは全て、江戸であって欲しかったというのがあります。
でも、高杉晋作なんて、労咳で江戸にいたら、死ぬしかないので、
やっぱり、現代に行くしかないという分かりきった流れになってしまいますね。
ほとんどのルートで、倉間が能力を使って消滅してしまうため、
心からのハッピーエンドになり得ないというのは残念かも。
全員が無事で、しかも楽しく終わるエンドであって欲しかったかな。

何だかんだいっても、ストーリーがしっかりしていたので、とても楽しめました♪
ファンディスクみたいなのがあるといいなぁ。

ネタバレのキャスト
高杉晋作:鈴村健一
桂小五郎:櫻井孝宏

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